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線を越えるチカラ 第4週

2015年6月22日(月)

線を越えるチカラ
第4週「湯浅誠コミュニティー講座 最終講義 そしてその先へ…」

「湯浅誠コミュニティー講座 最終講義 そしてその先へ…」

「湯浅誠コミュニティー講座」最終講義!いよいよ塾生たちが、岩手県野田村の人たちを迎えてプレゼンテーションを行います。前回、講師の湯浅さんから、愛のある活を入れられた塾生たち。課題は「一人でもいいから、村の人と本音で話し合い、見えない線を見つけろ」に修正され、発表会前日、夜中の3時まで追い込みました。果たして、塾生たちは"見えない線"を見つけられたのか?そして、湯浅さんから出された最後の課題は意外なもので…。

まずは、加藤久美子さんから。山の中に居心地のいいコミュニティーをつくった大澤継彌さんについての発表です。湯浅さんからの指摘で再訪し、時間をかけて話し合った結果、大澤さんが抱える「遠慮」という"線"を発見したといいます。相手を気遣う「配慮」が「遠慮」になり、言いたいことも言えなくなってしまう、というのです。自分の中にもその線を感じた加藤さんは、遠慮した関係から一歩踏み出す勇気をもってほしいと訴えました。

続いての発表は、浅野基さん。地域の集まりに参加するようになった、中戸鎖(なかとくさり)成人さんについてです。その一歩を踏み出せた背景には、中戸鎖さんが所属するクラブの運営を行っている女性の協力があったといいます。クラブに誘われ、それをきっかけに、今の中戸鎖さんのいきいきとした姿があるのです。小さなきっかけが、いきいきを伝染させ、地域を元気にしていく。浅野さんは、きっかけづくりの大切さを感じたと言います。

およそ2時間にわたって行われた塾生によるプレゼンテーション。発表会後、当事者である村の人に感想を伺いました。「今後会うときは、何かこっちも成果を見せたいし、皆さんの成果も見たい」「新しいコミュニティーをつくるとき、若い人たちをどんどん参加させたい」などの言葉をいただきました。実は、「湯浅誠コミュニティー講座」は、これで終わりではありません。翌日、湯浅さんは塾生たちを、ある場所に連れて行きました。

そこは来年の春、新しい住宅地が生まれる予定の高台の造成地。ここで湯浅さんから出された最後の課題は、意外なものでした。『1年後の自分が何をしているのか答えよ』と、いうのです。1年後の自分の姿をいききと話す塾生たち。湯浅さんは最後に、「自分自身の課題としてやることが、地域に関わる"覚悟"であり、“資格”である」と伝えたのでした。湯浅誠コミュニティー講座、ひとまず終了!1年後が楽しみです。

湯浅 誠さんのまとめ

「地域活性化のスローガンに、“ないものねだり”より、“あるもの探し”っていう言葉があって。よそ者が、地元の人は気付かない、地元の良いものを見つけましょう、と。それで、いろんなことを、いろんな人がやっている。でも、それをやる人は自分自身、“あるもの探し”を、ちゃんとやっていなかったりして。そうすると、響かないんだよね。『自分自身の課題としてやる』っていうことが、地域に関わる覚悟、資格、なんじゃないかなと思っています。」

ゴールデンルール

「覚悟を持って、地域に"あるもの"を探し出せ!」

湯浅 誠さん(46歳) 社会活動家/法政大学現代福祉学部教授

東京都出身。「派遣切り」で年を越せない失業者が大量に出現した2008年、NPOと協力して「年越し派遣村」を立ち上げ、村長として一躍脚光を浴び、2009年には内閣府参与に就任。震災以降は、行政の立場から政策を立案した経験を生かして、被災地のコミュニティを再構築するためのアドバイザーを務めるなど支援活動を続けている。著書に『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(朝日文庫)、『反貧困』(岩波新書)、『貧困についてとことん考えてみた』(茂木健一郎と共著、NHK出版)など多数。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

厳しいダメ出しを受けた塾生たちのプレゼン発表です!私は、「湯浅誠コミュニティー講座」で、一歩踏み込んだ質問をするのは本当に難しんだって、改めて気付かされました。でも、それを越えると“発見”があるんですね!そして、私の"1年後"は、未来塾のナレーションで「深みを出せる」ようになっていたいです!…アドリブはまだ入れられないんじゃないかな(笑)

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】すぐに答えが出るもんじゃないから、辛抱強く向き合っていくことが大切っていうことなんですね。
【富澤】湯浅さんからの難しい課題だったけど、塾生たち最後まで頑張ったよね。
【伊達】頑張ったと思いますね。

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