平成30年度文化庁芸術祭参加
73年前の紙風船(再)
あなたの風船の思い出は何ですか?楽しく懐かしい思い出ですか?
【ラジオ第1】
2019年8月7日(水)午後10時05分~午後10時55分(全1回・50分)
(初回放送:2018年8月10日)
※配信は、8月8日(木)正午~15日(木)正午まで
【出演者】
瀬戸康史 貫地谷しほり 辻萬長 山本陽子
山崎直樹 渡辺早織 新上貴美 鈴木陽丈
山崎智史 大澤加門 山田刃 大西統眞
小関朔夜 木村日翠
【作】
吉野万理子
【音楽】
谷川賢作
【スタッフ】
演出:小見山佳典
技術:西田俊和
音響効果:今井裕
【あらすじ】
73年前の夏。特別な思いでこの夏を迎える人がいる。ドラマの主人公は平成になって生まれた若い男女だ。彼らにとって戦争は遠い昔の出来事。だが、戦争の傷痕を今も抱えている人と触れ合い、その傷が癒えることはない事を知った時、彼らは何を思うのか。二人のラブロマンスとともに、その祖母と祖父の苦しく叶わない恋心を描く。これは2018年の平和な日本の夏を生きる若者達への賛歌であるとともに、1945年、悲惨な戦争の中で精一杯の青春を生きた若者達への鎮魂歌でもある。
サンフランシスコ発成田行きの機中。オレゴン州からの帰りだった遥人(瀬戸康史)は、キャビンアテンダントの知美(貫地谷しほり)と機内で話す。その時、二人は窓から未確認飛行物体を見る。何か気球のようなものが見えたのだ。驚く知美に孝城は「風船爆弾?まさか!」と呟いた。
73年前、日本は終戦直前に風船爆弾を米国本土に飛ばしたのだ。遠い青春の記憶。遥人の祖父(辻萬長)と知美の祖母(山本陽子)の秘められた過去が蘇る。それは苦く切ないものだった。