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空間を作るチカラ 第4週

2015年10月26日(月)

空間を作るチカラ
第4週「隈研吾の空間作り講座~これからの建築は大化けする可能性があるんだよ~」

「隈研吾の空間作り講座~これからの建築は大化けする可能性があるんだよ~」

「空間を作るチカラ」の塾生たちは、建築のチカラで再び人を呼び戻すプランを考え、模型で示す!という課題に挑んでいます。しかし、番組史上初の3回やり直し。隈研吾さんからOKが出ないどころか、回が増すごとにダメ出しが厳しくなっていきます。それは、東北で建築を学ぶ塾生たちに期待しているからこそ…。いよいよ最終プレゼンです!舞台は、隈さんのホームグラウンド・東京大学。塾生たちの結果は!?隈研吾の空間作り最終講座です。

トップバッターの藤城昂大さんは、いきなりの衝撃発言です。「前回までのコンセプトを捨てました」。町のリサーチで目にした一枚の絵馬により、考えを変えたというのです。そこで“ツバキの道プロジェクト”を知り、公園をプロジェクトの拠点にするプランへ。苗木作りの畑やイベント用のやぐらを作り、町の人が集える公園にする。これを聞いた隈さんは「ツバキの道プロジェクトを軸に、公園と町がつながってきた。」と高く評価しました。

良い流れで進むかと思いきや、神山将哉さん、佐藤春花さん、佐藤毅さんと、三者連続三振。ラストの大塚楓さんに期待がかかります。最初のプレゼンで唯一高評価だった大塚さんですが、その後は方向性を変えてダメ出しを受けています。そこで、商店街で地元の人に話を聞き、初心に戻って家族全員が楽しく過ごせる公園を考えました。隈さんは「最初の模型の良さが復活してうれしい。そうやって人と対話することはとても大事。」と褒めました。

厳しい隈さんを相手に善戦した塾生たち。隈さんは頑張ったご褒美として、「Advanced Design Studies」に案内しました。直訳すると「先端デザイン研究所」。欧米やアジアの20か国から44人の研究者と学生が集まり、未来の建築のために、新素材の開発やデザインを研究しています。ここで、一部を見せてもらいました。ウォーターブランチという建材は、さまざまな形に組み合わせが可能な上、水やお湯を循環させることができるのです。

「面白い建材のネタは、世界中にたくさんある」という隈さんから塾生たちへ、最後の講義です。「20世紀の建築はコンクリートと鉄で、すごく硬直化して保守化した。新しい材料はどんどん出てきているが、建築には入ってきていない。そういうものを取り入れると、建築の世界は大化けする可能性がある。君たちはまさしくこれから、そういう時代を生きてくわけだから、もっといろんなものに好奇心を持って、チャレンジしてほしい」。

隈研吾さんのまとめ

「たくさんの人に喜んでもらうには、設計するときから、いろんな人を巻き込んでいく。僕なんかでも、気付かないことが山程あるわけ。今でも、一緒に仕事をしているスタッフが教えてくれたり、工事してくれる人が教えてくれたり、いろんな人が教えてくれる。そういうものに対して、“聞く耳を持っている”ということが、ものすごく重要。なるほど、って思ったときに、「じゃあ、こう変えよう」って素直に変えていけるってことが、建築家の能力ではすごく大事。」

ゴールデンルール

「どんどん人を巻き込め!そして柔軟に対応せよ!」

隈研吾さん(61歳) 建築家

1954年、神奈川県横浜市生まれ。東京大学、コロンビア大学建築・都市研究学科客員研究院を経て、1990年に隈研吾建築都市設計事務所を設立。「第5期歌舞伎座」(2013)、スペイン「グラナダ・パフォーミング・アーツ・センター」(2008)など世界を股にかけ活躍する建築家。東北にも自身が設計した建築が数多くあり、震災直後から支援活動に取り組む一方、さまざまな場所で震災後の街づくりについて提言をしてきた。現在は、南三陸町志津川地区沿岸部に建設予定の商業地区のグランドデザインを担当。復興の最前線で活躍している。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

塾生たちが最後のプレゼンに挑みます。これまでと大きく変化したプランも登場しますので、驚いてください!私は「空間を作るチカラ」で、使う相手のことをこんなにも思って、設計ってされているんだと知りました。それには、「聞く耳を持つ」ことが大事!これは、今回の隈研吾さんをはじめ、毎回講師の方が話されていますよね。どのジャンルにも通じるこの言葉を、私も仕事をしていく上で心に留めています!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】3回のやり直しですよ。塾生たち、頑張りましたね。
【富澤】隈さんも「道路にはみ出して車にひかれる」とか「罪の意識を持て」とか、最後まで厳しい言葉が多かったね。
【伊達】そうかもしれない。でもね、使う人のために“もっと役に立つものを、もっと楽しいものを”という、隈さんの建築への愛が見えたような気がしますね。

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