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高校生のチカラ 第1週

2016年7月4日(月)

高校生のチカラ
第1週:「悠さんによる島の三段活用 過去・現在・未来」

「悠さんによる島の三段活用 過去・現在・未来」

今月の講師は、島根県教育魅力化特命官の岩本悠さん。岩本さんは“高校生のチカラ”で、日本の課題先進地域である島を活性化させました。高校生がどうやって地域を盛り上げたのでしょうか。そんな岩本さんから学びたいと集まったのは、福島県広野町にある「ふたば未来学園高等学校」の1年生6人。原発事故の影響で元気がなくなった地元を盛り上げたいと、やる気十分。ますは、島根県の隠岐諸島を舞台に「高校生のチカラ」スタートです!

福島の復興の担い手として期待される、今回の塾生6人。岩本さんの講義を受けようと島根県に向かいますが、そう簡単なことではありません。地元・広野町を出発してから、ローカル電車と特急、飛行機を乗り継いで1泊2日。22時間かけて、ようやく講師の岩本さんとご対面です。さらに、講義の舞台・隠岐諸島までフェリーで3時間かけて移動しました。島に着いて早々、塾生たちは岩本さんから“指令”と書かれた封筒を渡されます。

封筒の中身は「町長を探せ」。塾生たちは町の人に尋ねながら町長を探し出しました。隠岐島前高等学校は10年前まで廃校寸前でした。町長は地域の未来である高校を守るため、岩本さんに協力を要請。島に移住してきた岩本さんは“高校魅力化プロジェクト”を起ち上げ、島全体を教育の場にしようと提案しますが、なかなか実現しません。そんななか、チャンスが巡ってきます。「観光甲子園」。全国の高校生たちが地域観光プランを考え、競い合う大会です。

島前高校の生徒は、島の人たちとのつながりを持ち帰ってもらう“ヒトツナギ”を提案。指令をクリアする過程で島の人たちの魅力に気づいてもらおうというユニークなアイデアです。これが見事、グランプリを受賞。その後、岩本さんのアイデアが島で認められるようになり、地域の課題を地域へ出て考える授業「地域学」が島前高校で正式採用されます。島前高校は改革により、全国各地から入学希望者が増加。廃校寸前から、V字回復を成し遂げたのです。

さらに「地域学」を通じて、高校生と島の人たちが関わっていくうちに、島全体が活性化し始めました。岩本さんは隠岐諸島での講義の終わりに、塾生たちに“指令”を出します。「高校生が地域のためにできることを探せ」。島の人たちに質問し、話を聞いてくるというもの。高校生と活動することに慣れている島の人たちは、塾生たちにもたくさんの話を聞かせてくれます。塾生たちは、高校生の存在が地域に欠かせないものになっていると感じました。

岩本悠さんのまとめ

「“若者、よそ者、ばか者”この3つの者っていうのが、地域づくりの起爆剤になるといわれています。高校生っていうのは地域における“若者”であり。今までの地域づくりで関わるっていうのはなかったんで、ある種の“よそ者”的なちょっと違った発想を与えていく。“ばか者”っていうのは「普通、大人だったらそんなこと考えないよ」みたいなことを高校生だから言えるとか。まさに高校生自身が、よそ者、若者、ばか者的な存在としてね、地域に新しい光とか息吹とか、そういったものを与える。それが高校生の街づくりにおける1つの力、可能性なのかなと思います。」

ゴールデンルール

「書を捨てよ町へ出よう 君たちこそが地域の起爆剤だ!」

岩本悠さん(36歳) 島根県教育魅力化特命官

1979年、東京都生まれ。大学卒業後、大手電機メーカーで人材育成、組織開発に従事する傍ら、社会貢献事業にも取り組む。2007年に退社し、島根県隠岐郡海士町にある島前高校に、「島前魅力化プロジェクト」と題して、「地域学習」や「島留学」など、高校改革を行い、生徒数のV字回復を果たした。現在、この取り組みを県内全土に広げるため、県庁にて島根県教育魅力化特命官として活動している。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

今回は、道を尋ねるところからスタートです。これもコミュニケーションだって、改めて気づかされました。やっぱりコミュニケーションは大事!と、人見知りの自分に言い聞かせました。講師の岩本悠さんの「指令」という発想が面白いです。渡されたら、わくわくしますよね。今回の塾生たちは番組史上最年少、2か月前まで中学生だったんです。塾生が自分より若いと、画面を見ながら“頑張れ”って応援したくなりますね。

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】地域活性のキーとなる「若者・よそ者・ばか者」って、いろんな場所から集まる高校生にはすべてあてはまるんだね
【伊達】だから高校生が地域に入り込めば、活性化するということなんですよ
【富澤】お前は「悪者、腫れ物、嫌われ者」だけどね。
【伊達】やかましいわ。お前だけには言われたくないわ。

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