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線を越えるチカラ 第3週

2015年6月15日(月)

線を越えるチカラ
第3週「湯浅誠コミュニティー講座 “見えない線”を探して…」

「湯浅誠コミュニティー講座 “見えない線”を探して…」

岩手県野田村で、コミュニティーづくりについて学ぶ塾生たち。講師の湯浅誠さんから出された超難題は、「野田村のコミュニティーが抱える問題点を探し出し、その解決策まで考えろ」。自分たちだけで挑むべく、2チームに分かれて、聞き取り調査へ向かいます。しかし、湯浅さんのいう“見えない線”についての話まではたどり着けません。しかも、聞きたいことがまとまらず、しどろもどろ。しまいには、逆質問されて答えられず…。一体どうなる!?

湯浅さんが東京での講義のため戦線離脱。塾生だけで調査開始です。女子チームはまず、山中に独自のコミュニティーをつくりあげた大澤継彌さんを訪ねます。村人たちとは打ち解けましたが、肝心の"見えない線"についての話は聞けていません。次に話を伺ったのは、震災後、新しいイベントを企画した小谷地(こやち)鉄也さん。将来に不安を抱える若者たちの背中を押したいという小谷地さんからは、見えない線の乗り越え方を一つ学びました。

一方、男子チームは、野田村役場へ。しかし、聞きたいことがまとまらず、役場の担当者を前にしどろもどろ。たまらず担当者が逆質問しますが、それにも答えられません。名誉挽回すべく、次に訪れたのは、昨年8月まで仮設にいた中戸鎖(なかとくさり)ご夫妻のお宅。あまり積極的にコミュニティーに関わってこなかったという話を伺いました。「いいお話が聞けた」と、自信たっぷりの塾生たちですが、本当に"見えない線"は見えたのでしょうか?

塾生たちは湯浅さんに調査結果をメールで報告。しかし、そこには印象的な言葉がピックアップされているだけで、肝心の“見えない線”についての記述がありません。それを見た湯浅さんから返ってきたのは、強烈なダメ出し!『解釈が平板』『わかった気にならずにもっと具体的に』。話を聞くとき、もっと問題意識や疑問を持たなくてはダメだ、と湯浅さんは指摘したのです。さらに、内容が十分に伝わっていないのではないかと心配した湯浅さんは…。

特別補習を開講!東京の駐車場から1時間半、ネット中継で直接、塾生たちにアドバイスを送ります。「人は、自分からはなかなかしゃべらない」「もう少し食い下がってみたらどうだろうか」。実は、この講義が行われたのは、村の人の前での発表会前日。これは間に合わないと判断した湯浅さんは、『村の人、一人でもいいから本音で話し合い、その人の持つ"見えない線"を見つけたり、どう乗り越えたかを聞き出せ』という課題に修正しました。

湯浅 誠さんのまとめ

「一体、いつ、どんな転機があって、そのとき誰と話して、何がきっかけになったのか。自分からはなかなかしゃべらない、人って。そこに、“線を越える”ヒントがあるんじゃないかって。野田村の、村としてこの4年間の中にも、一人一人の人の、この4年間、あるいは生きてきた中にも、“線”があった。乗り越えて、また別の線が生まれて、乗り越えて。そういう繰り返しの経験が、人にも、村にもあった。なので、もう少し食い下がってみたらどうだろうか。」

ゴールデンルール

「食い下がれ!さらば乗り越えるヒントが見えてくる」

湯浅 誠さん(46歳) 社会活動家/法政大学現代福祉学部教授

東京都出身。「派遣切り」で年を越せない失業者が大量に出現した2008年、NPOと協力して「年越し派遣村」を立ち上げ、村長として一躍脚光を浴び、2009年には内閣府参与に就任。震災以降は、行政の立場から政策を立案した経験を生かして、被災地のコミュニティを再構築するためのアドバイザーを務めるなど支援活動を続けている。著書に『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(朝日文庫)、『反貧困』(岩波新書)、『貧困についてとことん考えてみた』(茂木健一郎と共著、NHK出版)など多数。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

講師の湯浅誠さんは、口調がとても穏やかで、塾生も話しかけやすそう。声をかけやすいって、コミュニケーションでは大事ですよね。でも、最後に湯浅さんの熱い部分が爆発します!長ーいメールは、塾生一人一人に宛てた内容になっていたんだそうです。そして今回は、"質問のしかた"について、私も考えさせられました。コミュニケーションは、まず質問からですよね!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】湯浅さんの愛のある“活”で、次回は塾生たちが、ラストスパートです
【富澤】最終日、野田村の人たちを迎えて、プレゼンテーションを行います。
【伊達】果たして、野田村の“見えない線”は、見えてくるのか?
【富澤】お楽しみに!

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