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東北発☆未来塾スペシャル

2016年6月18日(土)

東北発☆未来塾スペシャル
「池上彰のニュースを読み解くチカラ」

「池上彰のニュースを読み解くチカラ」

講師は、ニュースを分かりやすく解説してくれることで有名な、ジャーナリストの池上彰さん。東日本大震災発生から5年が経ち、ニュースで取り上げられることが少なくなった今、池上さんは「改めてニュースを読み解き、知ることが大事」と言います。そんな池上さんから塾生へのミッションは、「新聞記事の現場へ行って取材をするように」。取材報告の場は、福島県郡山市で開かれるイベント「公開復興サポート明日へin郡山」です。大勢の聴衆を前に、塾生たちは池上さんを納得させることはできるのか?“いい質問です”は出るのか?

超多忙な池上さん、移動時間を使って特別講義がスタートです。池上さんに学びたいと集まった塾生は、東北や東京から集まった大学生6人。復興支援活動に関わっていたり、将来マスコミ志望だったり。ここで池上さんから問題が出されます。この問題を通じて、塾生たちに東日本大震災に対する思い込みがあることを気づかせました。そのうえで、塾生たちに課題を出しました。“風評被害をテーマに新聞記事の現場へ行き、取材結果を発表せよ”。

塾生たちは2チームに分かれて取材です。まずは、福島県西部にある沼沢湖に向かったチーム。選んだのは、自粛していたヒメマス漁が今春解禁されたという記事です。好意的に書かれた記事でしたが、風評被害によって訪れる人が少ないのではないかと考えたのです。そこで漁協の副組合長にお話を伺うと、漁が再開してから3倍の釣り客が訪れているとことを知りました。問題なのは、沼沢湖でやっている刺し網漁の後継者不足の方だというのです。

もう1つのチームが向かったのは、福島県広野町。事故のあった原発からおよそ20キロの所にあります。この町で、米作りに勝負をかける若手農家さんのもとを訪れました。生産を再開した震災翌年からずっと、放射線量検査で測定可能な線量の下限値を下回っています。しかし、安全性をアピールできないと話してくれました。塾生たちは、広野町の米農家が受ける風評被害以上に、安全性をアピールできなくなった心境に問題があると感じました。

発表の場は「公開復興サポート明日へin郡山」。塾生たちの取材結果を聞いた池上さんは、「新聞記事は間違っているわけじゃない。しかし、伝えきれないものがある。そのズレのようなものを知ってほしかった」と言います。「情報を読み解くことで課題が見え、課題が見えてくれば、解決策がそこから出る」。“何が問題なのか”が分かれば半分解決したも同然、ということです。そこから取り組みが始まってくるのだと、最終講義で教えてくれました。

池上彰さんのまとめ

「情報の受け手として見ているもの、でも現場に行ってみると実はちょっと違うぞという、そのズレのようなものを知ってほしかった。記者って現場でいろんなことを知る。取材者の思いがあまりに重くて、あえてそれはリポートしなかったり、記事に書かなかったりっていうこと、実はあるんだな。それによって新聞記事は成り立っているんだよね。“情報は流れてきているんだ”ということを、情報の受け手の方々がそれを知った上で読んでいく。“新聞の記事の行間に隠れていることは、こういうことなのかな”っていうことに気がつく。」

ゴールデンルール

「“情報”と“現場”にはズレがある。その認識が 問題解決の糸口となる!」

池上彰さん(55歳) ジャーナリスト

慶應義塾大学経済学部卒業後、NHKに入局。地方勤務を経て社会部記者。1994年から「NHK週刊こどもニュース」の初代“お父さん”。NHK退職後は、フリーランスのジャーナリストとして、出版、放送など各メディアにおいて活動中。ニュース解説者として、分かりやすく丁寧な語り口が幅広い世代から好評を得ている。著書には「そうだったのか!現代史」「伝える力」「知らないと恥をかく世界の大問題」他多数。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

池上彰さんの解説は本当に分かりやすいです。池上さんの番組に出演したことがあるのですが、私のこと覚えてくれていたそうです。ありがとうございます、池上さん!今回の未来塾の特別講義は、取材する側、される側、新聞の読み方まで、ニュース記事のいろいろな面を教えてくれます。ニュースって奥が深いですね。私も池上さんの番組で“いい質問です”をもらえるように頑張ります

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】日本大震災が起きてから5年以上がたって、確かにニュースになることは減ったから、池上さんのいうニュースを読み解くチカラをつけないとね
【富澤】おれたちだって、M-1とってから9年、ほとんどテレビに出ることがなくなったもんね。
【伊達】結構、出てるわ!縁起でもないこと言うな!

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