第5話

〔BS1〕9月5日(木) 深夜24:00(金曜0時)から放送

第5話 運命に和せよ 大国のはざまで
〜ジャンバルジャムツ・オドジャルガル(MCSグループ)

大国に囲まれた国はどう未来を築けばいいのか。モンゴル積年の課題をビジネスで突破しようとする経営者、MCSグループ会長のジャンバルジャムツ・オドジャルガル。中国とロシアの影響を強く受ける資源ビジネスで自立を目指す。かつて石炭を安い値段で買っていた中国企業には10倍以上の価格交渉に成功。石油輸入で依存するロシアとは、石炭の新技術を用いたビジネスで、国の関係をも変えようとする。地理的な条件は変えられなくとも、大国とわたりあう術はあると信じ、大国の隣国にあることを「強み」に変える。そして今、国論を二分する難しいテーマが目前に現れた。そのビジネスと人生に迫る。

ゴビ砂漠を最新の炭鉱に変えた モンゴル石炭ビジネスの雄

歴史的転換点を狙い 中国と一発逆転の価格交渉

社会主義下の少年時代 国際市場への夢を抱いた

弘兼憲史さんコメント

オドジャルガル氏が語った「運命に和せよ」というモンゴルのことわざが深く印象に残っている。ロシアと中国という大国に閉じ込められているような位置にあるモンゴル。貿易をするには圧倒的に不利な地理的条件という「運命」をオドジャルガル氏は強みに変えた。また、彼は社会主義から資本主義へ至るモンゴルに生まれた「運命」も受け入れ、ビジネスを成功させた。どんな不利な状況でも、体制が変わっても、柔軟に受け止めて自分のものにする…。ピンチをチャンスと考えるオドジャルガル氏の生き方は、恵まれすぎた社会で育った人々にとっては、頭をガーンと殴られるような思いがするだろう。