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高校生のチカラ 第2週

2016年7月11日(月)

高校生のチカラ
第2週:「悠さんによる三次関数 自分×学校×地域=?」

「悠さんによる三次関数 自分×学校×地域=?」

今月の塾生は、福島県立ふたば未来学園高等学校の生徒6人。前回、島根県隠岐諸島で島前高校を例に、高校生のチカラを学びました。今回は、実践編。講師の岩本悠さんから課題が出されました。「原発事故で大きく変わってしまった故郷を盛り上げる企画を考えよ」。キーワードは“三方良し”。企画の実現、継続のために、「自分・学校・地域」それぞれが良いと思えるものにしなければなりません。はたして自分たちだけで、三方良しの企画を考えることができるのでしょうか。福島県広野町に戻って、高校1年生たちの挑戦が始ります!

塾生は“Future”と“ツナグ”の2チームに分かれて課題に取り組みます。しかし、三方良しの企画はそう簡単に思い浮かびません。チームFutureは、まず「地域良し」を探すために動き出しました。日ごろ接触の機会がない、原発で働く人の話を聞こうとJビレッジを訪ねます。そこで、震災発生から5年たった今も、原発で働く人と地元の人の間には、心の溝があることを知ります。だからこそ交流したいという思いも聞きました。

続いて、巨大な防潮堤の建設が進められている広野町の沿岸エリアを訪ねました。現場を管理する唐橋薫さんに、チームリーダーの遠藤瞭さんが「防潮堤に、地元の人や原発で働く人、高校生が一緒に絵を描く」という企画を提案してみます。これに対し、景観を考えなければいけないとやんわり断った唐橋さん。でも高校生のやる気を感じた唐橋さんは、活用の具体案が決まっていない防潮堤と県道にあるスペースの利用を逆提案してくれました。

一方、チームツナグは、放射線による風評被害の対策について考えました。まずは、風評被害の実態を知ろうと広野町役場へ向かい、話を伺います。そこで、広野町の特産の米を例に、内からの風評被害があることを教えてもらいました。塾生たちは、SNSでの情報発信を提案しますが、意図せぬ方向へいく可能性があると指摘を受けます。アイデアを否定され意気消沈の塾生を見て、役場の人たちは「一緒に頑張ろう」と応援してくれました。

講師の岩本悠さんに、ネット回線を使って中間報告です。チームツナグは、正しい情報発信にカレンダーを使うアイデアを報告します。しかし、岩本さんはイメージがわきません。発表では具体的なイメージが見えると説得力が増すのです。一方、チームFutureが報告したアイデアは、移動販売車でした。地域に出て聞いた話が消えてしまったこのアイデアに対し、地域の良しが感じられないと岩本さん。結局、両チームとも考え直しになりました。

岩本悠さんのまとめ

「三方良しって、ニーズと、自分たちのやれることやりたいことの“組み合わせ”とか“掛け合わせ”って大事な発想だと思っていて。地域側では、こういうこと困ってる、課題がある、問題がある。それに対して、自分たちはこういうことができる、こういうことがやれると。そんな組み合わせで、ちょっといい組み合わせが生まれると、その企画がばっと開く。いい企画を考える近道だよね。」

ゴールデンルール

「地域の“困った”と自分の“やりたい” その交差点に答えあり!」

岩本悠さん(36歳) 島根県教育魅力化特命官

1979年、東京都生まれ。大学卒業後、大手電機メーカーで人材育成、組織開発に従事する傍ら、社会貢献事業にも取り組む。2007年に退社し、島根県隠岐郡海士町にある島前高校に、「島前魅力化プロジェクト」と題して、「地域学習」や「島留学」など、高校改革を行い、生徒数のV字回復を果たした。現在、この取り組みを県内全土に広げるため、県庁にて島根県教育魅力化特命官として活動している。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

高校生の塾生たちが、大人を相手に奮闘します。自分のアイデアを大人に話すのはとても勇気がいります。だから、認められたときの塾生の瞳が、キラキラしていて感動してしまいました。逆に、ボツを言われて沈んだ顔を見たら、「頑張れ」って応援してしまいます。「地域のため」を考えるのは大人だって難しいことだと思います。だから、今回のゴールデン・ルールの「交差点に答えはある」という言葉にすごく納得しました!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】チームFutureは、事故のあった原発や新しい防潮堤で働く人にせっかく話を聞いたんですが、結局移動販売車っていうアイデアには、正直驚きましたけどね
【富澤】「お前が食いたいだけだろう!?」って、思わず突っ込みそうになったよ。
【伊達】みんなを満足させようと、考えすぎたのかもしれないね。

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