脂肪細胞を小さくする黄金の成分!

2019年4月9日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

痩せるカギは“脂肪細胞”を小さく!


脂肪細胞を小さくする黄金の成分!


そもそも皆さん、“太る”とは、一体どういうことか知っていますか?

“太る”ということに、大きく関わっているもの。
それは“脂肪細胞の大きさ”

こちらは、痩せている脂肪細胞の画像。
丸い粒1つ1つが、脂肪細胞。中に詰まっている白い部分がため込まれたアブラです。

一方、こちらは太っている脂肪細胞。
アブラがパンパンに溜まって、大きく膨らんでいます。

比べてみると、その大きさの違いは一目瞭然。
つまり脂肪細胞1つ1つが大きくなることで、人は太ってしまうのです。

今回みつかったのは、この脂肪細胞を小さくする黄金の液体。

効果を検証したのが弘前大学農学生命科学部 准教授の前多隼人さんです。

「この成分が、脂肪細胞を小さくしてくれたり、肥満を予防することが、だんだんわかってきました。」(前多准教授)

前多准教授はその効果を、マウスの実験によって調べました。
マウスを2つのグループに分け、一方には高脂肪食のエサを与え、もう一方には、そのエサに黄金の液体を加えました。

25日後、高脂肪食のエサだけを与えたマウスの内臓脂肪は、7gになりました。

しかし、黄金の液体を与えたマウスの内臓脂肪はこれ。
大きさは3.5gと、半分に抑えることができたのです。


この黄金の液体の、何が脂肪を小さくしたのか。
実は、液体に含まれる、“ある色素”だと言います。

そしてその色素、ある食材に豊富に含まれているとか!


つまりその食材を食べれば、脂肪細胞が小さくなるはず!
数々のダイエットに挑戦してきた野呂佳代さんが、その食材を調査!

訪ねたのは、青森県の今別町の袰月(ほろづき)。

早速、地元漁師さんと共に船へ。


小倉さんが採っていたのは昆布。
その後も、次々と海藻を採る小倉さん。

実はここ袰月は、古くから知られた海藻の産地。
探し求めていた食材は、海藻だったのです!

でも、この褐色の海藻のどこに黄金の液体が含まれているのでしょうか。
弘前大学の前多准教授に黄金の液体を抽出してもらいました。

 

様々な色の色素が、上に登りながら、わかれていき、ついに海藻の中に隠されていた、黄金の色素が姿を現しました。

「あまり聞き慣れないかもしれませんが、フコキサンチンという物資になります。フコキサンチンの面白いところは、海藻にだけにしか入ってないところで、我々日本人に親しみのある海藻を食べることで、摂取できる成分なのです。」(前多准教授)

黄金の色素の名前は、フコキサンチン
脂肪を小さくするという、フコキサンチン。ダイエットの新たな味方なのです!

フコキサンチンを多く含む海藻は、褐藻類という海藻です。

具体的には、もずく、昆布、わかめ、ひじきなど。

「褐藻類は、褐色の藻類という漢字を書きまして、海の中だと、茶色っぽい色をしてます。ただ、お湯に通して、少し加熱すると、緑になります。こういった海藻類が褐藻類です。」(前多准教授)


では、このフコキサンチン。
海藻をどれぐらい食べればいいのでしょうか?
目安となる数値を見ていきましょう。

乾燥した状態で海藻1gに含まれるフコキサンチンの量です。
もずくだと0.16mg。昆布は0.17mgわかめは、0.7mg、そしてこの中で一番多いのは、ひじき、1.8mg。
※数値は収穫期と場所で異なります。

「少しずつ食べるのが非常に大事で、多く食べなくてもいいです。わかめだとだいたい乾燥したもので2グラム程度、1つかみ程度。ですからお味噌汁だと1杯に入っている量で大丈夫です。もずく酢だと市販の1パックで大丈夫です。毎日、継続してとることが大事です。ちなみにフコキサンチンは水に溶けないので、昆布だしには含まれません。だしに昆布を使ったら、その昆布も食べていただきたいです。」(前多准教授)


さらに最近、注目されている海藻があります。
それは、野呂ちゃんが採ってきてくれたアカモク。

実は日本全国に生息するアカモクですが、漁の妨げとなるため、これまで邪魔者扱いだったのですが、最近、驚くほどのフコキサンチンを含んでいたことがわかったのです!

他の海藻と比べるとダントツ。
第2位のひじきのおよそ2倍。
3.7mg(乾燥重量1gあたり)にもなります。

そんなフコキサンチンたっぷりのアカモクですが、生では食べられません。
その加工の様子をみせて頂きました。

まずは生のアカモクを茹でて、熱処理します。

そのあと、ミンチ機で細かく刻んで、完成です。

最近では、このねばねばの状態で、販売しているスーパーも増えているそうです。


アカモクに限らず、フコキサンチンを含む海藻を食べるとき効率よく摂取できるポイントをうかがいました。

「アブラに溶けやすいので、例えばサラダだとドレッシングと食べるとかがオススメです。この成分は、細胞の中にあって、なかなか染み出してこない成分なので、調理では、よく刻んで食べると、フコキサンチンをより体内に吸収できると言われています。マウスの実験で、脂肪がオレンジ色っぽくなっていましたが、実験的に短い時間で結果を出そうとしてることなので、皆さんの脂肪がオレンジ色になってしまったり、顔が真っ黄色になるような心配はありません。」(前多准教授)

ところで、どうやって、海藻に含まれるフコキサンチンは、脂肪を小さくしてくれるのか。
そのキーワードになるのが、褐色脂肪細胞です

脂肪細胞には基本的に、白色と褐色という2種類の脂肪細胞があります。
これは、私たち人間を含めて哺乳動物すべてが持っている細胞です。

その2つのうちの1つがこちら「白色脂肪細胞」。
白く見えるのが細胞のなかにため込まれたアブラ。
太る原因になるものです。

そしてもう1つが、今回のキーワード「褐色脂肪細胞」。

なぜ、痩せる脂肪と呼ばれていたかというと。
実は褐色脂肪細胞は、カラダのヒーター
その本来の役割は、寒さからカラダを守ることなのです。

褐色脂肪細胞の中には、熱を生み出すヒーターの役割をするタンパク質があります。
寒さを感じると、体温を上げるために、ヒーターが活性化。


すると、自分の中にあるアブラを使って熱を作るので、まず自分自身が小さくなります。

それでも足りなくなると、他の白色脂肪細胞のアブラも使って熱を作り出し、全体の脂肪を小さくしてくれるのです。

これが、褐色脂肪細胞が痩せる脂肪と呼ばれる理由でした。

そして今回、この2種類の脂肪細胞に、フコキサンチンが大きく関わることが、新たにわかったのです。


その役割とは驚きのもの。

「フコキサンチンが、白色(脂肪細胞)を褐色化するということに関係することがわかっています。」(前多准教授)

実はこのフコキサンチン、白色脂肪細胞の中にヒーターを発生させ、褐色脂肪細胞のような細胞に変身させるということが明らかになってきました。


実際に白色脂肪細胞から変身した細胞がこちら。
ちょうど褐色脂肪細胞との間くらいに見えますよね。

変身した細胞は褐色脂肪細胞と共に働き、周りの脂肪細胞1つ1つを小さくする手助けをしてくれる。
太る原因だった脂肪を、逆に痩せる脂肪に大変身させる。

これが、海藻のフコキサンチンが持つパワーだったのです!

NHKオンデマンド

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