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放送済みの作品(2012年)

『空也上人がいた』(再)

【放送日】
2012年12月22日(土曜日)22:00-22:50

原作:山田太一
脚色:入山さと子
音楽:大島ミチル
演出:小見山佳典
技術:冨沢裕
音響効果:岩崎進

出演:大滝秀治 若村麻由美 笠原秀幸
有安多佳子 藤田麻衣子

あらすじ:登場人物は3人。ひとりは妻子のない一人暮らしの老人、81歳。ひとりは特別養護老人ホームをやめたばかりの青年、27歳。ひとりはケア・マネージャーの独身中年女性、46歳。3人はそれぞれ秘密を持っていた。3人の感情が複雑に交差する。3人の人生に横たわる秘密は重く、ぬぐいきれない痛みを抱えている。ともに歩く空也上人とは?死屍累々の鳥辺山を歩いて誰彼へだてなく葬った空也上人は、善悪ではなく、誰もが持ってる生きていく悲しさ、死ぬことの平等さを分っている人だった。3人の一風変わった関係をめぐり、人生の耐え難い重みと救いを、鮮やかに赤裸々に描く。
 

『家の終わりに』

【放送日】
2012年12月15日(土曜日)22:00-22:50

作:井出真理
音楽:菅野由弘
演出:藤井靖
技術:若林政人
音響効果:武生壮史


出演:石丸謙二郎 竹下景子 阿知波悟美
あらすじ:古賀陽一郎(56)は妻・美保(55)と二人で、両親の位牌を引き取るため北海道・岩見沢の実家を訪れる。半年前、母が亡くなり、一人で住んでいた妹・紀子(51)が、家を引き払ってアパートに移ることになったのだ。陽一郎は、美保との二人暮らしが、今、妙に息苦しい。美保の関心は、専ら一人息子の和也に向けられている。大学卒業後、就職した会社をすぐに辞めてしまい、定職には就いていない。かつて栄えた故郷の古い家を舞台に、東京郊外の都市開発に奔走してきた男と、その妻との心模様を描く。
 

NHK銀の雫文芸賞2012最優秀受賞作

『ふるさとに、待つ』

【放送日】
2012年12月8日(土曜日)22:00-22:50

原作:織江大輔
脚色:横山玲子
音楽:森悠也
演出:小見山佳典
技術:若林政人
音響効果:岩崎進


出演:上條恒彦 上村祐翔 稲村梓 此島愛子
白土直子 平林靖子 清水詩音 花戸祐介
神尾晋一郎 滝沢めぐみ

あらすじ:光太郎(72)は、山深い集落に住む独居老人。妻は一人娘の祥子を産んですぐに逝去した。その祥子は、20年前、美容師になると家を飛び出て以来、絶縁状態にある。光太郎は医師から胃がんと告げられたが、生きることへの執着はなかった。そんな中、悠樹と名乗る17歳の少年が、光太郎の家を訪れた。祥子の息子だと言う。母親の祥子は1年前に亡くなっていた。頑なだった光太郎の気持ちが、“孫”との出会いによって少しずつ和らいでいく。
 

『思い出さずに忘れずに』

【放送日】
2012年12月1日(土曜日)22:00-22:50

作:飯野陽子
音楽:長生淳
演出:木村明広
技術:西田俊和
音響効果:林幸夫


出演:片岡礼子 津嘉山正種
岩崎ひろし 江良潤 高瀬哲朗 峯村淳二 稲葉菜月

あらすじ:何となく世間から愛され許される、得な人生を歩んでいる父。基本的には真面目なのだが、人から頼まれると断りきれない性格で、株や相場に手を出しては失敗を繰り返すという欠点がある。そのため、娘が18歳の時に父と母は別居した。三年前に母が亡くなった時に再会し、以降、細々と付き合っている。娘は、母の死を受け入れられずにいる。あるきっかけでお互いの気持ちを吐露し合う娘と父。やがて、娘はいかに自分が親から愛されていたのか気付き、母の喪失を乗り越えようとする。二人が再び親子になろうとする姿を通して描かれる、家族の再生の物語。
 

『はじまりの旅』

(大阪局制作)

【放送日】
2012年11月24日(土曜日)22:00-22:50

作:山本雄史
音楽:野田雅巳
演出:真銅健嗣
技術:藤善雄
音響効果:巽浩悦


出演:上杉祥三 正司照枝 中島ひろ子 芝本正
橋田雄一郎 山ア千惠子 松永空

あらすじ:文生(50)は母一人子一人でこの年齢まで暮らしてきた。父親の記憶は……ない。母・富子(75)は数年前から認知症の兆しがあり、所謂「まだら惚け」。昼の介護者が必要で、3人目の担当者が長谷川綾(39)。初老の男が、自分の母親とその介護者の女性と3人で母の実家に初めて旅をする。そこには母親、父親、そして自分の過去を浮かび上がらせる。家族とは?父親とは?母親とは?人生の秋を迎えつつある主人公が、老母とその介護者である恋人との3人旅を通して、自らの後半生を模索していく。ヒューマンロードムービィドラマ。
 

『ため息にグッドバイ』

【放送日】
2012年11月10日(土曜日)22:00-22:50

作:塩田千種
音楽:小六禮次郎
演出:小見山佳典
技術:大塚茂夫
音響効果:柏倉梓


出演:松金よね子 北村有起哉 加賀まりこ 山田瑛瑠
あらすじ:壊れかけた家族(母と息子)。互いに将来への不安にさいなまされる二人は、相手に対する不平不満で爆発寸前である。そこに現れた従姉は、母子の気持ちを大きく揺さぶる言動を繰り返す。魔女のようでもあり、聖女のようでもある。三者の対立と和解を通じて、難破寸前の家族がきしみつつも何とか前へ進んで行く姿をリアルに描く。昨年8月に放送した「一万とふたつのため息」の続編。
 

『石炭とおやじに向き合おうと思う』

(釧路局制作)

【放送日】
2012年11月3日(土曜日)22:00-22:50

作:清水友陽
演出:花岡利一
技術:鳥飼健
音響効果:三村俊之


出演:高田豊 立川佳吾 小山めぐみ 大橋千絵
小森早紀子 西森妃奈 三浦桃奈
石倉三郎 ほか

あらすじ:父は一度、炭鉱を辞めた。子供の頃はまぶしく見えた炭鉱夫の父と炭鉱の凋落を見て育った息子・晴彦。父のようになりたくないと釧路を離れるも、三十路を前に現実に敗れて戻った釧路で見たのは、炭鉱で再び父や友人が生き生きと働く姿だった。晴彦はひたむきに現実と向き合う実直さを忘れて生きて来た自分自身を見つめ直す。「黒いダイヤ」と呼ばれている石炭。時代は変わっても決して変わることのない見えないダイヤが誰の心にも眠っているのではないか。そんな生きることの真実に気付いた若者の新たな出発を、かつての賑わいを失って霧の中に眠る釧路の町への愛惜とともに描く。
 

文化庁芸術祭参加作品

『ヘブンズコール』(再)

【放送日】
2012年10月27日(土曜日)22:00-22:50

作:櫻井智也
音楽:菅谷昌弘
演出:佐々木正之
技術:金子泰三
音響効果:木村充宏


出演:小林ユウキチ 斉藤暁 藤本喜久子 佐藤直子
萩原利映 重松収 橋本美紀

あらすじ:トビ職の増田徹(27)は、建築現場で足場を踏みはずし、救急車で病院に運び込まれた。その夜、亡くなった父・正(53)の夢を見る。彼には、父親への辛い想い出があった。夢の中の父の声にうなされ、飛び起きると、その声は、まだカーテンの向こう側から聞こえている。思わずカーテンを開けると、手術後の腕の痛みを訴える笹山学(48)がいた。彼の声は父・正にソックリだった。似ているのは声だけで、性格も違えば、話し方も違い、方言もない。しかし、その笑い方は、まさに「父そのもの」だった・・・。大切な人を亡くした喪失感が、癒しへと向かい始める瞬間を「声の物語」をとおして、描いていく。
 

文化庁芸術祭参加作品

『金魚鉢の教室』(再)

【放送日】
2012年10月20日(土曜日)22:00-22:50

作:今井雅子
音楽:小林洋平
演出:藤井靖
技術:小林健一
音響効果:岩崎進

出演:石村みか 磯部勉 西山水木 亀田佳明
大内厚雄 田中雄土 戎怜菜

あらすじ:公立中学校の教室で、学習支援員・井口(30)と校長・岩田(54)が向き合って座っている。金魚鉢を割ってしまったことを謝罪し、恐縮する井口。そこへ教育委員会の磯川(32)、三年一組担任・小林(47)がくる。五十嵐聡太(14)の保護者から、井口が担当している特別教室「オアシス」で、聡太が怪我をしたことについて、教育委員会にクレームが来たのだ。慰謝料を要求しているという。その対処のための話し合いが、金魚鉢をめぐり迷走し始めて・・・。時給千円と引き換えに重い責任を背負いこむことになった「学習支援員」の姿を通して、閉塞した小社会の中でもがく人々を描く。
 

第27回NHK名古屋創作ラジオドラマ脚本募集最優秀賞

『ほんとうの音』

(名古屋局制作)

【放送日】
2012年10月13日(土曜日)22:00-22:50

作:仲井美樹
音楽:BANANA
演出:須崎岳
技術:坂野伊和男
音響効果:大西斎


出演:久米明 佐々木すみ江
畑中亮介 空沢しんか

あらすじ:「死なせてくんねえけ」。妻の千代(75)はリウマチを患い、ひと月前から自分で歩くことができなくなった。以来彼女は、毎日深夜になると死にたいと言い出す。家事の一切を引き受けている夫の民治(78)は、「死にてえ」を繰り返す妻に振り回されながらも、支えつづけている。そんなふたりが、再び生きていこうという思いを確かめ合う、「ある一夜」の物語。第27回NHK名古屋創作ラジオドラマ脚本募集の最優秀作品をオーディオドラマ化。
 

『聞こえの彼方』

【放送日】
2012年10月6日(土曜日)22:00-22:50

作:小松與志子
音楽:長生淳
演出:真銅健嗣
技術:小林健一
音響効果:柏倉梓


出演:上村祐翔 平栗あつみ 若松力 鈴木一功
新井純 建蔵 谷川清美 岩崎ひろし
小山貴司 田上唯 渡辺穣 橘あんり
小暮智美 小田恵大

あらすじ:「中途失聴」。いままで聞こえていたのが、突然何も聞こえなくなってしまう。これに対し、現代医療では「人工内耳」という選択肢がある。手術で頭の中に電極を埋め込み、電気信号を直接脳に伝えて、ある程度の聞こえを取り戻す方法だ。
春から大学生となるため下宿生活を始めた悠介(18)は、ある朝目覚めるとテレビが口パクであることに驚く。ついにこの日がきた!子供の時に高熱をだして難聴になり、この難聴が進行性のもので30歳くらいで失聴するかもしれないと診断されていたのだ。悠介は、両親や友人にも真実を隠し、独りで障害と向き合おうとするが…。完全失聴という難事に直面した青年が、自分の生き方を再発見していくヒューマンドラマ。
 

『海を渡る日』

(高松局制作)

【放送日】
2012年9月29日(土曜日)22:00-22:50

作:北阪昌人
演出:石森康裕
技術:阿部眞理
音響効果:井上直美


出演:忍成修吾 浅野温子
馬渕英俚可 石倉三郎 山ア雄介 篠山輝信
成行公雄 若宮連

あらすじ:幼い頃に親が離婚し、親戚に育てられた柴崎晃太(28)。東京で働く彼は、子どもがいる真琴と交際中だが、関係をすすめられずにいた。仕事を辞めたことをキッカケに晃太は、身を寄せていた香川県三豊市の親戚の家を訪ねる。いとこ・雅志のすすめで引き受けたJR津島ノ宮駅のアルバイト。駅の先にある津嶋神社は、年に2日だけ橋がつながり、子供の健やかな成長を祈る祭が行われる。そこにあらわれた不思議な雰囲気を持つ女性・綾子。祭の2日間、晃太は、「親」とはどんな存在なのか、「親になる」とはどういうことなのかを見つめる…。

高松局特設ページ

 

『こんぴら夫婦』

(松山局制作)

【放送日】
2012年9月22日(土曜日)22:00-22:50

作:石原理恵子
演出:中嶋康仁
技術:井上俊勝
音響効果:水谷明男


出演:市毛良枝 志賀廣太郎 清水章吾 大門真紀
柳橋朋典 本多新也 頼経明子 神野崇
永川友里 藤夏子 稲葉菜月 関根航

あらすじ:"こんぴらさん"の名で親しまれている四国・香川県琴平町の金刀比羅宮。初老にさしかかった夫婦・文子と義男は、新婚旅行以来、久しぶりにその"こんぴらさん"を訪ねる。お見合いで結婚し、仕事はそば屋。夫婦生活40年、子供がいないほかはどこにでもいる平凡な二人。文子の思いつきから始まった珍道中だが、こんぴらさんの奥社へと果てしなく続く1368段の石段を一歩一歩踏みしめれば、二人で過ごした人生が鮮やかによみがえってくる。辛いこともあった。楽しいこともあった。胸に秘めたまま言葉にできない思いもあった。軽やかな「こんぴらふねふね♪」のリズムにのせて送る人生の賛歌。
 

第40回 創作ラジオドラマ大賞 佳作

『エーテル』

【放送日】
2012年9月15日(土曜日)22:00-22:50

作:永津愛子
音楽:Nakamura Koji
演出:藤井靖
技術:高橋英明
音響効果:石川恭男


出演:加藤虎ノ介 大塚千弘 森下亮 池田道枝
小多田直樹 浅場万矢 酒向芳 伊原農
秋山エリサ ジェーニャ グレゴリー・ペーカー 
デイヴィッド・カルプ シンシア・チェストン 
エドワード・ベンスコビッチ

あらすじ:宇宙飛行士の選抜試験に合格した有馬圭一は、訓練のため日本を離れようとしている。幼馴染みの土谷真は救急救命士になるべく研修中。二人は想いを交わし合 いながらも何の約束もないままに離れる。ある日、真の通う救命病棟に交通事故の被害者が運び込まれた。その瀕死の患者は、訓練でロシアに滞在しているはず の有馬に酷似していた・・・。広大な宇宙を満たす視えない何かと向き合い、生きようとする恋人たちの精神の交感を描く。
 

第40回 創作ラジオドラマ大賞 佳作

『異国の太鼓』

【放送日】
2012年9月8日(土曜日)22:00-22:50

作:中澤香織
音楽:小林洋平
演出:木村明広
技術:伊藤寿
音響効果:米本満


出演:長澤奈央 綿引勝彦 松金よね子 池内万作
恵畑ゆう 佐川和正

あらすじ:嶋貫満(63)は、駅で倒れて頭を打って意識不明となり病院で寝ている。彼の魂は身体から中途半端に"幽体離脱"し、横たわる自分を見下ろしている。医者 の助言に従い、娘の奈央(26)と妻の淑子(57)は父に話しかけるよう努めていた。厳格な父とは、自然な会話など存在しなかった嶋貫家。だが、こんなこ とにならなければ話すことも、聞くこともなかったはずの父娘の会話が交わされるようになり…。家族の葛藤が徐々に解きほぐれて行く様を、父の心の声と娘の 対話という形式で描く家族の物語。
 

第40回 創作ラジオドラマ大賞 大賞受賞作

『ニンに合わない』

【放送日】
2012年9月1日(土曜日)22:00-22:50

作:成田匡希
音楽:横山克
演出:江澤俊彦
技術:山田顕隆
音響効果:岩崎進


出演:松田悟志 松尾貴史 吉見一豊 江良潤
秋澤弥里 大手忍 大竹周作

あらすじ:若手落語家の燕家ぶん太が、先輩落語家の地方営業に同行することになったが、その行き先が、よりによってソリの合わない父親と喧嘩して飛び出した故郷・函館だった。そのうえ、この先輩落語家・秋月亭菊輔がオネェキャラを売りにしている"イロモノ"に思えて、古典落語ひとすじのぶん太からすれば、二重に気の重い営業だ。そんな営業を通じて、ひと皮むける青年ぶん太の成長譚を名作古典落語のさわりを織り込みながら描く。
 

『繭(まゆ)』

(仙台局制作)

【放送日】
2012年8月25日(土曜日)22:00-22:50

作:丹野久美子
音楽:長登隆宗
演出:藤井栄里子
技術:國安鉄朗
音響効果:遠藤正昭


出演:本郷奏多 岩田華怜(AKB48) 絵永けい 古巣綾
佐藤恵子 斉藤ら真生 今野ひろし

あらすじ:勇太は、東京で暮らす大学生。卒業を間近に控えながらも進路を決められず、年上の恋人との仲はギクシャクしていた。
そんな折、一通の手紙が届く。差出人は久しく会っていない叔母だった。内容は、生まれ育った宮城の田舎に帰って機織りと養蚕を始めたから、夏の間手伝いに来て欲しいという頼みだった。宮城に向かった勇太は、叔母と再会し、蚕の世話を始める。しかしあまりの大変さに逃げ出そうとする勇太。そこへ"不思議な少女"があらわれ…。
主人公が一夏の出会いを通じて、自分自身を見つめ直す物語。
 

『幸せDeath(です)』

【放送日】
2012年8月11日(土曜日)22:00-22:50

作:原田裕文
音楽:菅谷昌弘
演出:佐々木正之
技術:若林政人
音響効果:林幸夫


出演:高橋長英 里村洋 中山卓也 赤司まり子
清田智彦 山口眞司 高瀬哲朗 千田美智子
大竹周作 櫻井章喜 佐野代吉 西田光貴

あらすじ:都内のマンモス団地に一人暮らす森康雄(70)は、個人タクシーの運転手。20年前に母親を亡くし、年間3万人を超える孤独死の仲間になりそうな日々を送っている。彼の「見守り役」が、団地の向かい側に住むヒキコモリの青年・飯島宙(22)。康雄に何かあった時は、119番へ通報することになっていた。ある日、康雄は山口涼(6)という少年を車に乗せる。涼は事故で家族を失い、預けられた児童養護施設から逃げてきたのだ。行き場を失った涼を康雄は一時的に預かり、やがて3人の奇妙な生活が始まった。孤独死という言葉では表現できない、一人の老人の幸せな心の軌跡を描いていく。

番組スタッフブログ

 

『八月六日 上々天氣』

(広島局制作)

【放送日】
2012年8月4日(土曜日)22:00-22:50

原作:長野まゆみ
脚色:小松與志子
演出:谷花菜子
技術:北島正司
音響効果:水谷明男


出演:前田愛 今井悠貴 水島憲弘 多和田さち子
山田明奈 古山渚 青野光臣 板倉勝久
滑川和男 池田美佐子 古市福子

あらすじ:昭和16年末から昭和20年8月6日までの、女学生・珠紀と従兄弟の史郎の物語。いつも珠紀の後をついて回る裕福な叔父の一人息子・史郎。史郎の扱いに困 りながらも、彼の様子を常に気に掛ける珠紀。史郎は珠紀を慕っていくうち、次第に珠紀に対して仄かな恋心を抱き始める。15歳と11歳で開戦を迎えた珠紀 と史郎は、東京・小石川で多感な4年間を過ごした後、広島へ移り住む。少しずつ戦争の影が忍び寄る中でも、小さな喜びを見いだしていた2人。そして迎えた 1945年8月6日の朝。「あの日」、一発の原子爆弾によって奪われた、かけがえのない日常を細やかに描いたドラマを広島から発信する。
 

『静かな大地』(再)(前編・後編)

【放送日】
2012年7月21日・28日(土曜日)22:00-22:50

原作:池澤夏樹
脚色:井出真理
音楽:菅野由弘
演出:藤井靖
技術:山田顕隆
音響効果:石川恭男

出演:毬谷友子 今井朋彦 井上倫宏 草村礼子
大場泰正 吉見一豊 渋谷はるか 林次樹
瑞木健太郎 大滝寛 高橋理恵子 松井範雄
外山誠二 ほか

あらすじ:かつて北海道はアイヌの人々が自然を敬い暮らす「静かな大地」だった。物語の舞台は、明治の開拓期の日高・静内。淡路島から移住した武家の息子・宗形三郎は、札幌の官園で最新の西洋式農学の知識を学び、アイヌの仲間たちと手を携えて独立農場を築こうとする。しかし、それは和人とアイヌの間で引き裂かれる苦難の道への第一歩だった・・・。勝った者たちの歴史ではなく敗れた者たちの夢と挫折、そして希望を問う長編小説のオーディオドラマ化。
 

放送文化基金賞 ラジオ番組賞 受賞作品

『飛ばせハイウェイ、飛ばせ人生』(再)

【放送日】
2012年7月14日(土曜日)22:00-22:50

作:樋口ミユ
音楽:小林洋平
演出:江澤俊彦
技術:糸林薫
音響効果:岩崎進

出演:高橋和也 原田芳雄 市原悦子 三村聡
大路恵美 此島愛子

あらすじ:家族…。失ったり、長く遠く離れて暮らしてみて、そのかけがえのなさに初めて気づくことがある。沖縄出身の長距離トラック運転手の青年が、妻と旅する初老の男と出会い、仕事に忙殺されていた自分の人生を見つめ直し、新たに出発していくまでの姿を明るく描いていく。
 

『伝説のデスロード』

(佐賀局制作)

【放送日】
2012年7月7日(土曜日)22:00-22:50

作:尾ア香仁
劇中曲:「四捨五入 伝説のデスロードver」
作詞・歌:アスベスト 作曲:Laugh,kumagai maya
演出:深川貴志
技術:福田浩明
音響効果:井上直美


出演:荒川良々 山田真歩
山下昭彦 いけうちしん 田坂哲郎
江島充季 伊藤明秀 大富藍子 ようこ
中島頌一郎 新出康仁

あらすじ:就職活動に失敗した大学4年生のヤスシ。佐賀から上京して働く目標は叶わなかった。
そんな時、憧れていたヒップホップラッパーKYが自殺し、周囲はKYが伝説になったと噂し始める。ヤスシはKYが最後に出したCDを手に上京、KYが生きた道を辿る旅をはじめる。KYが最後に残したリリック(歌詞)をかみしめながら、自分のこれまでの人生を重ねていくヤスシは、旅の最後に後を追って死ぬつもり。
しかし旅の途中で、自死の現実を見せつけられ、否が応にも「生」に向き合わざるを得なくなる…。
 

『テレビ塔の下で』

(名古屋局制作)

【放送日】
2012年6月30日(土曜日)22:00-22:50

作:伊佐治弥生
演出:佐藤譲
技術:宮下弘靖
音響効果:小野寺茂樹


出演:いとうまい子 伊藤友乃 棚橋真典 湯浅浩史
小島範子 中山夕莉 山本恭史 池田昌弘
鬼頭卓見

あらすじ:独身OLの美喜(39)は、名古屋の市内で叔母の笑子(75)と二人で暮らしてきた。
最近、笑子がすこしボケ始めた。笑子が度々名古屋のテレビ塔の昔話をするので一緒にテレビ塔を見に行くことにした美喜だったが、途中で笑子とはぐれてしまい、一人たどりついた先は笑子の「夢」の中、昭和28年のテレビ塔建設当時の風景だった!
高度成長期の過去と長い不況の只中の現在を行き交ううちに、美喜は笑子と笑子の別れた夫・恭一郎の青春と離婚の本当の理由を知ることになり… 味わい深い名古屋ことばと懐かしいメロディーにのせ、ある夫婦愛の形を描く。
 

『樹の上のキジムナー』

【放送日】
2012年6月23日(土曜日)22:00-22:50

作:下島三重子
音楽:北爪道夫
演出:真銅健嗣
技術:若林政人
音響効果:米本満
『樹の上のキジムナー』スタッフブログ公開中!


出演:藤木勇人 山西惇
ジェイソン・ロス ブレイク・クロフォード グレゴリー・ペーカー
デイビッド・カルプ マーク・チネリー 串間保
比嘉モエル シーサー玉城 小竹伊津子

あらすじ:時は昭和20年、沖縄本島近くの島。激戦の地となったこの島で、終戦の前後、がじゅまるの大木の上に隠れて命を永らえ、月日をおくった二人の兵士がいた。島から人の気配が消え、大挙して上陸してくる米兵。情報から隔絶されていながら、なんとか生き延びるために励まし、また喧嘩もしたウチナンチュと内地出身の二人の兵士を通じて、終戦時の人間を郷土色豊かに描く。沖縄、伊江島で起きた事実をもとにしながらも、ふるさとの情景をふんだんにいれた寓話的風味のあるドラマ。
 

『まぼろしの村』

【放送日】
2012年6月9日(土曜日)22:00-22:50

作:高木凛
音楽:小六禮次郎
演出:小見山佳典
技術:金子泰三
音響効果:久保光男
スタッフブログ:
http://www.nhk.or.jp/drama-blog/1360/121310.html


出演:室井滋 藤村志保
大島宇三郎 石田圭祐 大方斐紗子 佐々木睦
木下政治 稲村梓 工藤優 斉藤薫

あらすじ:東京の理髪店で働いている和子(50)は兄・武史(53)から、田舎で民宿を営んでいる母・セツ(76)がキノコ採りに入ったまま戻らないと電話を受けた。故郷はダムに沈む村だ。和子は、東京へ出て以来、ダムのことには耳をふさいできた。何をするにもダムのことが影のようにつきまとうのが嫌だった。今、その故郷に立ち、ダム建設によって変わりゆく姿を見たとき、忘れがたき思い出も消えようとしていることを和子は知る。山に生まれ、山で暮らし、そして、山で死んだ、母親の姿を娘のまなざしから描く物語。
 

『六月のカエル』

(大阪局制作)

【放送日】
2012年6月2日(土曜日)22:00-22:50

作:森脇京子
音楽:山路敦司
演出:大久保篤
技術:深田次郎
音響効果:林幸夫

出演:石倉三郎 佐川満男
押谷かおり 梅田千絵 一木美貴子 泉希衣子

あらすじ:恒夫(61)と敦司(64)は、のどかな村で生まれ育った幼馴染みだ。しかし25年前、敦司は恒夫を裏切った…敦司は恒夫の妻みどり(25)と恋仲になり、一緒に村から出奔した。当時、恒夫とみどりの間には生後間もない娘の亜希が居て、その後恒夫は男手ひとつで亜希を育て上げた。一方、敦司とみどりは大阪へと駆け落ちしたものの、3ヶ月も経たないうちにみどりは姿を消していた。結局敦司は、愛も、故郷も、親友も、何もかも無くしたのだった。
そんな二人が、亜希の結婚式会場で25年ぶりに顔を合わせてしまった……恨みと困惑、友情の間で二人の心は揺れ動く。はたして男二人は自分たちの25年間にどう決着をつけるのだろうか。
 

『海霧(うみぎり)の墓』

【放送日】
2012年5月26日(土曜日)22:00-22:50

作:原田裕文
音楽:渡辺博也
演出:望月良雄
技術:浜川健治
音響効果:石川恭男


出演:三田和代 池内万作 長谷川真弓 ほか
あらすじ:2012年5月、妻は根室海峡で夫を待つ。生きていれば95歳、妻も90歳を超えた。海霧が白く渦を巻き始める。「今年は夫に逢える」、妻の心はときめく・・・。夫は仙台で機械の整備工をしていた。「赤紙」がきたのは女児が誕生して3ヵ月、結婚して1年半、25歳での応召だった。占守島の北千島89要塞歩兵隊に配置されるが、同年秋アッツ島守備隊に配転、そして5月29日、最初の「玉砕」の一員となった。日本・アメリカ・ソ連(現・ロシア)の三国間に横たわる、重い歴史を背負った根室海峡。毎年5月、「海霧の墓」で逢瀬を重ねる兵士と妻の、時空を超えた「愛の物語」。
 

『ヘブンズコール』

【放送日】
2012年5月19日(土曜日)22:00-22:50

作:櫻井智也
音楽:菅谷昌弘
演出:佐々木正之
技術:金子泰三
音響効果:木村充宏


出演:小林ユウキチ 斉藤暁 藤本喜久子 佐藤直子
萩原利映 重松収 橋本美紀

あらすじ:トビ職の増田徹(27)は、建築現場で足場を踏みはずし、救急車で病院に運び込まれた。その夜、亡くなった父・正(53)の夢を見る。彼には、父親への辛い想い出があった。夢の中の父の声にうなされ、飛び起きると、その声は、まだカーテンの向こう側から聞こえている。思わずカーテンを開けると、手術後の腕の痛みを訴える笹山学(48)がいた。彼の声は父・正にソックリだった。似ているのは声だけで、性格も違えば、話し方も違い、方言もない。しかし、その笑い方は、まさに「父そのもの」だった・・・。大切な人を亡くした喪失感が、癒しへと向かい始める瞬間を「声の物語」をとおして、描いていく。
 

『金魚鉢の教室』

【放送日】
2012年5月12日(土曜日)22:00-22:50

作:今井雅子
音楽:小林洋平
演出:藤井靖
技術:小林健一
音響効果:岩崎進


出演:石村みか 磯部勉 西山水木 亀田佳明
大内厚雄 田中雄土 戎怜菜

あらすじ:公立中学校の教室で、学習支援員・井口(30)と校長・岩田(54)が向き合って座っている。金魚鉢を割ってしまったことを謝罪し、恐縮する井口。そこへ教育委員会の磯川(32)、三年一組担任・小林(47)がくる。五十嵐聡太(14)の保護者から、井口が担当している特別教室「オアシス」で、聡太が怪我をしたことについて、教育委員会にクレームが来たのだ。慰謝料を要求しているという。その対処のための話し合いが、金魚鉢をめぐり迷走し始めて・・・。時給千円と引き換えに重い責任を背負いこむことになった「学習支援員」の姿を通して、閉塞した小社会の中でもがく人々を描く。
 

『チョッキー』

【放送日】
2012年5月5日(土曜日)22:00-23:00
※60分作品

原作:ジョン・ウィンダム
訳:金利光
脚色:樋口ミユ
音楽:ニウナオミ
演出:江澤俊彦
技術:伊藤寿
音響効果:原大輔


出演:吉見一豊 モモタロウ 春日井静奈 藤崎花音
三村聡 住田隆 田上ひろし 鈴木一功
服部ひろとし 小豆畑雅一 清水瑛一

あらすじ:純粋で繊細な少年と、彼にだけ声が聴こえる謎の人物"チョッキー"との心の交信。そして、それを見守る両親や大人社会におよぼす心の波紋。少年は苛立ち、心で叫びながらもチョッキーと交信し続ける。はたして、チョッキーは、少年の妄想か? それとも多重人格の所産なのか?
21世紀の今日でもまだ明らかになっていない"地球外生命体"をモチーフにして、「信じる」ことの大切さを描くハートフルSFを、少年の父親の目線からあたたかく物語る。イギリスSF界の巨匠ジョン・ウィンダムが、死の前年に出版した著者最後の傑作SF小説のオーディオドラマ化。
 

『徳重君の転校』

(名古屋局制作)

【放送日】
2012年4月28日(土曜日)22:00-22:50

作:朝倉寛
演出:一瀬絵里
技術:加藤政二
音響効果:澤田智哉


出演:南部綜汰 澤田大雅 坂田海人 宮口綾華
西山諒 高原靖典 にへいたかひろ

あらすじ:小学生最後の夏休みだというのに、智樹は家でゴロゴロしていた。ある日、思いがけない人物が智樹を訪ねて来る。徳重君だ。徳重君は夏休み中に転校することになっていたが、クラスでまるで目立たない彼の転校を残念がる者はおらず、智樹自身、徳重君とはほとんどしゃべったこともなかった。「お別れの挨拶に来たんだ」と律儀そうな口調で言う徳重君を、智樹は家に上げるが、本当の理由は・・・
クラスメートの転校をきっかけに、小さな冒険の旅に出る少年の、ひと夏の心の成長を描く。
 

『温もりの値段』

【放送日】
2012年4月21日(土曜日)22:00-22:50

作:阿部美佳
音楽:森悠也
演出:木村明広
技術:井上裕一
音響効果:西ノ宮金之助


出演:大和田健介 草村礼子 平田裕香
藤元英樹 築山万有美 玄覺悠子

あらすじ:美容師見習いの鉄平(21)の家に、度々間違い電話の伝言が残る。年配のご婦人からで、話を聞いてもらいたいというのだ。傾聴ボランティアや、お金をもらって人の話を聞く仕事があると知った彼は、10分1000円で話し相手になってみる。そんなことを続けるうちにやがて鉄平は、電話の主である安藤都子が自分の母と重なるように思え、懐かしさを覚えるようになる。だが同時に、ちゃんと母に向き合わなかった自身の過去を後悔する…。ある青年と、息子を一人前にしてひとりになった女性が「疑似家族」となる物語を通じ、大事な人にしっかりと向き合うこと、その気持ちを受け止めることの大切さを描く。
 

『春を待つ女』

(京都局制作)

【放送日】
2012年4月14日(土曜日)22:00-22:50

作:芳ア洋子
音楽:ニウナオミ
演出:谷紗耶香
技術:林江美
音響効果:井上直美

出演:中村ゆり 原尚子 和泉敬子 泉希衣子
城土井大智 堀田歩 下宮里穂子 小松健悦
荒田由良

あらすじ:竹本綾(30)は、飲料メーカーのトップ営業ウーマン。夫の啓介(36)とは、順調な結婚生活を送っている。「そろそろ子供を・・・」二人の間にそんな話が持ちあがるたび、綾は不安な気持ちになる。「母になること」への恐れが拭えないのは、なぜなのか。思い当たったのは、母・充子との関係だった。一年前にがんで亡くなった綾の母・充子(60)と綾は、仲の良い親子だったが、血がつながっていなかった。遺品を整理する中で、綾がみつけたのは、母親が大事に切り抜いていたある寺の新聞記事だった・・・。悩みを抱えた人々が、心の澱を吐き出すノートを軸に、現実と幻の間で、自分なりの「母性」に目覚める女性の成長を描く。
 

『祖父と手紙と僕と』

(甲府局制作)

【放送日】
2012年4月7日(土曜日)22:00-22:50

作:森治美
演出:上田明子
選曲:黒田賢一
技術:大塚茂夫
音響効果:米本満


出演:池松壮亮 前田吟 吉野由志子 三上陽永
倉野章子 深澤好美 河野勇二 神保共子
筒井真理子

あらすじ:山深い山梨県西部の町。点在する集落に一人で郵便を配達してきた正雄(69)は配達中に雪道で転んでしまう。全治1ヶ月の正雄の代役は、東京で大学生活を送る孫の祐介(21)。親を早くに亡くした祐介にとって、正雄は父親代わりの存在だ。苦手な祖父の代役、しかも苦い思い出の残る故郷を巡る仕事・・・。渋々引き受けると、軽トラで山道を走る毎日が始まった。配達先で聞く祖父の意外な素顔。そして、ある日配達物の中に見つけた一通の手紙。そこには正雄のある秘密が隠されていた。不器用に向き合い始める二人の姿を通じ、身近な人に思いを伝える瞬間のかけがえのなさを描く。
 

劇作家シリーズ

『ブループリントの岬』

【放送日】
2012年3月31日(土曜日)22:00-22:50

作:宋英徳
音楽:国広和毅
演出:真銅健嗣
技術:金子泰三
音響効果:西ノ宮金之助


出演:横堀悦夫 梅沢昌代 清水?治 上田桃子
山口眞司 高橋理恵子 高瀬哲朗 石原由宇
今井智紘 千葉三春 冨澤風斗

あらすじ:在日二世、高鉄男(42)は、ナルコレプシー(眠り病)に悩む売り出し中の作家。中堅出版社で、鉄男を売り出そうとしている編集者の佐藤(48)は新作 に、在日である彼の少年時代をファンタジーに書くよう勧める。鉄男にとって少年時代というのは困ったテーマだった。なぜならその頃の記憶でネタになるよう なことが全然ないからだ。半ば同棲している日本人の恋人美恵子(36)に話そうにも、その余裕がない状況だった。そんな時、謎の女から不思議なスナックに さそわれる…。
劇作家・宋英徳氏オリジナルドラマ。
 

劇作家シリーズ

『幽霊の自転車』

(名古屋局制作)

【放送日】
2012年3月24日(土曜日)22:00-22:50

作:伊沢勉
演出:松園武大
技術:浅井英人
音響効果:大西斎


出演:羽場裕一 モロ師岡 橋本一郎 火田詮子
咲田とばこ 横関加奈子

あらすじ:50歳という人生の曲がり角。大切な幼馴染の親友・雅雄を失った俊行は、親友の形見の自転車にのって伊勢まで旅行にいくことにする。すると、いつのまにか 幽霊となった雅雄が自転車の荷台に乗っていた。幽霊との奇妙な二人旅が始まる。この世に未練があるから幽霊になったのだろう、なんとか成仏させてあげた い、と思いながら俊行は幽霊と旅を続ける。すると、健司という22歳の若い男が現れる。仕事を逃げ出してきたという健司は、俊行と人間の生き方をめぐって 対立。俊行は健司の若さにかつての自分の姿を見るが・・・
失われた過去の想いを清算し、新たな人生の一歩を踏み出していく男たちのハートフルファンタジー。
 

劇作家シリーズ

『線路は曲がるよどこまでも』

【放送日】
2012年3月17日(土曜日)22:00-22:50

作:櫻井智也
音楽:菅谷昌弘
演出:佐々木正之
技術:和田厚
音響効果:三谷直樹


出演:甲本雅裕 川島潤哉 上田耕一 桑原裕子
前田希美 北島広貴 小椋あずき 江上晶真
渡邉空美 中野英樹 櫻井智也

あらすじ:ある日、会社を休んで検査に訪れた病院で、山下清一(42)は緊急入院を迫られる。すぐに手術をしなければ命にかかわると言われるが、医者の制止を振り切り、慌てて逃げ出す。そして、途方に暮れた街角で、元気なテッシュ配りの青年・近藤純一(25)に出会う。彼の元気さに惹かれた鈴木は、その秘密を探ろうと、彼と行動を共にする。迷惑なのは、近藤である。彼にはこれから保育所へ迎えに行かなければならない5才の娘がいた。こうして、保育所までの二人の半日の旅が始まる。その途中、様々な事件に巻き込まれ、二人の旅は思わぬ展開をしていく・・・。
ユーモラスな語り口で物語を紡ぎながら、やがて、さわやかな感動を生む、劇作家・櫻井智也のオリジナル作品。
 

『つづれ織り』

【放送日】
2012年3月10日(土曜日)22:00-22:50

作:東多江子
音楽:森悠也
演出:小見山佳典
技術:若林政人
音響効果:原大輔

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出演:国広富之 原日出子 瀬川亮 山下真琴
阿部朋子 坂本三佳 片渕忍 木下政治
石田圭祐 井上祐子

あらすじ:心に残る言葉というのがある。人それぞれ、それは違う。人生訓のような立派な言葉が、心に残るとは限らない。何の変哲もないひと言が、その人の人生を大きく左右することもある。男は女から言われたひと言を事あるごとに思い出す。それは男にとって大切なひと言だった。そのひと言とは・・・「自分を曲げたら、つまらんよ」。言った本人さえ記憶のかなたに行ってしまったその言葉は、男の心の中で、言霊のように節目節目に現れる。30数年ぶりに再会した2人は、夜が明けるまで海辺で語り合う。その数時間をキャロル・キングの『君の友達』のメロディーとともに綴る物語。
 

『望月青果店』

(岡山局制作)

【放送日】
2012年3月3日(土曜日)22:00-22:50

原作:小手鞠るい
脚色:花房朋香
演出:土井一郎
技術:浜中邦基
音響効果:菅野秀典


出演:奥貫薫 三谷悦代 吉田晃太郎 沖田喜一
古市福子 三宅里沙 吉本武史 下迫幸恵
小林由芽 スコット・マッキーマン

あらすじ:山深い岡山県の北部で青果店を営む家に生まれた鈴子は、幼いころから母親と仲が悪かった。目が不自由な母は、田舎の果物屋の切り盛りに追われ、自由がなかった人生を悔みながらも、娘の鈴子に店を継がせようとしていた。そんな母親の反対を押し切って、盲目のピアニスト誠一郎と結婚した鈴子は、アメリカに移り住み、家族と距離をとって生きてきた。物語は、母親とわだかまりを抱えたまま50代になった鈴子のもとに、年老いた母の病の知らせが入るところから始まる。鈴子は帰国しようとするが、大雪で飛行機が欠航になり、さらに一帯が停電になってしまう。灯りが消え、雪に閉ざされた静かな家の中で、鈴子は自分と家族の物語を回想していく。
 

第35回NHK仙台局FMオーディオドラマ脚本募集 佳作

『海辺の刻(とき)』

(青森局制作)

【放送日】
2012年2月25日(土曜日)22:00-22:50

作:佐藤奈央
演出:橋爪國臣
技術:中森直樹
音響効果:遠藤正昭


出演:北浦実千枝 小畑次郎 上島奈津子 白鳥英一
丹野久美子 日澤淑子

あらすじ:東日本大震災から1年が過ぎようとしているある日。東京の新聞記者・雨宮沙江(28)は、訪ねた宮城県の港町で取材中、大切にしていた腕時計が壊れ、町の 時計店へ入る。店主の鉢谷庄吉(69)はふさぎ込んだ様子で、バラの模様が彫られた懐中時計を黙々と修理していた。はじめは修理を断られる沙江だったが、 どうしても修理をして欲しいと頼むうちに、庄吉が津波で妻を亡くし立ち直れないでいると知る。一方の沙江も、記者という仕事に自信が持てないでいた…。そ んな二人に、その夜不思議な出来事が。バラの模様の懐中時計がもたらした奇跡とは…。
(NHK仙台放送局主催「第35回FMオーディオドラマ脚本募集」佳作作品)
 

『家族の肖像〜硫黄島からの手紙』

【放送日】
2012年2月18日(土曜日)22:00-22:50

原案:冨岡直子
脚本:下島三重子
音楽:長生淳
演出:真銅健嗣
技術:糸林薫
音響効果:佐藤あい



出演:市毛良枝 大方斐紗子 たかお鷹 山野史人
池田道枝 亀田佳明 小林親弘 内山森彦
丘ふみ 祖父江進 西田聖志郎 ダン・ケニー
工藤優 小柴亮太

あらすじ:母から有子に電話が入った。「硫黄島から純一さんの手紙が帰って来る…」純一とは、父のたった一人の兄で、太平洋戦争末期に学徒出陣で出征し、南方戦線で死亡したといわれていた。子供の時、祖父母に、戦死した伯父のことを聞こうものなら、たちまち後悔させられた苦い思い出。アメリカから戻ってきた手紙が、我が家の疑問を解き明かしてくれるかもしれない。有子は、百八通の焦げたような匂いの手紙や葉書を時系列に並べ、読み始めた。それは、松田家の戦後失ってきた家族関係の糸を紡ぐものだった…。実話をもとに、戦死者家族の60年目の肖像を描く。
 

『RED もしくは天文館の火星人』

(鹿児島局制作)

【放送日】
2012年2月11日(土曜日)22:00-22:50

作:山本雄史
演出:津田温子
技術:岡崎浩二
音響効果:水谷明男


出演:森岡龍 皆川猿時 野村麻純 中村章吾
田中冨士夫 中野薫 古賀麻里沙 吉永祐希
佐藤倫子

あらすじ:何をやってもダメ。
高校生のシュウジは失敗するくらいなら、夢や希望を捨て、つまらなくても、当たり障りのない人生を送りたいと思っていた。そんなシュウジの楽しみは、星空を観察すること。いつものように星空を観察していると、アカイと名乗るホームレスと出会う。
アカイは自分は火星人だと言い張り、シュウジに頼み事を引き受けほしいという。見捨てることのできないシュウジは頼み事を引き受けてしまうのだが…。
鹿児島の繁華街、天文館を舞台に、高校生と火星人との心の交流を通して、高校生が一歩踏み出す勇気を得る、青春SF物語。
 

『LET IT PON!〜それでええんよ〜』

(松山局制作)

【放送日】
2012年2月4日(土曜日)22:00-22:50

作:木皿泉
演出:小野見知
技術:高橋光市
音響効果:鈴木希弥



出演:柊瑠美 白石加代子 山口祐一郎 石川禅
栗田桃子 石住昭彦 児玉萌々 合田絢子
金沢映子 下池沙知 浅場万矢 東迎昂史郎

あらすじ:ある日出会ったのは、人間の姿をしたタヌキ…!
研修医の田沼楓は、「幸せな人生を送らなければならない」と医者になった27歳。しかし、担当患者が亡くなっても立ち止まることも許されず、むなしさを抱えたまま毎日をやり過ごしていた。ある日、楓は一人のお婆さんを担当する。そのお婆さんの周りにはいつも多くの人が訪れ、悩みごとの相談をしては帰っていく。実は彼女は、気が遠くなるほど長い月日を生きてきた大狸だった。彼女との不思議な語らいの中で、「生きるうえで一番大切なことは何か…」楓は少しずつ気づき始める。
タヌキの伝説が数多く残る四国を舞台にした、心温まるファンタジードラマ。
 

『僕を取り替える』

(札幌局制作)

【放送日】
2012年1月28日(土曜日)22:00-22:50

作:一尾直樹
演出:由井功二
技術:石田継
音響効果:三村俊之



出演:高田豊 堤沙織 齋藤和子 松井信子
江田由紀浩 清水友陽 森田亜樹 山本菜穂

あらすじ:登録したユーザーが自分のアバター(分身)を作り、インターネット上の架空の街で同じ趣味の仲間と出会い戯れる、ソーシャルウェブサービス・<ワールド>を制作するマコト。人々の「つながり」を生み出すプロジェクトに心血を注ぐ彼自身の人間関係が、本州を襲った大型の台風をきっかけに少しずつ変わっていく。大雨に冠水した街での他の異性との出会いを告白する恋人。被害を受けた家から介護施設に移り、死を前にしきりに彼と会いたがる祖母。趣味のつながりの虚しさを指摘して<ワールド>を去る知人。そんな中マコトは<ワールド>で台風と洪水を再現し、人々の意識を変えようと試みるが…。
 

『歪(ひず)みたがる隊列』

(名古屋局制作)

【放送日】
2012年1月21日(土曜日)22:00-22:50

作:はせひろいち
演出:東山充裕
技術:坂野伊和男
音響効果:菅野秀典



出演:遠藤久美子 加藤虎ノ介 榎園実穂 大鷹明良
にへいたかひろ 西山諒

あらすじ:茜の中には3人の人格が存在する。『茜』と大阪弁の心優しい女の子『ひろひろ』、破壊願望を持つ男『ボーガン』だ。施設に暮らす茜の経過は順調に見えたが、気がかりなのはボーガンの「29歳の誕生日に死ぬ」という宣言が完全には払拭されていないことだった。そして29歳の誕生日が近づいたある日、新たな人格が現れる。彼女は2年前に亡くなった茜の姉・藍子と同じ名前の持ち主だった…。茜たちの心の痛みと、その痛みを和らげようとする医師たちを穏やかな優しい目線で描く。
平成18年度名古屋市民芸術祭賞を受賞した同名舞台作品を新たに書き下ろしたオリジナル作品。
 

ABU賞受賞

『鳥を放つ日』(再)

【放送日】
2012年1月14日(土曜日)22:00-22:50

作:大河内聡
音楽:横山克
演出:江澤俊彦
技術:浜中邦基
音響効果:岩崎進



出演:上村祐翔 板垣桃子 升毅 亀井有馬
セーラ 原口健太郎 稲葉能敬 鵜澤正太郎
石坂志輝 冨澤風斗 藤原薫 モモタロウ
早川恭崇 長谷川大陸 長瀬眞承

あらすじ:寺橋イサム(15)は中学3年生。父は日本人、母がカンボジア人。母:チャンタ(36)は、カンボジアで誠治(42) と出会い、20歳の時に結婚、来日。お弁当工場でパートをして7年になる。育児とパートで忙しく日本語を勉強する機会がなかった。イサムとのコミュニケーションに不自由を感じ始め、夜間中学に通おう、と決意する。少年の目からみた両親の国際結婚と、自分自身の"祖国とは何か?"への問いかけを、無理解な差別も含め、厳しく残酷な現実を踏まえながらも温かく描いていく。
 

第32回BKラジオドラマ脚本賞最優秀賞

『りっちゃんのこと』

(大阪局制作)

【放送日】
2012年1月7日(土曜日)22:00-22:50

作:西村有加
演出:大久保篤
技術:藤善雄
音響効果:水谷明男


出演:魏涼子 三倉茉奈 村上かず 西本利久
宮嶋麻衣 阪東浩考 藤本幸広 伊能努

あらすじ:東京で暮らす主婦、望月葵(40)は、大学時代の親友、金田理津子の娘を名乗る女の子から電話を受ける。大阪の病院で危篤状態の理津子に会ってほしいというのだ。葵はためらう。学生時代は親友だった二人だが、理津子が葵の恋人を奪ったことをきっかけに15年間絶縁状態となっていたからだ。しかし12年前、会いたいという理津子を拒絶した夜、理津子は自殺未遂を起こしていた。そのことをずっと気に病んでいた葵は大阪行きを決意するが…… 第32回BKラジオドラマ脚本賞最優秀作品のドラマ化。
 
 
 
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