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アンサンブルのチカラ 第4週

2015年11月23日(月)

アンサンブルのチカラ
第4週「大友良英 音遊び塾 in ベトナム “アンサンブルのチカラ”をなめんなよ!」

「大友良英 音遊び塾 in ベトナム “アンサンブルのチカラ”をなめんなよ!」

「アンサンブルのチカラ」最終回!音楽イベントのために、楽器作りをしてきた塾生とベトナムの学生たち。作った楽器は実に、37種類146個。知恵と汗の結晶です。本番に向け大友良英さんは、塾生とベトナム学生でリズムを合わせてみることにします。が、ここでハプニング発生!?そして当日、イベントには日本文化に関心を持つ人から通りすがりの人まで、大勢集まりました。楽譜のない大友流アンサンブルinベトナム。いよいよ始まります!

塾生たちは楽器作りを通して、ベトナムの学生との交流を深めてきました。以前、短期のホームステイをしたときに気持ちが通じない経験をした菊地真悠子さん。今回は、異なる文化を持つ人と心を通わす楽しさを知りました。一方、福島県出身の早川瑞貴さんはプライベートな話までできるようになりました。でも、明るい雰囲気を壊したくないという思いから、事故のあった原発の現状や風評被害のことなどは言い出せませんでした。

ついに、イベント当日。会場には、およそ200人が集まりました。ここで大友さんは塾生たちに、手作り楽器の使い方を教える役目を与えます。身振り手振りで楽器の使い方を伝える塾生たち。たとえ言葉が通じなくても、なんとか気持ちを伝える、それがこれからの時代には重要になる、と大友さんは言います。いよいよ、楽譜のない大友流アンサンブルがスタートです。大友さんの指揮で、楽器の特徴を生かしながら音を重ねていきます。

「せーの、って言ったら、わーっ、と音出してください」。数多くの個性的な音を際立たせながらハーモニーを奏でる。それが大友流アンサンブルです。さらに大友さんは会場の人たちに、指揮をやってみないかと呼びかけます。名乗り出たのは、福島から来た三浦恒彦さん。被災地でボランティア活動をしている三浦さんは、仮設のお年寄りを音楽で楽しませたい、と今回の未来塾に参加しました。演奏通じて、何かヒントをつかんだようです。

それぞれのリズムを胸に音と遊ぶ大友流アンサンブル。老若男女、ベトナム人も日本人も、2時間半楽しみました。「皆さんの世代がいろんな地域と結びついて、未来をつくっていってくれたらいいなと」。被災地の現状を声高に伝えるのではなく、音楽イベントを通して、ゆるく、でもしっかりとつながる、それが大友さんの願いです。そして最後は、「こんな話はいいから、みんなで楽しくごはん食べましょう。お疲れさまでした」。

大友良英さんのまとめ

「音楽も答えはないです。出た音が全て。正しいとか正しくないとかは、ないと思う。みんなほとんどまだ、海外との結びつきはない人たちです。で、これからきっと、いろいろ結びついていく、きっかけになればいいな。きっと、皆さんの世代が、ベトナムだけじゃなくて、日本だけじゃなくて、いろんな地域と結びついて、次の未来、つくっていってくれたらいいなと思っています。」

ゴールデンルール

「いろんな地域と結び付け!“未来の音”を創るために」

大友良英さん(56歳) 音楽家

1959年、横浜生まれ。実験的な音楽からジャズやポップスの領域までその作風は多種多様、その活動は海外でも大きな注目を集める。近年は「アンサンブルズ」の名のもと、さまざまな人たちとのコラボレーションを軸に展示作品や特殊形態のコンサートを手がけると同時に、一般参加型のプロジェクトにも力をいれている。震災後は十代を過ごした福島でプロジェクトを立ち上げ、2012年、プロジェクトFUKUSHIMA ! の活動で芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門受賞。2013年には「あまちゃん」の音楽でレコード大賞作曲賞他数多くの賞を受賞。2014年、国際交流基金とともにアンサンブルズ・アジアを立ち上げ、音楽を通じたアジアのネットワークづくりにも奔走している。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

ついに、ベトナムでの「大友流アンサンブル」本番です!見たことのない、どんな音が出るのか分からない楽器を演奏するのって、どんな気持ちなのでしょうか?でも、大きな音を出すのが楽しいことは分かります!みんな笑顔で、「ただただ楽しそう」でとてもうらやましく思いました。この音楽祭では参加者全員が演奏者で、観客はいなかったそうです。なので、今回の放送をご覧になる皆さんが観客ですね!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】短い時間だったけど、国や文化の違いを越えてつながれたことがうれしかったんだね。
【伊達】そうですね、やっぱり、人と人の心をつないでいくのに、音楽っていうのは非常に大きな力を発揮するっていうのが、大友さんの未来塾をみて良く分かりました。

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