番組詳細 今までのバリバラにもどる

 

6月13日(金) O.A 再放送 6月18日(水)0:25~(火曜深夜)

  • 出産・子育て
  • シリーズ 「出生前検査」②
    ゲスト:江川達也・松野明美

去年4月、妊婦の血液を調べるだけで胎児に染色体の変化があるか判定できるという新しい出生前検査が始まった。シリーズ第二回は“ダウン症のイケメン”こと、あべけん太さんが、将来子どもを持つ可能性がある大学生たちに、出生前検査について特別授業を行う。

 

今回の名言

  • 「ダウン症の48(フォーティエイト)をつくりたい」
  • (あべけん太 ダウン症)
  • …学生から「なぜ、ダウン症のある友達が欲しいのか?」と質問され、答えたひと言がこちら。ダウン症のある仲間が好きだから、減って欲しくないという考えを、けん太さんならではのユニークな表現で学生たちに伝えた。出生前検査という難しいテーマを前に緊張している学生たちの気持ちをほぐし、この後、一気に議論が活発に。
  • 「やっぱり、“産めるとは言えない”のはなるほどな・・っていうか」
  • (江川達也)
  • …「ダウン症のある赤ちゃんを産みますか?」というけん太教授の問いかけに「産みたいなとはちょっと思えないんじゃないか」と答えた学生に、ゲストの江川さんが発したひと言。ダウン症のある人を差別しているわけではないが、自分の身におきかえると、産むか産まないか判断がつかないという学生の気持ちを酌んで、率直な意見を出し合う事の大切さを示したひと言。
  • 「誰が決めるのか、誰のために決めて、どのように決めるのか」
  • (大阪大学4回生 )
  • …授業終了後の学生の感想のひと言。出生前検査の是非だけを議論するのではなく、議論の前提として、この検査はそもそも誰のために、何のために行うのか。誰の意見を聞き取って決めていくのかなど、社会全体で考えていかなければならない問題だと提起した。
  • アフタートーク
  • 今回は出演者とスタッフの反省会

レギュラー陣のみなさま、収録おつかれさまでした! 今回のテーマは、先週に引き続き「出生前検査」。検査に疑問を持つ“ダウン症のイケメン”あべけん太さんが“教授”となり、大学生に特別講義を行いました。なかなかの白熱教室だったのでは。けん太さんのキャラクターもさらに開花したような。

シュウ 「あの個性は出そうと思っても出されへんもんな(笑)、ズルい!(笑)」

(笑)たしかに。シュウさんはこの出生前検査に関して、議論する場がないことが問題、とおっしゃってましたよね。
シュウ 「当事者の気持ちを聞くこと、例えば悲しい気持ちになったとか。それが聞けていない世の中なんじゃないか、と。それは感じたよね」
はい。
シュウ 「それと、例えばいろんなメニューがあって選択する自由がある、とは言うけど(この問題は)メニューがそろってない。当事者の話、家族の話、松野(明美)さんみたいに気持ちが変化したひとの話があって、そこでチョイスできるのはいいけど、先入観だけで判断するのはよくない。うちの嫁さんに聞いてみたら、彼女は、『なんの迷いもなく産むに決まってる』って言ってたけど、この状況で若い子に聞いたら『産まない』って言うのも分かるし」

シュウ 「あと、科学の話があったけど、いろんな思惑があるのは分かるかもしれない。でも便利なものは命のために存在せなあかんと思うわけ。命をおびやかすものであってはあかんよね。命のことを考えた上で、科学が進歩しないと混乱が起こるよね」

科学の進歩に倫理が追いついていかない状況…、玉木さんはいかがでした?

玉木 「前向きな発言として聞いてほしいけど、この特集を(先週と合わせて)2回やったぐらいでなにかが変わるとは思わない。多分これがスタートやと思うねん。今日は、けん太くんの思いがちゃんとメディアに乗ったことがよかった。少なくともこれからはそういう視点からも考えていかなあかん、ということは伝えわったんちゃうかな」

なるほど。

玉木 「最近よく考えるんやけど、言葉を超えたところにほんとの意味があるというか。例えば、“親の権限”、という言葉。“権限”ってなにか? 言葉だけ聞くと尖ってるけど、その意味の擦り合わせをやっていかないと、上滑りするというか。結局、自分は関係ない、ということになってしまう。たまにでいいから、そんな話ができる場がもっともっとできていかなあかんし、教育の場でしていかなあかんことで」

最後に、“助手”として出演された今村ディレクター、今回のテーマを制作するにあたって感じたことを教えてもらえます?

今村ディレクター 「ふだんのバリバラも、もちろんいろんなひとに考えてもらいたい、と思って作っているわけなんですけど、今回のテーマは唐突にいろんなひとが当事者になる、という問題だったんですよね。障害者とその周りにいるひとたちだけの問題じゃないんですよね。明日、ダウン症のことを考え始めないといけないかもしれない、というところなんですよね」

玉木 「うん。だからこの問題は、お母ちゃんとか医者だけの意見を聞いてると、本質的な解決には行きにくい。だから当事者はみんなやろ、と」

みんながなりうる、と。

今村ディレクター 「そうですね。でも勘違いしてほしくないのは、みんなと言っても、みんなが当事者になりうる課題ということで、その時にはみんなの意見を平等に聞かないといけない、というわけじゃないんですよ。このテーマのこの側面ではダウン症の方の意見をものすごく重視しなければならない、とか。この側面ではお母さんの立場が大事だ、とか。この側面では独身男性の意見を聞く、とか。また別の側面の責任は医師にあるでしょ?とか。そういう“みんな”、なんですよね」
玉木 「そうそう」

今村ディレクター 「いろんなところにこの問題の当事者がいて、それがいろんな局面で表れてくるよ、と」

玉木 「うん。けん太くんもそうやし、けん太くんのお父さんもそうやし、この“みんな”、というのは個別性というかね、それぞれ問題に向き合ってる当事者はどんなことを考えて生きているか、が大事で。数が多いから、とかそういうことではなくて。この出生前検査の問題は、そういう見方ができないとあかんと思う」

番組twitter

随時配信しています。
番組の最新情報やエピソードを
つぶやきます。

※別ウィンドウ NHKサイトを離れます