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寄り添うチカラ 第3週

2015年8月17日(月)

寄り添うチカラ
第3週「しらい校長の“スマイル”授業 イベントのコツはイベントに学べ!」

「しらい校長の“スマイル”授業 イベントのコツはイベントに学べ!」

講師の白井智子さんから出された課題は、「発達障害の子どもたちが参加できて、全員が成長できるイベントを開催せよ」。難題に挑む塾生たちは、そのヒントを探すため、白井さんが校長を務める、大阪府池田市のフリースクールのイベントに参加しました。課題を抱えた子どもたちのイベントで、白井さんとフリースクールのスタッフたちはどのような気配りをしているのか?さらに、塾生にはイベントのチラシ作りという宿題が出されますが…。

塾生たちが考えたイベントの内容は、「みんなで大きな絵を描こう」というもの。みんなで1つのものを作り、形にも心にも残るようなものを子どもたちに作ってほしいという思いからです。白井さんは、「何をしていいか分からない子などが出てきたときに、どうサポートできるかが大切」と塾生にくぎを刺しつつも、「発達障害を抱える子どもたちの成長につながる」と太鼓判!そして、イベント参加を呼びかけるチラシ作りの宿題を塾生たちに出しました。

塾生たちはイベントのコツを学ぶため、白井さんが校長を務める、フリースクールのイベントに参加。人づきあいが苦手な子どもにとって、イベントは試練の場です。でも、やりきれば大きな自信につながります。開始1時間後、問題が発生しました。フリースクールの高校生が、彼の注意に耳を貸さない子どもに対し感情を抑えきれなくなったのです。白井さんはそばに寄り添って高ぶった気持ちを静めます。そして、教務主任と情報を共有しました。

課題を抱えた子どもたちのイベントでは、スタッフの細心の注意と連携が欠かせないことを学んだ塾生たち。宿題のチラシを白井さんにチェックしてもらいます。そこで思わぬ指摘が。発達障害を抱える子どもは、こだわりが強い一方、苦手なことは避けることがあるため、チラシに「絵を描く」と書かない方がいいとのこと。万が一、絵を描くことに苦手意識がある子どもがいたら…。嫌な思いをする子が一人も出ないためには細心の配慮が必要なのです。

実は塾生なりに、チラシの言葉には配慮をしていました。「参加を待っている」という言葉が、プレッシャーになるのではと悩んでいたのです。白井さんは、「子どもは、こちらが発した一言をずっと覚えている」と言い、寄り添うチカラを考えるきっかけになった、ある少女との出会いを話してくれました。そして、「言葉を選んで発する人だと、子どもは安心する」と教えてくれました。次回、いよいよ塾生たちが企画・運営するイベントの開催です!

白井智子さんのまとめ

「子どもたちのことを知るにつれて、ひと言ひと言、発するのがちょっと怖くなった時期もあった。自分の言葉が、確信が持てるようになってきたのには、何年も何年もかかった。みんなが、“この言葉、使っていいのかな”って悩んでくれているのは、すごくうれしい。それは本当に子どもたちのことを感じてくれているからこそ、出てきている感覚だと思う。選んで、選んで、言葉を発するっていう人だと、子どもって安心するんだよね。」

ゴールデンルール

「一言で子どもは笑顔になり傷つきもする 選んで 選んで」

白井智子さん(42歳) 特定非営利活動法人トイボックス代表理事/スマイルファクトリー校長

千葉県生まれ。1995年、東京大学法学部を卒業し、同年松下政経塾に入塾。教育改革をテーマに国内外の教育現場を巡る。1999年、沖縄でのフリースクールの立ち上げに参加し、2年半校長を務める。2002年、スマイルファクトリーを立ち上げ、大阪の不登校児童生徒をサポートする教育活動を開始。2003年、池田市長からの池田市で教育活動をしてほしいという声にこたえるため、NPO法人トイボックスの立ち上げに参加、代表理事を務める。2012年には、みなみそうまラーニングセンター「ふみだす未来の教室」を開設し、被災地における発達障害を持つ子どもの支援にも取り組んでいる。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

私も子どものころに言われて、今でも覚えている言葉があります。傷ついた言葉ならなおのこと。子どもはそのまま受け止めてしまいますから。なので、大人が言葉を選ばなくてはいけないってことを、すごく痛感しました。「選んで、選んで」。私は今、18歳なので、子どもの気持ちもまだまだ分かるし、大人の気持ちも分かってきました。どちらも分かるって複雑です。だからこそ、どちらにも配慮していけたらと思っています。

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】たしかに言葉って大切だよね。一生忘れられない言葉ってあるもんね。
【伊達】お前が、おれをお笑いの世界に誘ったとき、会うたびに「いつ仕事辞めんだ。いつ仕事辞めんだ」って、5年間言われ続けたあの言葉は忘れられない。
【富澤】言ってない。
【伊達】言ってないのかよ。おれ、誰としゃべってたんだよ。

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