ケトン体から見た「カメ方式」「ウサギ方式」

2017年6月1日(木)BSプレミアム 午後9時00分~ 午後10時00分

断食はダイエットにあらず 体質改善のスイッチだ

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<ケトン体から見た「カメ方式」「ウサギ方式」>

しかし、日常生活で断食を実践するのはなかなかハードルが高いもの。もうちょっと手軽に断食メモリーが働くようにならないものでしょうか?

こちらの2人が自己流で実践しているダイエット法をちょっと拝見することにしました。

ウサギ方式とカメ方式。ここにケトン体が出るポイントがあるようです。

 

06-28.jpgウサギ方式の実践者は高木俊和さん(43)。高木さんは断食道場に年2、3回のペースで通い続けています。そして自宅では週に1回、半日の断食をしています。お茶以外口にせず、夜だけ普通に食べるという断食です。断食を始める前は66キロでしたが、断食を始めて5キロ減量。しかも8年間同じ体型を維持できているそうです。

 

06-29.jpg一方、カメ方式の日暮若菜さん(26)は、毎日カロリー制限をしています。朝食はにんじんとりんごを絞ったジュースと梅干しひとつ。お昼もアーモンドパウダーを紅茶に溶かしたドリンクだけ。ご主人と一緒の夕食は炭水化物を抜いて、おかずだけ食べます。

 

2人の1週間のカロリー摂取量とケトン体の数値を見てみましょう。 

06-30.jpg摂取カロリーは高木さんのほうがかなり高くなっています。しかし、ケトン体の数値は、日暮さんが355μmol/Lで、高木さんが304μmol/L。高木さんは3倍食べているにもかかわらず、意外にも両方高いのです。

 

カメ方式とウサギ方式、断食のような効果を得るためには、どちらが良いのでしょうか? 伊藤教授はカメ方式とウサギ方式の違いを指摘します。

「まず、日暮さん(カメ方式)のやり方は、実は少し危なくてオススメできないやり方です。確かにケトン体の数値は上がりますが、1日に700キロカロリーぐらいしかとっておらず、慢性的に栄養不足で、カラダがかなり悲鳴を上げているんです。これを続けていくと筋肉が壊れていくなどの影響が出る可能性があります。(カメ方式の場合、)適正カロリーの7割ぐらいでサーチュイン遺伝子は十分働くので、1,200~1,300キロカロリーはとらないといけないです。

一方、高木さん(ウサギ方式)のほうは、1週間に半日だけ断食をやられるだけで、ケトン体の数値は日暮さんと同じくらい上がっている。ここが大事です。

研究者として興味深いのは、ウサギ方式なんです。“頑張るとき頑張るけど、あと寝てる”というパターンです。」(伊藤教授)

 

さらに、伊藤教授はこうアドバイスします。

【伊藤教授のアドバイス】

最近の研究では健康な方が断食をすると、さまざまなよいことがあると分かってきました。しかし、断食をする場合には常に注意が必要で、基本的には医師の診断を受けて行うこと。個人で断食する場合は半日を目安に、最大でも24時間までにしましょう。

特に高齢者や心臓病、腎臓病、糖尿病、脱水症状のある方が断食を行うと、ケトン体が上がって呼吸困難や昏睡(こんすい)などの危険があるため、注意が必要です。

NHKオンデマンド

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