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アンサンブルのチカラ 第3週

2015年11月16日(月)

アンサンブルのチカラ
第3週「大友良英 音遊び塾 in ベトナム 手作り楽器をなめんなよ!」

「大友良英 音遊び塾 in ベトナム 手作り楽器をなめんなよ!」

「アンサンブルのチカラ」の次なる舞台は、ベトナムです!講師の大友良英さんが芸術監督を務める音楽イベントに参加するため、開催3日前にやって来た塾生たち。到着早々、大友さんから「ベトナムの学生と一緒に、イベントで使う楽器を作れ」という課題を言い渡されます。言葉も通じない異国でのムチャ振りには、大友さんの“ある狙い”が!大量のバイクが走り抜け、道路を渡るのにも命がけのベトナムで、塾生たちが楽器作りに奮闘します!

塾生たちはベトナムの大学生たちと6つのチームに分かれ、楽器の材料を探しにベトナム最大の専門店街へ。大量のバイクが行き交う道路は、渡るだけでも大変です。さらに、ベトナムの学生は日本語を勉強しているとはいっても、ほとんどが片言。塾生たちは身ぶり手ぶりで必死です。実は、学生同士で楽器を作らせているのには訳が。常識にとらわれず、さまざまな音を生かしてアンサンブルさせるという、大友さんならではの深い狙いがあったのです。

美術大学に通う西永怜央菜さんのチームは、電気スタンドのかさの部分に金属の何かをつり下げ、それが互いにぶつかることで音を出す楽器を作ることにしました。メンバーの一人、グエン・ハインさんのアイディアです。しかし“何か”を巡って、西永さんはメンバーと意見がすれ違います。西永さんは得意のイラストを使ってイメージを共有していたのですが、根本的な思い違いが発覚。そもそもイメージしていた楽器の大きさが違っていたのです。

ベトナム語も英語も苦手な西永さんは、ベトナム語で話すメンバーの輪に入っていけません。気を取り直して買い物を再開し、“何か”は六角レンチに決めました。他のチームは買い物を済ませ、着々と楽器作りが進んでいます。話し合いの中でアイデアが生まれていました。一方、西永さんは一人で楽器を作り始めます。その様子に気づき、笑顔でやって来たグエンさん。言葉は通じませんが、一緒に作業するうちに少しずつ気持ちが近づいていきます。

大友さんやイベントのディレクターたちによる、手作り楽器の最終チェックです。ダメ出しはせず、より良くする方法を探ります。西永さんチームも間に合いました。電気スタンドをイメージしたはずが「クラゲのようだ」と言われてしまいます。でも、大切なのは音です。大友さんからは「いい音がする」という評価をいただきました。6チームの3日間に及ぶ頑張りで、個性ある手作り楽器が揃いました。この楽器で、音楽イベントに臨みます。

大友良英さんのまとめ

「大きな災害が4年前にありました。そこから、立ち直っているような、立ち直ってないような。まだまだ道半ばです。その中で、自分で考えて次の答えを見つけていかなきゃいけない、と思っています。先生が答えを出すんじゃなくて、自分たちで答えを探る、っていうふうにしていければいいなと思っています。誰かが与えてくれた音を出すんじゃなくて、自分で考えて音を出していく。そういうワークショップだと思います。」

ゴールデンルール

「“答え”は誰も与えてくれない “自分の音”を探し出せ!」

大友良英さん(56歳) 音楽家

1959年、横浜生まれ。実験的な音楽からジャズやポップスの領域までその作風は多種多様、その活動は海外でも大きな注目を集める。近年は「アンサンブルズ」の名のもと、さまざまな人たちとのコラボレーションを軸に展示作品や特殊形態のコンサートを手がけると同時に、一般参加型のプロジェクトにも力をいれている。震災後は十代を過ごした福島でプロジェクトを立ち上げ、2012年、プロジェクトFUKUSHIMA ! の活動で芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門受賞。2013年には「あまちゃん」の音楽でレコード大賞作曲賞他数多くの賞を受賞。2014年、国際交流基金とともにアンサンブルズ・アジアを立ち上げ、音楽を通じたアジアのネットワークづくりにも奔走している。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

大友良英さんのムチャ振り「ベトナム編」です。塾生は大変です!言葉の壁と戦いながら、チームで楽器作りに挑みます。言葉が通じても、コミュニケーションを取るは難しいですよね。でも、チームだからこその達成感がこちらにも伝わりました。ちなみに私の持論ですが、物作りのチームは4人が最適だと思います!ひとりだったら、私の場合は脱線してしまいそうです。作りたい思いがあふれすぎて(笑)

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】音楽イベントで使われる手作り楽器の一部を紹介しましょう!
【富澤】いらなくなったホースを丸めてホルンのように鳴らす、その名も「ホルンモン」。
【伊達】ほんとにそんな名前なの?
【富澤】今、俺が考えた。
【伊達】何なんだ、お前は!?どんな音も楽しくしてしまう、大友流アンサンブル最終回です。

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