過去放送記録

FILE113:「演ずれば通ず 第一幕」2週連続スペシャル

2010年7月13日放送

 
NHKオンデマンド:配信終了<2011年7月12日まで>


野田秀樹(演劇)

劇作家、演出家、俳優として、30年以上演劇界のトップシーンをひた走る野田秀樹。かつて日大芸術学部演劇学科に在籍し、演劇の道を志したこともある爆笑問題。初対面の両者が繰り広げる熱いトークバトルを2週にわたりお届けする。
実は学生時代、「劇団夢の遊眠社」の舞台を欠かさず見に行っていたという太田。若き日の太田にとって野田はカリスマであり、憧れの人物だった。前編では、野田の作品作りの根幹をなすワークショップに爆笑問題が潜入。野田の最新作に出演予定の俳優たちに混じって、その遊戯的で独創的な方法論を体感する。「公園の彫像になる」といったユニークな課題に、漫才師の意地とプライドをかけ真剣勝負を挑んだ爆笑問題だったが・・・、一見遊びのように見えて、実は舞台上で必要な瞬発力や相手との距離感、表現力などが問われる課題に、二人は文字通り翻弄される。身体を動かすうち、若き日の演劇体験の数々が蘇り、いつも以上に熱っぽく語る太田と、「人は自意識を持っている以上、赤ちゃんの頃から“演じて”いる」という野田。『演じる』とはなんなのか?その本質に迫る。

野田秀樹(のだひでき)
1955年長崎県生まれ。劇作家・演出家・俳優。
1976年東京大学法学部在学中に劇団夢の遊眠社を結成。1983年「野獣降臨」で岸田國士戯曲賞。1992年、劇団解散後に文化庁芸術家在外研修制度の留学生としてロンドン留学後、1993年企画制作会社NODA・MAP設立。以降プロデュース公演形式で「キル」「パンドラの鐘」など話題作を次々と発表。2008年多摩美術大学教授。2009年東京芸術劇場芸術監督に就任、名誉大英勲章OBE受勲。

今回の対戦内容

野田秀樹(のだひでき)/爆笑問題


太田:野田さんの演劇は、「言葉」の多さと、「身体」の、あっち行ってこっち行って、意味があるようでないようなものが、どんどんどんどんつながっていって、言葉を凌駕する動きに変えていくっていう、何かそういうものがすごく新しかったんですね、当時。
野田: 今から思うと、すごい要素が多かったんだよね。つまり、言葉・言葉である上に、身体・身体・身体って。まあ見ている方も大変で。
太田:いや、大変だったけど、あんな興奮はないです。
野田: 情報量という意味で言うとすごく多いわけだよ。
太田:多い、めちゃくちゃ多い。でもね、それがなぜか気持ちいいんだ。その分からなさが。やっぱりね、詩なんでしょうね。
言葉のきれいな感じがすごくするんだよね。ものすごい影響を受けました、僕は。
田中:身体の動きと、いわゆるその言葉。この微妙なバランスというか、やっぱりどっちが欠けてもいけないということだと思うんですけど。
野田:僕も若い時に見た芝居でかなり退屈だと思ったものがある訳で。それはもうただ言葉をしゃべり続けて、じっとしているものとか。「本を読めばいいんじゃない、それ」みたいな。そこに出てくるのが身体性ですよね。
ところが、今度は、身体性が強いものになると、ミュージカルが全部駄目とは思わないけど、ミュージカルの単純さというのは我々大人からすると、「うーん」っていう時があるでしょ。で、やっぱりそこにもう少し、我々が違うものを見たいという時に、やっぱり言葉ですよね。そうすると両方がまあお芝居の要素としてあるっていうこと。

ディレクター観戦後記

ディレクター「ハイOKです」
太田さん「どの位(カメラが)回った?」
ディレクター「3時間弱です」
太田さん「(野田さんに)こんなに長く、すみません。・・・いやー、つい興奮して」
これは収録終了直後の一コマです。
そう、気がつくと3時間近くカメラは回っていたのです。
1984年。ロサンゼルスオリンピックの年。
劇団夢の遊眠社は、常識破りの自在な舞台で、公演を重ねるごとに観客動員数を増やし、野田さんは若手文化の旗手に。一方、爆笑問題の二人は日本大学芸術学部演劇学科に入学。二人もまた野田さんの演劇に魅了された若者でした。
舞台上で輝きを放っていたカリスマと観客だった大学生。
それが26年の時を経て、表現者として対等に土俵の上に立ち、「演じること」「表現すること」について対論する。
興奮しないわけはありませんよね。
特に印象的だったのが、野田さんのワークショップで身体を動かす太田さん。
爆笑問題が出演する番組は数多くあれど、あんな表情の太田さんを観ることが出来るのは今回の「爆問学問」だけ!?
そもそも、野田さんのワークショップにカメラが入ること自体、非常に珍しいことなんです。
皆さんもぜひ、竹ひごを用意して野田流ワークショップを体感してみてください。
何かにきっと気づくはず・・・
さあ、次週はいよいよ「演じること」の核心へと迫ります。
ワークショップで駄目出しされながらも、終始楽しそうだった太田さんの表情が一変!白熱する第二幕にご期待ください。

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