春麻呂の夢(再)

天平の世、少年は不思議な声に導かれ「外」の人生を夢見る

【NHK FM】

2019年5月4日 午後10時～午後11時（全1回）
(初回放送：2018年1月6日）

※配信は、5月6日（月）正午～5月13日（月）正午まで

【出演者】

西井幸人　渡辺徹　竹下景子　野々すみ花
野本ほたる　新橋耐子　土屋シオン　石田圭祐
永嶋柊吾　高橋克明　小多田直樹
大西統眞　櫻井優輝　植原星空

【スタッフ】

演出：藤井靖
技術：山村隼之
音響効果：久保光男

【あらすじ】

奈良時代、天平の世、都が転々とさまよった。内乱の勃発、疫病の流行、混迷を極める国のマツリゴトの行き詰まり。それらを払拭し、人心を一新しようとしての遷都であった。平城京の次なる都は、恭仁京（くにきょう）。木津川沿いの小さな盆地だ。新たな都を築くべく人々が集う普請場に、春麻呂と呼ばれる少年がいた。孤児である。貴族のような愛称をつけてくれた親方に、こき使われる日々。ある明け方、春麻呂の前に、天から鳥の糞に紛れて小さな陶片のようなものが降ってくる。それを手にしていると、頭の中に不思議な声が聞こえてきて……。先行き不透明な時代の中、自らの未来と幸福を問う少年の姿を寓話的に描く。