【放送日】
2007年8月11日(土曜日)22:00-22:50
作:東多江子
音楽:ニウナオミ
演出:保科義久
技術:加村武
音響効果:三谷直樹
出演:香川京子 堀内敬子 水野ゆふ 大西多摩恵
稲垣隆史 秋元紀子 山ア千惠子 鈴木亮介
尾身美詞 藏内秀樹 田中英樹
あらすじ:日本がアジア・太平洋で戦争を戦っていたとき、男性と同様に赤紙を受け取り戦場に赴いた女性がいた。従軍看護婦がそうである。日中戦争勃発(昭和12年1937年)から第二次世界大戦終了時まで延べ30,000人以上が従軍看護婦として派遣され、殉職者は1,000人を越えた。人命を助けるという使命に誇りを持って戦場に赴きながら、軍と国に裏切られて過酷な体験をし、今また高齢のため国家に切り捨てられようとしている彼女らの『終わらない戦争』を描く。看護師の美奈子(29)が担当しているリハビリ入院患者和歌子(82)は美奈子の祖母・多喜と一緒に戦場を生き抜いた従軍看護婦だった。昭和19年、看護婦学校を卒業した和歌子(19)に赤紙が来た。和歌子は召集先で同期の多喜と再会し、フィリピン・ルソン島の兵站病院に赴任、懸命な日々が始まる。やがて過酷な運命が二人を待ち受けていた・・・。
現場からひとこと〜演出:保科義久
赤紙ってご存知ですか?日本がアジアや太平洋で戦争していた頃、男たちを戦場に駆り立てた召集令状は赤紙と呼ばれていました。ところが赤紙で戦場に送られたのは男たちだけではなかったんです。従軍看護婦。そうです、看護婦の皆さんは女性にもかかわらず前線に送られて大変な体験をなさいました。私たちはこのドラマを作るにあたって元・従軍看護婦の何人かにお話を伺いました。内容はフィクションですが、このドラマが戦争を考えるきっかけになればいいなぁと思います。 |