いびつな真珠・バロック〜精緻でありながらポピュラー音楽にも通ずる即興的な遊び心を兼ね備えたバロック音楽の深遠な世界を心ゆくまでお楽しみください。
今週の放送

ご案内:赤塚健太郎
今週は、フランソア・クープランの「王宮の合奏曲集」と「新しいコンセール」を中心にお送りします。
フランスの音楽家クープランは、王室でクラヴサンやオルガンの演奏家として活躍しました。さらに彼は、当時の国王であったルイ14世のために、数多くの室内楽曲を作っています。それらの作品を後にまとめて出版したのが、「王宮の合奏曲集」と「新しいコンセール」です。2つの曲集で、合わせて14のコンセール(合奏曲)が収められています。
月曜日は、「王宮の合奏曲集」からコンセール第1番をお送りします。これらの曲集に収められたコンセールはさまざまな楽器で演奏が可能とされていますので、この日は器楽アンサンブルによる演奏とクラヴサンによる演奏を聴き比べていただきます。
火曜日は、「王宮の合奏曲集」からコンセール第2番をお送りします。合わせて、クープランのクラヴサン独奏曲や宗教声楽曲を聴いていただきます。クラヴサンの演奏家というイメージの強いクープランですが、彼は実際にはさまざまな領域で作品を残しています。
水曜日は、「王宮の合奏曲集」のコンセール第3番に加え、クープランと同様にフランス宮廷に仕えていた音楽家であるフォルクレー、ルベル、オトテールの作品も聴いていただきます。
木曜日は、「王宮の合奏曲集」のコンセール第4番をお送りします。このコンセールには、音楽におけるフランス趣味とイタリア趣味の違いを意識した点が見られます。2つの趣味を融合させようとするのがクープランの音楽上の理想でした。そうした意識が見られる作品を、「新しいコンセール」や他の曲集からもお送りします。
金曜日は、「新しいコンセール」から、緊密なフーガが現れるコンセール第7番、2つの低音楽器のために書かれたコンセール第13番、そして器楽による歌劇のダイジェスト版といった趣を持つコンセール第8番「劇場風の合奏曲」をお送りします。