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やる気を引き出すチカラ 第2週

2016年2月8日(月)

やる気を引き出すチカラ
第2週「久美さんの“やる気UP”塾 被災地には コラボの場を!」

「久美さんの“やる気UP”塾 被災地には コラボの場を!」

NPOカタリバ代表の今村久美さんから学ぶ「やる気を引き出すチカラ」!今回は、宮城県女川町にある『コラボ・スクール』を訪ねます。震災後、久美さんが活動を続けてきた学習支援の現場です。震災で失われた子どもたちのやる気引き出し、震災前と比べても、勉強時間をアップさせているんです。騒いでいた子どもが、打って変わっての集中モードになる理由とは?コラボ・スクールで実践されている、やる気を引き出すポイントをご紹介します。

旧女川第一小学校。久美さんはこの場所で、子どもたちの学習支援の場、コラボ・スクールを運営しています。スタッフは総勢13人。さまざまな経歴を持つ大人たちが、子どもたちに寄り添っています。夕方4時。バスに乗って、子どもたちがやって来ました。学年ごとに時間割りが組まれ、子どもたちは受ける授業に合わせ、週2回ほど通います。子供たちのやる気を引き出すと評判のコラボ・スクール。早速、そのポイントを見ていきましょう!

実は、子どもたちを出迎えるところから、やる気を引き出すポイントは隠れています。ポイント1、「子どもの状態をつかむこと」。毎日必ず、スタッフ全員で子供たちを出迎え、その日の様子をチェックします。ポイント2、「集中と発散」。授業が始まるまで、30分の自由時間がとられています。そこで、思い切り発散させることで、集中する時間のやる気が高まるのだそう。楽しい時間をきちんと作ることを大切にしているのです。

久美さんが学習支援を始めたきっかけは、ある女子高校生との出会いでした。両親を津波で失いながらも子どもの面倒をみていた彼女。久美さんは「必要なのは、子どもたち自身が目標を探し、目指せるような、安心して勉強する機会である」と感じます。地元の教育関係者に協力を呼びかけ、学習支援の場を立ち上げました。大人たちがコラボレーションして子どもの学びを支える、という意味で「コラボ・スクール」と名付けたのです。

コラボ・スクール流やる気を引き出すポイント、もう1つあるんです。それは、大学生スタッフの存在。大学生を学習サポートのスタッフとして、積極的に採用しています。自らの経験を語り、励ますなど、子どもたちの気持ちの面も支える大学生スタッフ。「ロールモデルを見られるようになって、未来をイメージするきっかけを作っている」。久美さんは、少し年上の先輩の存在が、子どものやる気を引き出すのに、とても有効だと考えているのです。

今村久美さんのまとめ

「何かができるようになるって、ものすごく自己肯定感に影響すると思うんだよね。例えば、分数の計算が1つ出来るようになった、ということでも、その子にとっては、ものすごく自己肯定感が上がる。彼らが、前向きに取り組めるんだったら、すごくいいなと思ったので。このコラボ・スクールでは、基本的な方向性は、彼らが勉強をする機会を存分に支えるということをコンセプトにしています。」

ゴールデンルール

「小さな「できた」が自己肯定感を上げ 次へのやる気を生む」

今村久美さん(36歳) 認定NPO法人カタリバ代表理事

2001年に任意団体NPOカタリバを設立し、高校生のためのキャリア学習プログラム「カタリ場」を開始。2006年には法人格を取得し、全国約1000の高校、約180,000人の高校生に「カタリ場」を提供してきた。2011年度は東日本大震災を受け、被災地域の放課後学校「コラボ・スクール」を発案。2011年7月に1校目の「女川向学館」を宮城県女川町で開校。同12月には、2校目の「大槌臨学舎」を岩手県大槌町で開校。被災地の子どもに対する継続的な支援を行っている。2008年「日経ウーマンオブザイヤー」受賞。2009年内閣府「女性のチャレンジ賞」受賞。現在、中央教育審議会教育課程企画特別部会委員、慶応義塾大学非常勤講師。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

「コラボ・スクール」という存在をはじめて知りました。子どもたちが“安心して”勉強できる場所の大切さを教わりました。そして、その環境は、大人が作らなければいけないのだと。スタッフの心配りがすばらしいです。紹介されるポイントの中で、「少し年上の先輩の存在が大事」は、すごく良く分かります。私にとって、同じ事務所の剛力彩芽さんの存在がそうです。相談もしますけど、話をしているだけで楽しいんです!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】おれも子どもの頃、コラボ・スクールみたいなところ行ってたら、人生変わってたのかなぁ
【富澤】おれは、お前と漫才しているこの人生が最高だと思っているよ。
【伊達】・・・さぁ、次回は、今村さんがもう一つのコラボ・スクールを運営する岩手県大槌が舞台です。

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