FILE117:「マイ衛星のつくりかた」
2010年8月24日放送
NHKオンデマンド:配信終了<2011年8月23日まで>
中須賀真一(宇宙工学)
開発・打ち上げに通常なら300億〜800億円かかるといわれる人工衛星を、秋葉原で調達した市販品を駆使して数百万円で手作りし、世界の度肝を抜いた中須賀真一東京大学教授。2003年に打ち上げた一辺わずか10センチの超小型人工衛星は、現在も地球を周回し、研究室内のミニ管制室からの指示に応じて詳細な衛星写真を送信している。人工衛星は、打ち上げ時の衝撃や、宇宙空間での300℃もの温度差、複合放射線などに耐えるのはもちろん、地上との情報のやりとりを可能にするための電子基板やアンテナ、電池などを効率よく搭載する必要がある。それをNASAなどが使う特注品ではなく、ありふれた金属のメジャーなどを活用して作り上げてしまった中須賀研究室。その“逆転の発想”はどこから生まれたのか?少年時代、アポロ11号の帰還に感銘を受け、アーサー・C・クラークのSF小説や「機動戦士ガンダム」を愛する中須賀は、近い将来、「一家に一台人工衛星」時代が来る、と予言する。インターネットが情報革命を起こしたように、人工衛星を個人レベルで使いこなせるようになれば、人々の生活環境が一変する、という個性派宇宙工学者とともに、ユニークな「未来の宇宙の使い道」を考える。
中須賀真一(なかすかしんいち)
今回の対戦内容
中須賀真一(なかすかしんいち)/爆笑問題
中須賀:普通、世の中で「衛星」といったら、3トンとか4トン・・・。そんなものだと思うでしょ。
僕らの衛星はね、秋葉原で買ってきた部品とか、日常のものを使って作っているんです。キーワードはね、「超小型」。これまでの大きな宇宙開発とまた違うところを目指そうと。
太田:日本は小さいのが得意だからね。
中須賀:絶対そうだと思います。だから、例えばアメリカ人も同じようなものを作っていますけど、精巧さとか細かさで言う日本人に絶対勝てない。アメリカ人が五つ入れられるところを、日本人は八つぐらい詰めてますね、機能をね。
太田:詰め込み主婦の見ろ、あのビニールに・・・
田中:キュウリいっぱい入れるやつでしょ。
中須賀:その感覚ってすごく大事でね。僕らはね、これ(超小型衛星)って実は弁当箱だと思っていてね。弁当箱っていうのはサイズが決まっているじゃないですか。で、その中に入れなきゃいけないでしょ。
入れる時には、例えば栄養価も考えるし、ぬれたものとぬれていないものを離さなきゃいけないとか、そういうのをみんな考えてやるわけですよ。
海外にはそんなのないでしょ。
太田:そういう発想は斬新だよね。みんなもっとデカく、もっと金かけて、どんどんどんどんっていう方向ばっかりに行きそうな感じですもんね。
先生の対戦感想
中須賀真一(なかすかしんいち)
非常に反応が良かったのでこちらも話しやすかったし、逆に専門外のお二人から反応が来ることで、私の方もインスピレーションを結構かき立てられるところがあって、なかなか楽しかったですね。非常に私にとってはいい時間だったと思います。
太田さんが言っていた、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の「星というのはいろんな使い方がある」っていう話、あれはなかなか良かったですね。本当に僕らはまさにそういう衛星を作りたいって思っているのでね。
だから、そういうのをよく知っているって、それはびっくりしましたね。
爆笑問題の対戦感想
田中:結構感動的でしたね。秋葉原で材料を買って組み立てて、衛星を飛ばして、それでちゃんと衛星写真が送られてきてというのは、SF小説や漫画みたいなことを実際にやっている感じで、すごいなって思いましたね。
本当にそれでもちゃんと出来るっていうのは、逆にかっこいいなって。
何百億のプロジェクトじゃなく。
先生が「今が楽しい」って言っていて、幸せそうだなって思いました。
太田:すごく身近な感じ。日本人の良さを発揮できるのはこっちなんだろうなっていう気がしましたね。
お弁当箱の例を先生はあげてたけど、制約されたスペースに物を上手に詰め込むっていうのは日本人は得意だから。アメリカやロシアの大国的な宇宙開発じゃない、別の開発の仕方がきっとあるんだろうなって思いましたね。
ディレクター観戦後記
事前の打ち合わせで、先生のカラオケ18番が「哀戦士」であることは伺っていました。撮影当日に、ダメ元でカメラの前で歌を披露して頂けないかと頼んだところ、意外にもすんなりOKが…。先生の人間の大きさを感じたひとコマでした。
I "also" pray to bring near the New Day....♪
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