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イノベーションのチカラ 第1週

2016年10月3日(月)

イノベーションのチカラ
第1週:「週刊「ロボットの天才」創刊号 まずは研究室を研究しよう!」

「週刊「ロボットの天才」創刊号 まずは研究室を研究しよう!」

イノベーションとは、大きく時代を動かすような、技術革新や商品開発のこと。今月の講師は今、大注目のロボットクリエーター、高橋智隆さん。人型ロボットを12万台も世に送り出すことに成功した、人呼んで“ロボットの天才”です。今後ロボット産業は9兆円市場になるといわれ、復興のカギとして東北各県の目はロボット産業に向けられているんです。これからのロボット産業で成功する秘けつとは?天才の頭の中をのぞいてみましょう!

東北で先端技術を使ったモノづくりを学んでいる7人が今回の塾生です。東京大学先端科学技術研究センター。塾生たちを出迎えたのは、小さな人型ロボット。高橋さんの居場所を尋ねてみると、なんと電話をかけて高橋さんを呼び出してくれました。これこそ、ロボットの天才が今、最も力を入れて開発している、スマホの機能を併せ持つロボット。高橋さんはこのロボットで、スマホに代わる新しいコミュニケーションデバイスを目指しているのです。

高橋さんの理想は、鉄腕アトムの世界のように、ロボットと人が一緒に暮らす社会。しかし、今までのロボット開発は、学術研究の中でのみ進められてきました。そこが大きな問題であると、高橋さんは指摘します。一般の人の手元に届くように、今までにない発想で飛躍したものを生み出していく必要があるというのです。「それがイノベーションだと思う」。そう語る高橋さんはこれまで、人型ロボットの常識を覆すイノベーションを巻き起こしてきました。

まずは歩き方。ロボットの重心を左右に移動させて軸足を伸ばすことで、より人間的な歩行技術を開発しました。そして、ロボットを小さくすることにもこだわります。多機能を追い求める業界に対して逆転の発想。愛らしさを出すことで、より人の生活に入りこめるようにしたいと考えたのです。さらに、自ら作ることで愛着を感じてもらおうと、ロボットを一般の人でも組み立てられるキットとして発売。12万台以上が世界中の家庭で愛されています。

発想の秘密を探るべく、塾生たちは高橋さんの研究室へ!さぞや最新式の機械と優秀な研究員がそろっているのかと思いきや、誰もいないがらんとした空間…。モノづくりのスタイルを実現するこだわりの工房で、高橋さんはロボット作りのすべての工程を一人で行っているのです。「みんなで話し合うことで、お互いに遠慮し、無難なアイデアに落ち着いてしまう」。ロボットの天才は、とがったアイデアをそのまま形にできる、一人で創る道を選んだのです。

高橋智隆さんのまとめ

「大勢でやると、みんなの知恵が集まっていいよねって思いがちなんだけども、みんなで、ああでもない、こうでもないって議論していくと、だんだんまともな意見になっちゃう。普通で無難なものになってしまって、イノベーションってなくなっちゃう。やっぱりとがっていること。そのとんがったものを、とんがったまま形にするためには、やっぱり自分でやるしかない。」

ゴールデンルール

「とんがったモノを とんがったまま 独りで創り出せ!」

高橋智隆さん(41歳) ロボットクリエーター

1975年生まれ。「株式会社ロボ・ガレージ」代表取締役。『ロピッド』、『エボルタ』、『FT』、『クロイノ』、『Gabby』、『タチコマ』などのオリジナルロボットを数多く開発。ポピュラーサイエンス誌「未来を変える33人」に選定。ロボット技術の限界を塗り替える様々な取り組みは、全世界から注目を集めている。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

講師の高橋智隆さんの考え方に共感しました。私も「ひとりで作る」ことをオススメします。でもまだ私には、決断や責任を一身に背負うことはできないです、怖い部分があります。作るモノによっては、みんなで意見を出し合うことで、すばらしいものになるのもあります。それぞれの良さがあると思います。けれどやっぱり、ひとりでのモノ作りは、誰に遠慮することなく楽しいですよね。私には分かりますよ、高橋さん!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】なるほどね、とんがっているためには、コンビよりピン芸人の方がいいってことね
【伊達】たしかにね、変わったピン芸人はいますね。僕らの事務所でいうと・・・。
【富澤】♪永野より普通に陣内さんが好き!
【伊達】次回、イノベーションを起こすために必要な心構えを、ロボットの天才がレクチャーします。

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