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花咲くラストメッセージ(1)

2017年3月6日(月)

花咲くラストメッセージ(1)
「町に にぎわいを取り戻すために」

「町に にぎわいを取り戻すために」

今月の未来塾は、特別編!塾生たちの、その後を追います。各界のトップランナーである講師から学んだチカラをもとに、どのように活躍しているのでしょうか。東北を担っていくことは、そう簡単なことではありません。心配になった講師が再登場して相談にのったり、また難しい課題を出したりして、より実践的な花咲くゴールデンルールを授けます。第1週は、2012年6月に放送した“人を支えるチカラ”の塾生・高瀬絵梨香さん。宮城県の丸森町を舞台に、活動しています。町への移住者を増やそうと奮闘しているのですが・・・

宮城県の最南端に位置する丸森町。この町で去年の夏から働き始めた塾生がいます。2012年6月“人を支えるチカラ”の塾生、高瀬絵梨香さんです。仕事に就くために、ふるさとの秋田県から移住してきました。まずは、高瀬さんが企画したちょっと変わったツアーを見せてもらいます。ターゲットは、仙台や東京からきた大学生たち。阿武隈川のライン下りで豊かな自然を満喫してもらったり、郷土資料館で文化を知ってもらったり、町民たちと懇親会をしたりします。ツアーの目的は、丸森町の良さを知ってもらい、移住してもらうことにあるんです。

高瀬さんの仕事は、町の移住・定住の促進事業。新人らしからぬ活躍ぶりに上司からも褒められていますが、仕事の進め方に大きな悩みがあるといいます。「地元の人にどんな人に移住してほしいか」というニーズを、つかめていないというのです。そこで番組スタッフは、高瀬さんの悩みを解決すべく、人を支えるチカラの講師・木山啓子さんのもとを訪れました。現状を報告し、アドバイスをもらいます。高瀬さんの悩みを聞いた木山さんは、「まずは町の人々とたくさん話して、ニーズだと思うものをつかんでください。ニーズはなんですか?と訊ねても、答えは出てこないと思うので、生活の話など、他愛ない会話から始めるといいかもしれません」とアドバイスしました。

早速、高瀬さんは、観光客にも地元の人にも人気の農作物直売所に向かいました。声をかけたのは、たくさんの農家の人たちと交流している店員。この人なら地元のニーズがわかるんじゃないかと考え、「ニーズはなんですか?」という禁じ手ギリギリの質問をしてしまいます。店員は答えられず、口をふさいでしましました。そこにふっと現れたのは、直売所の近くに暮らす男性。暮らしぶりを聞くよう講師から言われた高瀬さんは、男性のお宅にお邪魔させてもらうことになりました。男性の家に着いて早々に「立派なお家ですね」と口にしたところ、男性からその理由が明かされます。

丸森町は養蚕がとても盛んで、宮城県有数の絹の町でした。男性のおじいさんも養蚕をやるために、大きな家を建てたのだと言います。しかしその後、安い外国産や化学繊維にシェアを奪われ、最盛期には1800軒以上あった養蚕農家が、今では5軒のみ。養蚕の技術を持つ人たちも高齢になり、伝統産業がなくなろうとしているのです。高瀬さんは、ここにニーズがあると感じました。これにて高瀬さんの、5年ぶりの未来塾も終了!と思いきや、教え子の結果が気になった講師・木山さんが丸森町にやってきました。

木山啓子さんのまとめ

「昔から続いてきた地織を続けてるとかって素晴らしいことじゃないですか。本当は自信を持ってていいのに、なんか周りの状況に自信をなくさせられてる。その魅力を、よそ者だからこそ高瀬さんは分かると思う。その、よそ者だからこそ分かる魅力を発信すると、それにビビっときた新しい人たちが移住してくると思うんですよね。でもやっぱり常に、まあ主役は皆さんですからっていうような、ゆっくり急ぐっていうか、皆さんのペースを乱さない。それがすごく大事だと思うんですよね。」

花咲くゴールデンルール

「地域おこしの主役は住民 話を聞きつつ ゆっくり急げ!」

木山啓子さん 認定NPO法人特定非営利活動法人ジェン(JEN) 代表理事

1994年より国際協力NGO JEN (Japan Emergency NGO) 旧ユーゴスラビア地域代表として難民・避難民支援活動に従事。2000年より現職。
旧ユーゴスラビア紛争、アフガニスタン内戦、イラク戦争、インド洋津波被災者支援、新潟県中越地震、など、緊急から復興までの支援活動に従事、指揮する。
『生きる力、を支えていく。』をモットーに、世界各地の紛争・自然災害地を奔走する支援のスペシャリスト。
「日経WOMANウーマン・オブ・ザ・イヤー」2006年総合1位(大賞)受賞。
「エイボンアワーズ・トゥ・ウイメン2005」エイボン功績賞受賞。
JENは「平成23年度外務大臣表彰」を受賞。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

人の話を聞くってとっても大事なこと。でも話を聞く、聞きだすことは簡単なようで実はものすごく難しいと思います。ましてや高瀬さんは地元の人じゃなくて移住してきた人だから余計に大変だろうと思いました。でも諦めずに聞こうとし続けていたから、“女神”(!?)が現れて、絹の話を聞くことができたんですよね!やったね!絹の話を聞き出せたことによって、また次の一歩を踏み出せる。改めて、未来塾って人生を変える力を持っている!と実感しました。講師に背中を押されていた高瀬さんが、今後は背中を押す側にまわる。「人の人生に関わる」というすごい覚悟を持って。すごいなと思いました!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】なるほどね、まずは住民ファースト、なんかどっかの都知事に似てるけどね
【伊達】まあ確かにね。
【富澤】是非、今後も移住問題に切り込んでいってほしいね
【伊達】なんか市場の移転問題みたいになってますけどね。
【富澤】とにかく、どんどん東北に人を呼び込んでいって欲しいですね。

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