“「バリバラ」プロデューサーに聞いたバリバラがドラマを作る理由(わけ)

バラエティ番組なのに、ドラマ?

再現ドラマではなく、54分の真剣なドラマなようですが、
そもそも3年目を迎えた今、ドラマ? 繰り返し聞きますが、何故、ドラマ?
「バリバラ」の日比野和雅チーフ・プロデューサーに聞いてみました。

そもそも、ドラマはやりたかったんですよ、バリバラで。
これまで、ドラマもドキュメンタリーも障害者が登場すると、
ある種のハードルがあって、それを乗り越えて成長していくような
画一的な表現でしか、登場してこなかった。

そんな人ばかりじゃないんです。
だからこそ「バリバラ」でやる意味があるし、やりたいと思ったんです。

そのドラマのタイトルが「悪夢」ということなんですが、これは?

そう。最初は「悪夢?」ってクエスションマーク入れようかなんてことも
言っていたんです。主人公は、精神障害があって、幻覚を見るんですね。
それが本当に悪夢なのか?という問いかけをこのドラマではひとつの
要素として見せたいというねらいもあって。
だけれども、ドラマのタイトルとして考えたときに、クエスションマークが
あるとちょっと違和感があったので、やめて「悪夢」というタイトルに
なったんです。

このドラマには、いろんな人たちの実際のエピソードが詰めこまれていたりもするんですよね。

これまでに「バリバラ」の取材の中で聞いていたエピソードもありますし、
実際このドラマのために、いろんな障害者に聞いてみて、
それを取り入れている部分は多々あります。
もちろん、ドラマ的な演出はありますが、ベースは、実際の体験にあります。
例えば、主演の加賀谷さんの場合は、何かに押さえつけられるような感覚が
あったみたいで、それを舞踏集団「大駱駝艦(だいらくだかん)」の
全身白塗りの人たちが彼を取り囲むというようなことで表現したりとか。
決してシリアス過ぎず、コメディになればいいなと。

やはり、バリバラ的にバラエティ要素が強い仕上がりになるんですかね?

もちろんコメディなんですが、ヒリヒリ、ザラザラしたものにはしたいと思っています。
障害受容することは、障害者にとってそんなに簡単なことではないんです。
スッキリさせるのではなく、何か考えさせられる部分があるような、
そういうものになればと思っています。