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自然と生きるチカラ 第1週

2017年2月6日(月)

自然と生きるチカラ
第1週:ニコル流 自然と生きるチカラ 「ヨウコソ!イヤシノ モリヘ」

ニコル流 自然と生きるチカラ 「ヨウコソ!イヤシノ モリヘ」

2月のテーマは、「自然と生きるチカラ」!講師は、30年前から日本で森づくりの大切さを伝える活動を行っているC.W.ニコルさんです。長野県に集まった6人の塾生たち。ニコルさんから東日本大震災によって心に傷を負った子どもたちを癒やしてきた森の“秘密”に迫ります!さらに、森を評価する、○○○とは?ニコルさんがこだわる “癒やしの森”にご招待!「自然と生きるチカラ」スタートです!

憧れの森の活動家から学びたいと塾生が訪れたのは、長野県信濃町黒姫。この場所に、ニコルさんが30年前から手塩にかけて育てている森があります。—3℃の寒さの中、出迎えてくれたニコルさん。塾生たちを事務所の中に案内します。そこには、巨大な暖炉があり、部屋を暖めてくれていました。早速ニコルさん、是非食べてもらいたいと前日から作っていた “シカ肉のシチュー”を振舞います。実はここに森への熱い思いが詰まっていました。「シカ肉を大量に捨てているのは日本だけ。シカが増えて困るから捕る。でも捕って捨てるというのはとんでもない!シカを正しく捕って利用することは、自然保護の特に田舎の自然を守ることになる」と教えてくれました。

塾生たちを長野に集めたのは、黒姫がニコルさんにとって復興支援の原点だからです。東日本大震災から4ヶ月後。被害の大きかった地域の子供たちに案内状を送り、森に招待しました。自然の中で遊ぶことで、笑顔を取り戻す子供たち。その姿を見たニコルさんは、森には“心の傷を癒やす”チカラがあることを確信します。この森を訪れた宮城県東松島市の人たちは、大津波で流された小学校の再建をニコルさんに手伝ってほしいと依頼されこの6年間、ニコルさんは「森の学校」作りに奔走してきたそうです。

早速、その心の傷を癒やしてきた森づくりの秘密を探しに森へ。ニコルさんはここを「アファンの森」と名付けています。ウェールズの古い言葉で「風の通るところ」を意味します。30年前のこの場所は、草木が伸び放題の荒れ果てた森でした。そこでニコルさんは最初に、大型動物が行き来しやすいよう、間伐や草刈りを行いました。切った木も活用し、シイタケのホダ木や、炭を焼いたり薪に使用したりと決して無駄にはしません。

さらに奥へ進むと、寒い中、池に入っている人を発見!森の生態を知るための調査を行っていました。塾生も水の中に入って調査を体験。水の中の生態調査のひとつに、ヤゴを指標にしているものがあります。調査の結果では、ヤゴの種類や数が減少すると森の整備を見直します。人間でなく生き物の視点に立って森づくりをしてるんです。生態調査は、ヤゴだけでなくフクロウなどの鳥類や春に咲く花など多岐にわたります。アファンの森には、絶滅の危機のおそれのある動植物が30種類も生息するようになりました。「多種多様な生き物が共存できる森には、人を癒やすチカラがある」と、ニコルさんは信じています。

C.W.ニコルさんのまとめ

「私は来年で77になりますけど、たぶん来年も木を植える。その木が大きくなるところは見れない。
見えないです。でも想像というものがあるでしょ。だから凄い大木がある森になったらいいなと、それで未来の人が、薪は取れる、キノコは取れる。山菜は取れます。そして教育の癒やしの場になればいい。
皆さんが孫を連れてきて、ここでピクニックをすると。」

ゴールデンルール

「想像の翼を広げ 未来への苗木を植えよう」

C.W.ニコルさん 環境保護活動家・作家

1940 年、英国ウェールズ生まれ。17 歳でカナダへ渡り、その後、カナダ水産調査局北極生物研究所の技官として、海洋哺乳類の調査研究にあたる。
この間1962 年、空手修行のため来日。1967 年より2 年間、エチオピア帝国政府野生動物保護省の猟区主任管理官に就任。シミエン山岳国立公園を創設し公園長を務める。1980 年長野県黒姫に居を定め、以後、作家・エッセイストとして執筆を続ける。1975 年には日本国籍を取得。2002 年「C・Wニコル・アファンの森財団」を設立し、理事長となる。著書に、『ティキシー』角川書店、『勇魚』文藝春秋社、『風を見た少年』講談社、他、多数。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

C.W.ニコルさんは「日本」という国のよいところを日本人の私よりいっぱい知っていて、少し恥ずかしくなりました。森の未来と子どもたちの未来をとても真剣に考えていらっしゃることが一言一言から伝わってきました。山や森は、身近にあるものなので、あまり気にしていなかったけど、とても大切な貴重なもので、きちんと管理していなくてはいけないんだと再認識しました。それにしてもシカ肉のシチュー美味しそうでした!ニコルさんの森、アファンの森に行ってみたいです!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】いやー、ニコルさんの癒やしの森づくりに賭ける想い。熱かったね。
【伊達】そうですね。力が入ると英語になるんだね。
【富澤】ニホンハ エデンノソノニ ナルンデス
【伊達】それ、英語じゃないから。
【富澤】アナタハカミヲ シンジマスカ?
【伊達】さて次回の舞台は、宮城県・東松島市です。
【富澤】ん?なんだ、この木のおしゃれな建物は?
【伊達】これがニコルさんがプロデュースしている公立小学校、「森の学校」なんですよ。
【ON】【ニコル】すごいよ!ここで!カフェやりたいですね!
【富澤】カフェって!さすがニュージーランド出身のモデルだね。いうことがおしゃれだね
【伊達】それは藤田ニコルでしょ。どこまでひっぱるんだよ
【富澤】つまり、ニコルンの教育哲学を学ぶんだな?
【伊達】ニコルさんのな!

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