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悪夢

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三角形

ディレクターが語る制作秘話

当事者が当事者を演じ、前代未聞と言われたバリバラ初のドラマ「悪夢」。
いよいよその全貌が明らかとなったわけですが、実は、このドラマの演出を
担当した福岡利武ディレクターに、撮影直後、話を聞いていました。
どんなドラマになるのか、不安と期待で一杯だったあのときの話を今、
みなさんにお届けしましょう。

まず、今回、どんなドラマ作りを目指して
撮影に臨まれましたか?

福岡 僕は元々、バリバラが凄く好きだったこともあって、とてもワクワクしていたんです。今回、ドラマを作るということで、誤解を恐れずに言うと、わけのわからない話を作りたいと思っていました。見たことないけどリアリティがあって、なんか感じる世界をつくりたかったです。わけわかんないですけど、自分でも。そして、(障害者の)みなさんに取材をさせていただいて、いろんな生き方、個性、考え方があって素晴らしいと感じたんです。『いろいろな人が生きている』それがいいなぁ、そんなドラマにしたいなぁと思いました。
だから障害がある人が、その障害を抱えつつ努力して克服するなんていうドラマではなく、とにかく個性的で魅力的な人たちがいて、みんながいて嬉しい、というような、そういうドラマになればと思いました。

モニターで演技をチェックする福岡D(右)。
実はここ、ロケ場所の横にある駐車場です。

そんなドラマを目指して撮影に臨まれたわけですが、
実際、撮ってみてどうでしたか?

福岡 それでいうと、出演して頂いたみなさんは、プロの俳優ではないので、お芝居できる空気とか関係をつくることを意識しました。だから、取材のときにドラマの話をするよりも世間話すると言うか、無駄話をみなさんとしました。役についてこんな風に演じてほしいとかはあまり言わないで、「僕はこれ(ドラマ)で、いろんな人がいていい、ということを表現したい」ということだけ伝えて。
役作りについても特に何も言わず。こちらからオーダーしちゃうと、その時点で、「いろんな人がいていい」じゃなくなっちゃうなと。
だからあまりキャラクターを押し付けませんでした。そうすると、みなさん撮影の時までに考えてききてくれたんです。それが凄く良くて。

それが、撮影の時にも活かされたということですね?

福岡 そう。それに、ドラマをつくる技術のスタッフと出演者の関係がとてもよかったです。あれだけ人がいるので(多い日は、スタッフと出演者総勢で50人以上の状態も)、僕と出演者の関係だけではいいドラマにはならないんです。
いつもドラマを作っているスタッフは、基本的にプロの俳優と仕事しているんですよ。みなさんの芝居を見て、「ヘタクソだな」という顔をしたり、そういう目で見たら、すぐに分かっちゃうし、そういう空気になっちゃうんですよね。でも、そうはならなかったです。
みんながんばって芝居して、いい表情している。だから、オレたちもがんばろう!みたいな空気になりました。ある場面の撮影中、ふとカメラマンの方を見ると、撮影しながら号泣していたということもありました。

ラウンジでのプロレスシーン、動きを確認する福岡D。
この時も、みんなの意見が飛び交っていました。

確かに、潜入した日も恐縮したり、萎縮している方はいなかったですね。

福岡 ね。そうなんですよ。現場のスタッフが笑ったり、「いいですね」って声をかけたりして、いい関係がどんどんできていきました。だから、みなさんのお芝居も良くなっていったところはありますね。それは、おもしろかったです。相乗効果を生んでました。ドラマづくりは、みんなの気持ちが大切だなぁと痛感しました。

では最後に・・・このドラマ、みなさんにどんなふうに見てほしいですか?

福岡 僕自身は、見るたびに「小学校の頃の思い出」や「初恋の記憶」「これからのこと」とか、いろいろなことを感じます。いろいろなスタッフに感想を聞いてみたところ、「切なかった」とか「ゲラゲラ大爆笑した」とか「泣けた」とか・・・バラバラでした。不思議なドラマですね。

みなさんにも、自由に感じてほしいです。
こう見てほしい、こう感じてほしいとかは、ありません。
少しでも、なにかを感じて頂ければ、とてもうれしいです。