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花咲くラストメッセージ(3)

2017年3月20日(月)

花咲くラストメッセージ(3)
「看板を掲げる日のために」

「看板を掲げる日のために」

今月の東北発☆未来塾は、特別編。サンドウィッチマン伊達さんが、その後の塾生に会いに行きました。向かったのは宮城県石巻市。東日本大震災による津波被害が甚大だった地域です。そこに、2014年5月“食のチカラ”の塾生・木下智也さんがいます。木下さんは去年の夏、地元石巻の仮設商店街に、念願だった自分のお店を構えました。お店に入ると同時に、料理の良い香りが漂います。伊達さんも良いお店だと言い、順調そうに見える木下さんですが、深い悩みを抱えていました。

木下さんのお店で料理を手伝ってくれているのは、祖母と奥さんの葉子さん。料理を食べてみたいという伊達さんに、木下さんたちは料理を用意してくれました。木下さんの作る料理は、地元・石巻の食材にこだわった、和食とヨーロッパ料理を融合させた創作料理。調理段階から、良い匂いが店内に漂います。出してもらった料理の一つ、カキフライを食べた伊達さんは、濃厚さに驚きました。何か秘密があるんじゃないかと、伊達さんは木下さんに訊ねます。すると木下さんは、カキ4つをまとめて揚げることで、その味を出しているんだと教えてくれました。

木下さんは、未来塾に参加後、「食」で有名なヨーロッパの観光地を巡る武者修行を敢行。地元・石巻の食材の良さを活かす腕を磨いてきましたが、飲食店を経営することが最終目標ではないといいます。東日本大震災前、木下さんの実家は石巻の海のそばで旅館を経営していました。しかし、大津波によって旅館はのみ込まれ、車で避難した母親は今も行方不明のまま。母親を探すうちに、木下さんはがれきの中から旅館の看板を見つけました。
この看板を見つけたことで、家族の思い出がつまった旅館の再建を心に誓ったと言います。

木下さんの悩みは、旅館を始めるためのコンセプトづくり。今、イメージしていることは、観光のチカラの講師・星野佳路さんがやっているグランピング(豪華なアウトドア)の宿泊施設だといいます。勉強のために宿泊したいのですが、大人気で予約が取れないと言います。そこで伊達さんが、頑張っている若者のために一肌脱ごうと、電話してくれることになりました。
ということで、木下さん夫婦は星野さんが経営するグランピングの宿泊施設にやってきました。

宿泊施設は、山の斜面に並ぶモダンな建物で、室内は景色を楽しむためにテレビはありません。夕食は、テーブルごとにシェフがつき、コース料理を自分たちで調理しながら食べます。朝食も、好みの時間に合わせて部屋まで運んでくれるという至れり尽くせりのサービス。グランピングの魅力を感じるほど、木下夫妻は、考え込むようになりました。自分たちにはできない。そう落胆しかけたとき、星野さんからメッセージが届きました。星野さんのメッセージを胸に、木下夫婦は早速、地元の友達に集まってもらい、世界で唯一の石巻の魅力を探し始めました。

星野佳路さんのまとめ

「わたしリゾート作りでいちばん大事なのは、その場所にあった魅力をしっかりと自分で作り込んでいくってことだと思っています、どこかで何かいい、素晴らしいリゾートっていうのは世界中にあるんですけども。それを見て、それをそのままですね、場所にもってきても、なかなかあわないんですね、まあ山の斜面、そして目の前に広がる河口湖、そして富士山、こういった環境の中でどういう時間の過ごし方をお客さんにしていただくのが一番あの場所にあっているのだろうかっていうところからグランピングにたどり着きました。ですから私たち他のリゾートで同じコンセプトを実践している訳ではないんですね。すごく大事な考え方は、もともと地域にある物に素直に向き合う。しっかりと表現することが大事で、石巻には石巻の魅力があるという風に私は思います。その中に必ず新しい旅館、まあ世界で唯一のコンセプトが恐らく潜んでいるんだと思うので。それを探して掘り起こして、そして磨きをかけていってほしいというふうに思います、是非頑張ってください。」

花咲くゴールデンルール

「“地域”に素直に向き合えば 世界で唯一のコンセプトが見えてくる!」

星野佳路さん 星野リゾート代表

長野県軽井沢町の老舗旅館の息子として生まれる。慶応大学卒業後、米国コーネル大学でホテル経営学を学ぶ。国内のホテルや銀行勤務を経て91年、(株)星野リゾート社長に就任。2001年より全国各地のホテルや旅館の運営事業を開始。2003年には、国土交通省より、観光カリスマに選ばれた。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

“グランピング”は初めて知りました。あんな素敵なところがあるんですね~。行ってみたい!そして木下さん夫婦、いいですね。優しさが伝わってきて、なんだか癒されました。今回の花咲くゴールデンルール、わたし自身に向けてのものにするならば、“地域”という言葉を“自分”だったり、“作品”に置きかえられるなと読みながら考えていました。仕事を始めるまで、自分自身に向き合うことなんてありませんでしたが、映画やドラマのお仕事をするようになって大切なことだと思いました。素直に向き合っていくことを心がけていれば “自分”や“作品”が唯一のものになっていく、なっていけばいいなと思います。

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】星野さんのホテルとはまた違った魅力的な旅館ができそうだね。
【伊達】そうですね、まあ奥さんしっかりとしてるしね。
旅館が完成した時にはですね、我々サンドウィッチマン二人で泊まりに行きますよ~

【富澤】俺はちょっといいかな~
【伊達】いや行こうや!せっかくだから

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