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地域づくりのチカラ 第1週

2015年9月7日(月)

地域づくりのチカラ
第1週「哲ちゃん館長 熱血教室! 住民を“ひとつ”にするには?」

「哲ちゃん館長 熱血教室! 住民を“ひとつ”にするには?」

「地域づくりのチカラ」の講師は、鹿児島県柳谷集落の自治会長、豊重哲郎さん。過疎や高齢化に悩んでいた人口およそ300の小さな集落をよみがえらせたカリスマ・リーダーです。そのノウハウを学ぶため、東北出身の塾生7人が「やねだん」にやって来ました。バラバラだった住民の心を、どのようにひとつにまとめあげたのか?豊重さんが掲げる"行政に頼らない地域づくり"とは?未来塾至上最高齢、74歳!やってやれないことはない!

鹿児島県鹿屋市にある柳谷集落。地元の方言で"やねだん"と呼ばれています。ここで20年間、公民館長としてリーダーを務めているのが豊重哲郎さんです。愛称は「哲ちゃん」。自身が館長を務める公民館前で、今や遅しと塾生たちを待ち構えていました。館内には、集落に住む全員の顔写真が飾られています。「1人1人が地域づくりの主役」という豊重さんの思いの表れです。価値観も異なる278人の心を、どのように1つにしたのでしょうか?

豊重さんが公民館長に就任した20年前、やねだんは過疎・高齢化が進み、住民のきずなも切れかかっていました。人々の心を1つにするには"きっかけ"が必要と考えた豊重さんは、ある提案をします。「みんなが集える場所を、みんなで手づくりしませんか?」。集落全員に参加を呼びかけた『公園手づくりプロジェクト』です。休日返上でボランティア作業をする豊重さんの姿を見て、徐々に手伝いの輪が広がり、半年後に公園が完成しました。

地域づくりは「一番身近な半径10メートルの人と、いかにコミュニケーションがとれるか」という豊重さん。集落の子供の顔と名前を覚えてもらうための『おはよう声かけ運動』を提案します。互いを思いやる気持ちを取り戻した人々は、悩みの種である増え続ける「空き家」を宿泊施設としてよみがえらせるなど、一丸となって課題を解消していきました。また、豊重さんが20年間行っている『感謝のメッセージ放送』は、集落の全家庭に流れています。

集落の全員が最初から豊重さんに賛同したわけではありません。反目者や無視者を、どうやって動かすか、どうやって興味を持たせるかが、とても大切だと言います。そこで豊重さんから出たキーワードは"エデュース(EDUCE)"。"引き出す"という意味の言語です。無視している人の特徴を分析して、その人の才能をタイミング良く引き出す。そうして仲間に底上げして、スクラムを組む。「地域づくりは総力戦」だと豊重さんは説いたのでした。

豊重哲郎さんのまとめ

「エデュースとは"引き出す"。何を引き出すか、目的はここです。才能などを引き出す、僕、これしかやってない。無視している人の分析が出来たら、「大工の特技があるよね」って、引き出すコーディネーターをやっているだけ。特徴を分析して、タイミング良く引き出すわけ。これが、反目者と無視者をどうやって仲間に底上げできて、スクラムが組めるところまでいけるか、っていう私のやり方。これが、"1人でするな、100人でしろ。個人戦はやめろ、総力戦で行け"というところにつながる。」

ゴールデンルール

「全員に役割を与えて、総力戦で挑め」

豊重哲郎さん(74歳) 鹿児島県鹿屋市串良町柳谷自治公民館長

1941年、鹿児島県生まれ。東京都民銀行退職後Uターンして故郷の串良町へ。1996年に柳谷自治公民館長就任。人口300人、65歳以上が4割だった過疎集落を、ボーナスの出る"地域再生のお手本"集落に改革。2002年、日本計画行政学会最優秀賞授賞(地域づくりで日本一に認定)、2007年、内閣総理大臣賞受賞(あしたのむら・まちづくり活動賞)など、受賞多数。毎年、志が高い自治体職員らを集め、明日の地域リーダーを育成する「故郷創世塾」を主宰。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

今回の舞台は鹿児島。私の実家は福岡で住宅街ですが、少し行けば、「やねだん」のような風景が広がります。"熱い"豊重哲郎さんのような年配の方が九州には多いと思います。私も"実は熱い人"と言われるんですよ。だから、豊重さんの"熱さ"が大好きです!ちなみに、私は「クモ」が本当に苦手です。仲間って言われても、無理です。なぜ、クモの話なのかというのは、放送を見ていただければ分かります(笑)

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】さすがカリスマ・リーダー。集落を1つのチームにまとめて勝負したんだね!
【富澤】俺たちもメンバー増やしてチーム力を活かした漫才やろうぜ!
【伊達】大勢でやったら漫才じゃねーだろ!
【富澤】やってやれないことはない!