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ごちそうさまのチカラ 第2週

2015年7月13日(月)

ごちそうさまのチカラ
第2週「高橋編集長のごちそうさまのチカラ 食べる人に足りないもの つくる人の弱いところってナニ?」

「高橋編集長のごちそうさまのチカラ 食べる人に足りないもの つくる人の弱いところってナニ?」

前回、講師の高橋博之さんから、裏側にある"モノガタリ"が、食べ物を一層おいしくさせると学んだ塾生たち。今回いただくのは、豚。この豚から、食べる人とつくる人がつながることで起こる、化学反応を学びます。“つながる”ことが、一次産業再生の鍵なんです。高橋さんは、消費者と生産者をつなげるために、東京でピクニックを開催。さらに、自身が編集長を務める情報誌の読者に、「結婚してください」と呼びかけます。そのココロは…?

宮城県栗原市。高橋博之さんは塾生たちを連れて、自身が編集長を務める情報誌で特集し、大きな反響があった養豚家の高橋希望(のぞみ)さんを訪ねます。希望さんが目指している「消費者とともに育む養豚」とは、豚を知ってもらい、命をいただくことを感じて食べてもらうこと。衛生面の配慮から一般の人は豚舎に入れないため、この農場には豚と触れ合うためのスペースが作られています。塾生たちも初めて見る豚に驚きながら、触れ合いました。

希望さんは塾生たちを事務所の中へ。部屋の壁には、震災前からの養豚場の写真が貼られていました。海から1キロのところにあった希望さんの家族の養豚場は、大津波で全壊。2000頭いた豚を失いました。しかし2週間後、思いもかけない知らせが入ります。「豚が生きている」。その後、多くの人の助けがあり、豚が次々と戻ります。最終的に100頭が生き残りました。消費者からも熱いエールが寄せられ、希望さんは再出発を決意します。

希望さんと消費者のつながりを深めようと、髙橋博之さんはイベントを企画します。開催場所は、東京・世田谷。ここで、宮城で生まれた豚を育ててもらっているのです。希望さんの"モノガタリ"を直接聞きたいと集まったのは、高橋さんの情報誌の読者たち。ピクニックをしながら、希望さんの思いが結晶した豚を、サンドウィッチでいただきました。「消費者と生産者が直接交流することで、新しい関係性が生まれてくる」と、高橋さんは言います。

高橋さんは、自身の情報誌の読者を対象にフェィスブックを立ち上げました。おまけの食材を食べた読者から届く喜びの声。生産者にとって、何よりの励みになります。高橋さんは自身の情報誌を「お見合いの場」だと言います。「気に入った人がいたら結婚してください」という意図が、この交流にはあるのです。消費者1人1人が、「この生産者を支えよう!」と決めて長くつきあってくれれば、一次産業の未来を救うことができるというものでした。

高橋博之さんのまとめ

「ずっと長く、自分が価値を認めた人とおつきあいをしていく。もう、親戚づきあいっていうか、家族づきあいをしてほしいっていう意味を込めて、僕は、"結婚してください"って言ってるんです。消費っていうのは『費やして消す』、1回で終わりなんですよ。安い物を見つけたら、そっちにすぐ行っちゃう。手間ひまかけて良い物をつくっている人は生産活動ができなくなって、今、辞めてるんですよね。だけど、「こいつの思いにほれたんだ」と、ずっと応援する人が100人ついていたら、僕は1000人の消費者よりも強いと思うんですよ。」

ゴールデンルール

「消費者と生産者が“ファミリー”に!それが一次産業を救う」

高橋博之さん(40歳) 社会起業家

1974年、岩手県花巻市生まれ。2006年岩手県議会議員補欠選挙に無所属で立候補、初当選。政党や企業、団体の支援を一切受けず、お金をかけない草の根ボランティア選挙で、鉄板組織の壁に風穴を開けた。2011年に岩手県知事選に出馬、次点で落選。沿岸部の被災地270キロを徒歩で遊説する前代未聞の選挙戦を展開した。2013年、NPO法人「東北開墾」を立ち上げる。お百姓さん、漁師さんの右腕(サポート役)として、新しい一次産業の創造に挑むため、雑誌「東北食べる通信」を発刊。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

実は、予告を見たときは、「本物を見たら食べられない…」と思っていました。が、こんなふうに、生産者の声を聞けて、愛情を知ったら、「私も食べたい」という気持ちになりました。すてきな交流は、講師の高橋博之さんのいう、「結婚」につながります。相手の気持ちを知ったら、ずっと応援したくなりますよね。そして最後に、“ピッチャー”が誕生!?でも最終回ではありません。

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】塾生の意識が変わってきてるね。
【伊達】そうですね。講師の高橋さんの話を聞いて、さらに輝いている生産者に会ったからでしょうね。
【富澤】最終回かと思ったよ。
【伊達】いや、まだまだですよ。「ごちそうさまのチカラ」続きますよ。

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