水分足りていません!実は"かくれ脱水"!?

2018年8月14日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

侮るなかれ! “美の源泉”水の実力


水分足りていません!実は"かくれ脱水"!?


夏真っ盛り!

世の中の女性のみなさん。
自分は、水分、十分とっていると思っていますか?

体内の水分が足りているのか、最新の測定器で測ってみました。
身長、体重、年齢を入れると、必要な水分量が割り出されます。

この女性の場合、どのくらい必要かというと28.4 ~ 34.7リットル標準値。

実際に測定してみた、その結果は25.3リットル。標準値を下回っていました!

 

 

体内水分量が少ないのに、まったく自覚がない。

これは、"かくれ脱水"という状態なんです!

専門家によると、かくれ脱水とは、脱水症の1歩手前でカラダの中の水分は減っているが、
なかなか自分で脱水だと気がつかない状態だそう。

かくれ脱水を、水分がほんのちょっと少ないだけと油断するなかれ!

美と若さに重大な影響があるんです!
まず真っ先に影響を受けるのがお肌。

かくれ脱水は、肌を乾燥させ、肌荒れの原因になるんです。

 

さらに放置すると、食欲不振に夏バテ、めまいなどさまざまな症状が出ます。

 

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自分では水を飲んでいるつもりでも、実はそうではありません!

世の女性たちは、どのように水分をとっているのでしょうか?

協力してもらったのは、子どもを育てながら会社を経営する、吉原嘉奈子さん。


ご本人は、きちんと水分補給を心がけているといいます。
そこで、どれだけ水分をとるのか、1日密着。

家を出る前は、コーヒー1杯。およそ200ミリリットルです。

吉原さん、会社までの道のりは、徒歩で20分。
この日は、気温34度。暑い!

信号待ちで、ペットボトルでゴクリ。

  

吉原さんは、社長とはいえ外回りの営業が中心。水を飲みながら歩きます。

 

お得意さんのところに行って、新製品の売り込みです。
力の入った営業トークの後は、やはりゴクリ。

その後も、水分補給を欠かしません。

昼食は部下と一緒に。
お店の水では足りず、ペットボトルの水もゴクリ。

 

この日は、どのくらい水分をとったのか計算してみました。
吉原さんの1日の水分摂取量は、合計4240ミリリットル。

水分は、十分とってると思いませんか?

ここで、最新の測定器の出番。
さあ、実際の水分量は足りているのか?

結果は、なんと標準値以下の28.9リットル。
かくれ脱水です!

水分とってると自分では思っていたけれど、足りないのかと思いました。」(吉原さん)

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たくさん水分をとっていたのに、かくれ脱水になった吉原さん。

一体何が原因なのか?

涼しい室内で汗をかいているつもりがなくても、水分は、着実に失われているのです。

尿や汗、さらに呼吸に含まれる水分など、気づかぬうちにカラダの外に出てしまう水分は1日2.5リットル

そのうち1リットルほどは食事によって補うことができますが、残りの1.5リットルは、毎日水など、水分の形で飲まなくてはなりません

 

吉原さんの場合、およそ3リットルの水を飲んでいました。
普通なら、十分足りているはずですなのですが、外出時にかいた大量の汗などで、かなり排出されてしまいました。

 

汗をかいていた時、吉原さんは十分な水を飲んだつもりでした。

しかし、そこにこそ落とし穴があったんです。
その落とし穴とは、何なのか?


水分補給の体液への影響を研究する早稲田大学教授 永島計さん。

永島教授が行ったある実験が、人間の水の飲み方のメカニズムを明らかにしてくれました。

 

実験は、被験者に軽いものからハードなものまで運動をしてもらいます。
およそ40分、たっぷり汗をかいてもらいました。


そして、精密な体重計で運動前後の体重の変化を測ります。
体重の差が、失われた水分量と考えられます。

 

永島教授の実験では、運動の後自由に飲みたいだけ水を飲んでもらい、失われた水分をどれだけ補給したのか計算しました。

被験者たちが失った水分の平均は、940ミリリットル。
ところが飲んだ水の平均は、527ミリリットル。
60%弱しか補給しなかったのです。

永島教授によると、
運動すると脱水になるのですが、
人間の飲水行動として、短期間では、脱水の分を補填する分の水は飲まない
のだそうです。

実はこれ、私たちの誰もが陥る錯覚だというのです。

「水が足りてるセンサーとして、人間の場合は口や咽頭の刺激がウェイトが多く、十分水を飲まなくても、口とか咽頭が水で潤うと、飲水をいったんやめてしまうということが起こっているのではないかと思います。」(永島教授)

さらに、もう1つ女性には、かくれ脱水になりやすい理由があります。

それは、男性に比べて、筋肉量が少ないこと。

筋肉はおよそ75%が水分
筋肉が水の貯蔵庫になっているのです。

筋肉の少ない女性は、水分を体内に貯めにくいのです。

こうして私たちは知らず知らずのうちに、かくれ脱水に陥ってしまうのです。

「人間の口渇感は、非常にいい加減なものです。特に運動の後、脱水になっても、約6割しか飲まないのです。特に、冷たい水を飲むと、もっと少ない量、1割ぐらいでも満足してしまいます。自分が満足しても、水が足りてないんだという気持ちで意識し、プラス1杯飲むなどの工夫が必要だと思います。」(永島教授)

本当は足りていないのに、飲んだつもりという錯覚に陥ってしまったり、
筋肉の量が少ないために、水分を保つのが難しかったり…。
かくれ脱水になりがちな原因が、わかってきました。

・・・・・・

では、どのように飲むと良いのか。
脱水や熱中症の専門家で横浜市東部病院 谷口英喜さんに教えていただきました。

 


まず最も重要な大原則は、薬のように、時間を決めて飲む

具体的には、3度の食事にコップ1杯くらいずつの水分をとることが必要です。

そして食事と食事の間にも必ず水分補給。
つまり午前中なら10時ごろのお茶の時間、そして午後なら3時ごろのお茶の時間
それで合計5回とることになります。


さらに大切なのは、お風呂の前後、1杯くらいの水分をとること。

そして、夜寝ている間には水分をとれないため、寝る前にコップ1杯、そして起きた時にコップ1杯

こうして1日8回の水分補給を、毎日欠かさずに行います。

大事な原則とは、のどが渇いていなくても時間を決めて飲むこと。
この8回とっていても、それ以外で喉が渇いた時は、もちろんなるべく意識して飲むこと。
こうしてこまめに少しずつ水分を補給することが大切なのです。

 

そのほかにも、スタジオのゲストの疑問から、
かくれ脱水にならないための、正しい水の飲み方を専門家の方々にうかがいました。

 

外出をしたり、運動をして、すごく汗をかいてしまった時は、どういう飲み方をすればいいのでしょうか?

「人間の汗っていうのは、ひどくかく時は1時間に1~2リットルかいてしまいますので。やっぱり余分に飲むことを意識する。水を意識的に飲むっていうのが大事です。」(永島教授)

一度に1リットルもの水を飲むのは難しいので、何回かに分けて、意識的に水をとることがポイントだそうです。

 


ゲストで歌手の八代さんのように、よく声を出す人は、どのくらいの水分補給が必要でしょうか?

「いっぱいしゃべる方、いっぱい声を出す方っていうのは、呼吸の中から水分が奪われます。ですから、たくさん声を出す方は、その分やっぱり300~500ミリリットルをプラスして取ったほうがいいと思います。」(谷口さん)

 


アルコールをよく飲む人は、アルコールも水分をとっていると考えていいですか?

「アルコールは、水分と考えてはいけません。逆にアルコールを飲むと、水分は減ってきてしまいます。大量の水分がアルコールの分解に使われてるんですね。お酒を飲んだ場合は、少なくとも同じ量の水分をとらないとダメです。」(谷口さん)

実はアルコールは、アルコールを分解するのに、さらにカラダの中の水分を使ってしまうといいます。気をつけましょう。

 


そして、食事を食べることによって自然と吸収される水分も大切です。

「食事を普通に取っていたら、1リットルくらい水が入っています。水分を取っているということですね。お肉を食べると、お肉は筋肉ですから水がたくさん入っています。」(永島教授)

食事をとらずに、1日2~3リットルの水を飲むようなとり方をすると、水中毒の恐れもあります。
食事はとても重要です。十分にとってください。

 

 

自分がかくれ脱水かどうか、判断する方法っていうのはあるんでしょうか?

「かくれ脱水のチェック項目がいくつかあります。夏の時期ですと、夏バテ気味と感じる、ということがあります。また自分の尿の色がいつもより濃い、黄色の色が増している、というところも見て下さい。またトイレに行く回数がいつもよりも減った、というところもあります。そして、(お酒を)飲んでもいないのに二日酔いのような症状が出ることもあります。」(谷口さん)

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