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地域づくりのチカラ 第2週

2015年9月14日(月)

地域づくりのチカラ
第2週「哲ちゃん館長 熱血教室! 地域を“自立”させるには?」

「哲ちゃん館長 熱血教室! 地域を“自立”させるには?」

熱血カリスマ・リーダー、豊重哲郎さんから学ぶ「地域づくりのチカラ」。今回も舞台は鹿児島県・柳谷集落です。日本中から注目され、地方再生のモデルケースとなった"やねだん"。かつては、観光地もない、産業もない、若者もいない…と、存続の危機に陥っていました。行政に頼らない村おこしを成功させるため、豊重さんが実行したさまざまな秘策とは?そして、秘策を生み出すために必要なこととは?

豊重さんは、地域おこしの"原点"となった場所へ塾生たちを案内しました。芋畑です。自治会で運営しているので、収穫した作物の売り上げは集落が自由に使える「自主財源」となります。この畑、もとは耕作放棄地。20年前、集落のリーダーに就任した豊重さんが、地域再生の資金集めのために目を付けました。少し耕せば作物が育ちますが、問題は人手です。そこで、地元の高校生に声をかけ、集落の高齢者たちに向けてメッセージを発信しました。

「畑を貸してください!イチローを見に行くために、軍資金が必要なんです」。豊重さんの読み通り、耕作放棄地を無料で貸すという高齢者が続出しました。さらに、初めて農作業をする高校生たちの姿を見かねたお年寄りが次々と手伝います。次に豊重さんが掲げた目標は、「町内会費を無料にしよう」。畑作業の参加者はさらに増え、芋の収穫は倍増。その財源を元手に、焼酎づくりなどの6次産業もはじめ、町内会費の無料化を実現したのでした。

国からもらう補助金と違い、集落で必要な物にすぐに使えるのが魅力の自主財源。豊重さんは、さまざまな形で集落の人たちへ「還元」していきました。運動不足解消とともに、話題づくりにもなる健康器具を導入。活用して、笑って、元気になってもらうというのです。さらに、一人暮らしのお年寄りの家を対象にヘルプベルを設置。安全対策の還元です。こうした豊重さんの地域づくりを、集落の人たちはどう見ているのでしょうか?

塾生たちは突撃取材へ!昔から住むお年寄り、移住してきた芸術家、未来を担う子供たちに話を聞く中で、豊重さんが20年間努力してきたことが、人々の心の中でカタチになっていることを知りました。地域づくりのアイデアを出し、実現してきた豊重さん。最も大切にしてきたのは"取材力"だと言います。自分の目と耳で地域の人を見て、状況を分析する。それはゆくゆく、自分流のアイデアを出す源になる、と説いたのでした。

豊重哲郎さんのまとめ

「大切なのは、取材力。人を見る、状況を見る。目と耳で「やねだん」を見ているから、"台風が来たら、あそこからまず先に見ないといけない"、"ばあちゃん、タクシーが来てたね、大丈夫かい?"って。目配り、気配り、心配りが、自分の大きな財産になってくる。その思いが、俺流に解決策を考える、俺流に考え付く、俺流にアイデアを出す、といところにつながる。習慣づけていったら絶対できます。だから、絶対外を歩きなさい、外を見なさい。」

ゴールデンルール

「効果的なアイデアを生み出すには 外を歩き 目と耳を使え!」

豊重哲郎さん(74歳) 鹿児島県鹿屋市串良町柳谷自治公民館長

1941年、鹿児島県生まれ。東京都民銀行退職後Uターンして故郷の串良町へ。1996年に柳谷自治公民館長就任。人口300人、65歳以上が4割だった過疎集落を、ボーナスの出る"地域再生のお手本"集落に改革。2002年、日本計画行政学会最優秀賞授賞(地域づくりで日本一に認定)、2007年、内閣総理大臣賞受賞(あしたのむら・まちづくり活動賞)など、受賞多数。毎年、志が高い自治体職員らを集め、明日の地域リーダーを育成する「故郷創世塾」を主宰。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

「自主財源」のすばらしさを知りました。"動かされた"というご年配の方々の笑顔の写真からその活動の楽しさが伝わって、感動しました。そして今回、「還元」が大事だということも学びました。講師の豊重哲郎さんの目の付け所には感服です。私が「還元」で思い付く物とは全然違うんです。しかも、皆のためになる物を豊重さんは思い付くんです。今も、次に還元するすごい物を考えているそうですよ!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】集落で自由に使えるお金をつくって、さらにその住民のやる気を出させる。それで集落は盛り上がるんですね。
【富澤】俺らも単独ライブで稼いで、それをどんどん投資して、最終的に6大ドーム単独ライブやろうぜ。
【伊達】いや、やりませんよ。やらないよ。やらないよ、そんなの。

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