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公開復興サポート明日へin宮古

2015年6月29日(月)

公開復興サポート明日へin宮古
「夜回り先生 特別授業 子どもの未来を守るには」

「夜回り先生 特別授業 子どもの未来を守るには」

今回は特別編として、被災地を応援するイベント「NHK公開復興サポート明日へin宮古」で開催した、未来塾の特別授業の様子をお伝えします。講師は、"夜回り先生"でおなじみの水谷修さんです。さらに、番組のナレーションを担当する、吉本実憂さんも参加し、震災当時、中・高生だった若者たち、保護者世代の大人たちと一緒に、『子どもの未来を守るためにはどうしたらいいか』を考えました。一体どんな授業となったのでしょうか?

50人以上で埋め尽くされた教室に登場した水谷先生。まずは、被災した若者たちに震災当時の話を聞くところから始まります。祖父母を亡くした人、家族は無事だったけど母親の親友を亡くした人など。さらに、会場の若者たちに、『震災当時、大人たちに対してどういう感情を持ったか』を書いてもらいました。もっと若者のチカラを頼ってほしかった、という意見も。若者は若者なりに、大人に対していろいろ思うところがあったようです。

圧倒的な自然の力の前に、なすすべがなかった若者もいます。「家族を失い、やる気も生きる気もなくした」と書いた若者は、震災当時小学校5年生。「津波で家族を亡くし、絶望だけが心の中にあった」と話してくれました。水谷先生は、「その苦しみがあったからこそ、しなければならないこと、できることがあると思う、一緒にあしたをつくりましょう」と声をかけました。震災によって傷ついた子どものために、私たちは何ができるのでしょうか?

水谷先生は特別授業前日、地元の中学校に足を運んでいました。一人でも多くの子どもの意見に耳を傾けようと、震災当時の気持ちを聞いていきます。しかし、意外にもほとんどの子どもの答えが、「特にない」でした。これに対し、「覚えていないんじゃない、思い出してはいけない、思い出せないんだろうなと思って、心がつらくなった」という水谷先生。「人の心はガラスの器、落とせば割れる。大事にいたわってやることが必要」と話してくれました。

最後に水谷先生は、子どもに対する大人の接し方がとても大事だとアドバイスしました。「自分が愛されていると思うと、子どもはその愛されたことを裏切れなくなる。子どもたちは優しい言葉を待っている」。そう語る水谷先生の目は真剣さの中にも、優しさであふれていました。そして、震災を経験した若者世代の言葉が心に響いたという吉本さんは、「前向きな人が少しでも増えるように、東北の方の声を伝えていきたい」と、特別授業の感想を語りました。

水谷修さんのまとめ

「ひどい親やひどい環境に生まれた子どもにとって幸せは遠い、日本ってそんなつまらない国じゃないはずだ。その地域、町の子どもたちを、すべて自分の子どもたちだと考えて、守ってあげる。子どもというのは、受けた優しさや愛、与えられた夢や希望が、多ければ多いほど、非行、犯罪、心の病から遠ざかる。ぜひ数多くの優しさを、わが子はもちろん、被災者住宅で本当に苦しんでいる子どもたちにもあげてください。子どもたちは皆さん方の優しい言葉を待っている。」

ゴールデンルール

「傷ついた子どもの心は 認めて 愛して いたわれ!」

水谷修さん(59歳) 元定時制高校教師

1956年生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。横浜市にて、長く高校教員として勤務。12年間を定時制高校で過ごす。教員生活のほとんどの時期、生徒指導を担当し、中・高校生の非行・薬物汚染・心の問題に関わり、生徒の更生と、非行防止、薬物汚染の拡大の予防のための活動を精力的に行なっている。また、若者たちから「夜回り」と呼ばれている深夜の繁華街のパトロールを通して、多くの若者たちとふれあい、彼らの非行防止と更生に取り組んでいる。2015年には、その活動が評価されペスタロッチー教育賞を受賞。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

私も「特別授業」に参加しました。今回の授業に参加してくれたのは、私と同年代の人たちです。直接話しを伺ってみて、一歩を踏み出すことの、大変さや難しさを改めて考えさせられました。でも、参加者から、「こういう(話をする)機会があって良かった」という声も聞けて、現場に行けて本当に良かったです。私にとって、初めて尽くしのロケでした。冷麺も初めて食べました♪

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】ミズワリ先生、いいこと教えてくれたね。
【伊達】夜回り先生の水谷さんね。子どもを認めて、たくさんの優しさをあげることが大事なんだよね。

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