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聴くチカラ 第2週

2016年1月11日(月)

聴くチカラ
第2週「ガンジー和尚の聴くチカラ~“仮設”に潜む声に耳をすませば~」

「ガンジー和尚の聴くチカラ~“仮設”に潜む声に耳をすませば~」

前回、講師の金田諦應さんが行っている「傾聴ボランティア」の大切さを学んだ塾生たち。今回は、金田さんたちが主催する傾聴ボランティア、“カフェ・デ・モンク”に同行します。舞台は、宮城県石巻市にある仮設住宅。震災から5年たとうとしている今、被災地の悩みの質は大きく変わってきていると、金田さんは言います。金田さんは塾生たちにも傾聴を体験させます、が…。本格的に「傾聴」とは何かを学ぶカフェ・デ・モンク、開店です。

金田さんは震災直後から週1回のペースで被災地に赴き、カフェ・デ・モンクを開催しています。出発1時間前、塾生たちも準備を手伝います。カフェ・デ・モンクでは、話しやすくなるように、さまざまな“お話しグッズ”を用意。これらは、金田さんたちが全国から集めた寄付金によって、すべて無料で配られています。これまでに200回以上やっているので準備は手慣れたもの。お寺から車で1時間半の所にある石巻市の仮設住宅へ向かいます。

震災から5年たとうとしている今、被災地の悩みの質は大きく変わってきていると、金田さんは言います。今回訪れる仮設住宅にはかつて、およそ400世帯が入居していました。現在は、半数以上が災害公営住宅などへ引っ越し、荒れた空き家が目立ちます。一方で、出て行くめども立てられない人がいます。ここでのカフェ・デ・モンクは20回目。金田さんの呼びかけに、さまざまな宗派の僧侶と牧師が駆けつけました。午後0時半、開店です。

集まった住民はおよそ30人。“ただ雑談を楽しみたい人”から“深刻なSOSを心に秘めた人”までさまざま。何気ない会話からスタートします。会話の中で時折かいま見られる深い悩みを見逃さないよう、金田さんは注意を払います。承諾を得た上で、塾生にも傾聴を体験させますが、塾生は話を聴くといたたまれなくなり、話題を変えてしまいます。金田さんは、思い切って、勇気を出して一歩踏み出すことが大切だ、と助言するのでした。

3時間半に及ぶカフェ・デ・モンクが終了。お寺に戻って反省会です。塾生全員、何をどこまで聞いてよいのか、すごく迷ったと言います。金田さんは、「話せる環境を作ってあげて。心が動いてくると、しゃべりながら自分で整理していける」と教えてくれました。“言葉に出す”ことが大切なのだと。そして、塾生たちに課題を出します。「あなたたちだけで、カフェをやってください」。“カフェ・デ・モンク VS カフェ・デ・○○”とは?

金田諦應さんのまとめ

「しゃべれるような環境を作ってあげて。喜怒哀楽がちょっとずつ、ちょっとずつ動いて、ほんとに小さな芽が出てくるような感じで、“あ、言葉になったな”と思った瞬間に、“もっと聴きたい”“もっと、もっと言ってよ”って。心が動いてくるともう、どんどんどんどん回転してくるからね。過去のこと、いろんなこと、自分の体験したことを、しゃべりながら、自分でも整理しているんですよね。言葉に出すということは、そういうことかなと思うんですね。」

ゴールデンルール

「もっと聴きたい もっと言ってよ その本気が心を動かす」

金田諦應さん(59歳) 僧侶

1956年生まれ、曹洞宗通大寺住職。宗教者ならではの心のケアを行っている「臨床宗教師」でもある。震災直後の2011年5月から、被災者に対して「傾聴活動」を行う“カフェ・デ・モンク”を主催。移動式の喫茶店で、軽トラックにコーヒーやケーキなど道具一式を積みこみ、様々な宗派の僧侶・牧師が、週に1度仮設住宅などを訪問。話を聴くことで、被災した人が抱える“心の問題”に寄り添っている。“傾聴とは決して施しを与えることではない。伴走し、未来への物語を作る手助けをすることである”(金田)

ナレーション吉本実憂のつぶやき

塾生たちが「カフェ・デ・モンク」を体験します。モンクって、いろいろな意味があるんですね。その中の1つ、「文句」を聴く、“聴き切る”というのが、今回のテーマでもあります。実は、相手の話を聴き切ることって、あまりないのではと思いまいました。意識的にせよ無意識にせよ、話題を替えてしまいがちですよね。あと、「選ぶ」ことが出来る状況が大事なんだと思い知らされました!どれにしようか迷っているときって楽しいですよね。

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】どういうこと?バーサスって?
【伊達】対決するんですよ。「聴くチカラ」の最終課題として、金田さんたちがカフェ・デ・モンクを開く仮設住宅のそばで、塾生だけで人々の声に耳を傾けようというんです。
【富澤】そんなの無理に決まってるじゃん。
【伊達】そこでですね、金田さんは、傾聴のツボを教えてもらうために、強力な助っ人を呼んだんです。

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