放送内容

これまでの放送へ

寄り添うチカラ 第1週

2015年8月3日(月)

寄り添うチカラ
第1週「しらい校長の“スマイル”授業 子どもたちを包む空気 あったかいんだから~」

「しらい校長の“スマイル”授業 子どもたちを包む空気 あったかいんだから~」

8月は、白井智子さんを講師に迎え、「寄り添うチカラ」を学びます。発達障害や不登校、引きこもりなど、さまざまな課題を抱える子どもたちに、どう寄り添っていけばいいのか?塾生には、教師を目指していたり、課題を抱える子どもたちの接し方を学びたいと思っている6人が集まりました。子どもたちが安心できる居場所をどうやってつくるのか?まずは、白井さんが校長を務める大阪府池田市のフリースクールからスタートです。

このフリースクールに通う子どもたちは、地元の学校で、勉強で大きくつまずいたり、人間関係になじめなかったりした、心に深い傷を負った子どもたちです。まずは塾生たち、白井さんから子どもたちに接する上での心得を教わります。「プライバシーに関わる話は慎重に」「その子が持っている物や好きなことを褒めることが大事」など、細かい心配りが必要なのです。いよいよ、塾生たちとフリースクールの子どもたちとの一日が始まります!

午前中は勉強の時間です。一人ひとりに応じて、分かるところまで戻って勉強をやり直す指導をしています。このフリースクールで「学力をつけて自信をもてれば、多くの子が自立できるようになるはず」と考える白井さん。「自信を取り戻すことで、そこから苦手科目に広げていってもらうことが大切」だといいます。自分を見守って、励まして、褒めてくれる人がそばにいることで、子どもたちのやる気を育むことができるのです。

白井さんは4歳から8歳までをオーストラリアで過ごし、一人ひとりの長所を見つけて伸ばすという教育を受けました。帰国後、日本の管理教育に違和感を覚えた白井さんは大学卒業後、国内外およそ100の学校を回りました。そこで目についたのが、発達障害やいじめなどが原因で孤立する子どもたちの姿でした。「この子たちを認めてあげる、寄り添ってあげる一人にはなれるんじゃないか」。この気持ちが、学校を始めた白井さんの原点です。

わずか一日のフリースクール体験でしたが、塾生たちは、多くの子どもたちが課題を克服していると感じたようです。しかし、そう簡単ではありません。塾生たちの気づかないところで、心の不調を訴える子がいました。そして、白井さんやスタッフは、素早く、さりげなく対応していたのです。「誰もしんどい思いをしないように、スタッフたちの配慮の積み重ねがあって、子どもたちはここでは安心していられる」と白井さんは語りました。

白井智子さんのまとめ

「ちゃんと先生たちがフォローしてくれているっていう安心感、信頼関係があるから“それは先生たちに任せて、自分たちはここ頑張ろう”っていうのができている、というのが見えたかな?ここでは、ひとつの授業をつくりあげるのに、先生方が本当に工夫をして。誰もしんどい思いをしなくて済むように、みんなが楽しめるように、そこに入れない子も嫌な思いをしなくて済むように。工夫を重ねて重ねて、配慮の積み重ねがあって、子どもたちがここでは安心していられる。」

ゴールデンルール

「子どもを育むには そばで見守って 励まして 配慮して」

白井智子さん(42歳) 特定非営利活動法人トイボックス代表理事/スマイルファクトリー校長

千葉県生まれ。1995年、東京大学法学部を卒業し、同年松下政経塾に入塾。教育改革をテーマに国内外の教育現場を巡る。1999年、沖縄でのフリースクールの立ち上げに参加し、2年半校長を務める。2002年、スマイルファクトリーを立ち上げ、大阪の不登校児童生徒をサポートする教育活動を開始。2003年、池田市長からの池田市で教育活動をしてほしいという声にこたえるため、NPO法人トイボックスの立ち上げに参加、代表理事を務める。2012年には、みなみそうまラーニングセンター「ふみだす未来の教室」を開設し、被災地における発達障害を持つ子どもの支援にも取り組んでいる。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

私は子どもが好きなので、今回のナレーションはこれまで以上に気持ちが入りました。そして考えさせられる内容でした。今回、塾生たちは"こちらからは質問をしないで相手とコミュニケーションをとる"という難題に挑戦。これは本当に難しいですよね。でも実は"質問しない"って、質問するときより、相手のことを考えるんじゃないかなと思いました。だから「気がついたら話してた」という子どもの言葉が、自分のことみたいにうれしかったです。

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】白井さん、フリースクールの子どもたちより、塾生を相手にする方が疲れたんじゃないの?
【伊達】日頃しない配慮が必要ですからね。
【富澤】それで、次回はどこへ行くの?
【伊達】白井さんが子ども達に寄り添うもう一つの現場、福島県南相馬市へ向かいます。

※NHKのサイトを離れます