高カカオチョコ生活・便秘や冷え性改善!

2019年2月12日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

チョコで美しく!カカオ女子のすすめ


高カカオチョコ生活・便秘や冷え性改善!


今回、高カカオチョコレート生活に挑戦するのはニッチェ・江上敬子さん。

食べるのは、カカオ分72%のチョコレート。
1日30g、枚数にして6枚を、6回に分けて食べていただきます。

分けて食べることで、体内にポリフェノールが留まり、高い抗酸化作用が期待できます。
実験期間は3週間。


このチョコレートを1日30g食べると、カロリーは168kcal。

そこで、実験期間中は、その分おやつを減らしてもらうことに。

目安として、ショートケーキ一切れであれば、半分程度、残せばいいのです。

実験には、高血圧にお悩みの山本由紀さんと冷え性の黒川優子さんにも加わっていただきました。

3人の参加者には、事前に健康診断を受けていただき、高カカオチョコ生活、いよいよスタート!


実験開始から1週間たつころ、山本さんに変化がでてきました。

もともと山本さんは3日に1度など便秘気味な日々を送っていましたが、
規則的にトイレに行けるようになり、多い時は1日2回。とてもスッキリしたのです。

なぜなのか? 慶応義塾大学の井上教授に聞いてみると・・・?

「チョコレートは食物繊維をたくさん含みます。食物繊維が大腸の動きを活発にすることによって排便を促してくれます。」(井上教授)

日本人は1日5gの食物繊維が不足しているといわれています。
高カカオチョコレート30gには、約5gの食物繊維が含まれています。

つまりチョコレートが食物繊維の不足を補い、便通を改善していると考えられるのです。

 

ちょうど同じころ、江上さんにも、変化が現れていました。

「私はよく映画を見るのですが、終わったあとによく、口の中が粘ついたり、においがしたのですけど、それがほとんどなかったなっていう印象があります。」(江上さん)

なんと、気になっていた口臭がチョコレートを食べはじめてから、改善されたというのです。


これもチョコレートの効果なのでしょうか?
カカオを研究している鶴見大学歯学部を訪ねました。

研究者が行っているのは歯磨き。

え!?これはもしかして!!

カカオのパウダーが5%入っている歯磨き剤です。

カカオが口に与える効果を研究している前田伸子副学長。
カカオのおかげで口臭がなくなるといいます。

「カカオパウダーがフゾバクテリウムを減らしたことによって口臭が減ったのではないかと考えています。」(前田副学長)

口臭の原因菌の1つ、フゾバクテリウム。
カカオポリフェノールの持つ抗菌作用がその菌を抑制。
口臭が減少したと考えられるのです。

前田副学長は過去に、口臭がある方に、チョコレートと同じくカカオを含むココアを飲んでもらい、においを測定する実験を行いました。

すると、ココアを飲んでいる期間は、確実に口臭が減少したのです。

さらに、カカオが口に良いのはこれだけではありません。
「チョコレートを食べると虫歯になる」というイメージも実はちょっと違うのだそう。

「チョコレートにも入っているカカオパウダーという物質は、虫歯菌に対する効果を抑制する働きがあるので、とても歯に良い素材です。」(前田副学長)

チョコレートが虫歯になる原因は、中に含まれている砂糖にあります

実は虫歯菌は砂糖をエサにして、接着剤のような物質を作ります。


これがあることで歯に引っ付くことができ、虫歯を起こすのです。

しかしカカオは、虫歯菌の接着剤を作る力を弱める効果があり、歯に引っ付きにくくするため、虫歯を抑制するのです。

さらに前田副学長は、カカオポリフェノールの持つ強い抗菌作用が、歯周病の菌まで死滅させることを発見。

口臭を減らして虫歯撃退。
チョコレートに含まれるカカオは、お口のケアにピッタリだったのです。
※カカオ入り歯磨き粉は市販されていません。

 

3週間、カカオを食べ続ける高カカオ生活!

2週目が終わるころ、冷え性に悩む黒川さんに変化がありました。

黒川さんによると、高カカオチョコを食べたとき、チョコの作用で血液循環するのか、カーとする感じで、ふわーと温かくなるそう。

今年はあまり冷え性を感じないというのです。

これもカカオの効果なのでしょうか?

冷え性とカカオの関係に注目する医師がいます。
自治医科大学救命救急センター 教授 間藤 卓さんです。

「ココアを飲んだ時だけ(温度の高い時間が)長くなるのです。1時間近く温かさが続きます。残念ながらお茶とかコーヒーではそういう効果は得られません。」(間藤教授)

間藤教授はココアと緑茶で比較実験を行いました。

冷え性に悩む女性2人に、それぞれ熱いココアと熱い緑茶を飲んでもらい、手の温度変化を観察。


飲んで10分後、ココア、緑茶共に、オレンジ色、温まっている状態です。

30分後、ココアはオレンジ色で温かいまま。
緑茶は、温度が下がりはじめています。

そして1時間後、まだ温かさをココアはキープ。
でも緑茶は冷え切ってしまいました。

これはカカオに含まれるテオブロミンという物質が関係していると考えられています。

このテオブロミンには、手足などの末梢血管を拡張し、血流の流れを良くする作用があります。


それによって冷え性が緩和されるのです。

さらに間藤教授は、救命医療の現場で、カカオを活用していました。

大けがをした患者さんに、チューブを通してカカオを摂取してもらいました。すると・・・。

「もともとは、救急の現場で、チョコレートを食べたいという患者がいて、食べさせたところ良くなったので、研究を始めました。私が関係した研究した中でいうと、創傷、傷がよく治ります。」(間藤教授)

カカオに含まれる亜鉛などの豊富なミネラルが傷の周りにある細胞の分裂を促進。
さらにテオブロミンの血管拡張作用や、ポリフェノールなどの相乗効果によって、傷の治りが良くなると間藤教授は考えています。

はるか昔、薬として重宝されたカカオ。
現代でもその効果を見事に発揮しています

「夏場に冷え性で困っている女性が、オフィスなんかでいると思いますが、暑い時に冷たいアイスココアを飲んでも、手足は温かで、カラダはクールダウンといった効果があります。一方で、日焼けの時にも、あらかじめチョコレートとかココアを飲んでいると、日焼けしにくくなります。動物の背中に紫外線を当てる実験では、確実に効果がありますので、美白効果も期待できるのではないかと思います。」(間藤教授)

 

カカオ生活も終盤に突入!
12月24日、クリスマスイブの朝。
江上さんは、前日の夜から色々仕込んで、クリスマスっぽいご飯を作りました。


ピュアココアパウダーを入れたドライカレー。
本格的な味でおいしそうです。

クリスマスのケーキにピュアココアを入れると言うのは山本さん。

子供たちと食べるクリスマスケーキの生クリームに、カカオを投入。
チョコレートケーキ、おいしそう!

黒川さんはチョコレートの甘味をミートソースに利用しようと高カカオチョコを挽き肉にそのまま投入。

そのお味は?

黒川さんによると、「ミートソースが一番おいしいかも。カカオのちょっとした香りが合うのか、おいしい」とのこと。


こうして3週間のチョコレート生活を終えるなか、山本さんに、大きな変化がありました。

実験前、高血圧気味で最高血圧が146、最低血圧が92だった山本さん。

それがカカオ生活終了後には、なんと120と77に。10以上下がっていました。

 

そして年末年始に暴飲暴食を繰り返し、さらに高カカオチョコ6枚を毎日食べるという生活だった江上さん。
どのような結果となったのでしょうか?


結果を見てみましょう。

体重は微増ですが、実は、江上さん的には驚きだとか。
普段なら毎年3キロぐらいは太っていたというそうです。

大澤教授は、2014年に高カカオチョコレートに関する研究を行い、体重や血圧など様々な健康指標をまとめ発表しました。

「われわれ、347人の蒲郡市民を対象に、高カカオチョコレート72%を4週間食べてもらったのですが、まったく体重は変化ありませんでした。ですから(体重が増えないというのは)同じ結果です。」(大澤教授)

「(同じ蒲郡市民の研究結果では)血圧が顕著に下がったのは、もともとの血圧が高めの人でした。ですから正常血圧の人はやや下がり気味であったといます。」(大澤教授)

そのほか、江上さんは年末の暴飲暴食のためか悪玉コレステロールは上昇。
しかし善玉コレステロールと中性脂肪はしっかりと改善しています。
また動脈硬化の指標ともいわれるHS-CRPも下がりました。
ポリフェノールが血管の炎症を抑えたためと考えられます。

「中性脂肪が下がっていますが、ネズミでやった実験でも、同様の結果がありますので、当てはまると思います。暴飲暴食をするとすぐに数値が上がる成分なので、そういう時に下がってるというのは面白いと思います。ただし、とり過ぎは良くないですし、もともとカラダに合わないとか、もっといけないのはアレルギーがある人が無理に食べるのは良くありません。」(間藤教授)

「いくら食べてもいいというわけではないです。チョコレートは、高カカオからミルクチョコレートまでいろんな種類があります。それによって違ってきますので、高カカオチョコレートを食べる目安は、72%だと25gから30gです。」(大澤教授)

NHKオンデマンド

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