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線を越えるチカラ 第2週

2015年6月8日(月)

線を越えるチカラ
第2週「湯浅誠コミュニティー講座 難問に挑む!その前に…」

「湯浅誠コミュニティー講座 難問に挑む!その前に…」

今回一行は、あの「あまちゃん」で有名になった三陸鉄道に乗って、岩手県野田村に移動です。講師の湯浅誠さんから塾生たちに、「野田村の課題を自分で発見し、さらにその解決策を考え出せ!」という超難問が出されます。ところが、湯浅さんが、塾生たちの持つ大きな問題点を見つけ、急きょ予定変更!?「君たちは、"自分でオフからオンにする"ことに慣れていない」と、ちょっとキレ気味の湯浅さん。一体、何があったのでしょうか?

岩手県北東部に位置する野田村。人口およそ4500。まずは復興の状況を知るため、海沿いの地区へ向かいます。案内は、野田村に暮らす、塾生の下向(しもむかい)理奈さん。4年前、高さ18メートルの津波が野田村を襲いました。下向さんの家があった場所は、災害危険区域に指定され、もう住むことはできません。自分の家のあった場所が、今やわからない、という下向さん。復興工事が進む中、村の記憶も、だんだん曖昧になってきています。

さあ、村の人に話を聞きに行きましょう!の予定が急きょ変更。湯浅さんの指示で一旦、宿に入ります。「自分で自身のスイッチを、オフからオンにすることに慣れてない」。移動中、はしゃぐ塾生たちの様子を見て不安を感じた湯浅さんは、彼らが持つ大きな問題点を指摘しました。「自分たちが本音で話しできてないのに、話してくれっていうのは無理」。そのときの問題意識に応じて、自分からきっかけを切り出してほしい、と塾生たちに喝を入れます。

気持ちを引き締めて、リサーチ再開!訪れたのは、野田村の中で最も大きい仮設住宅。自治会役員を務める人たちに、仮設住宅での課題を尋ねると、住民同士のまとまりがなくなってきていることだといいます。さらに大きな不安、それは仮設の次に移り住む予定の、新しい住宅地での人間関係。これまで人が住んでいなかった場所で、これまで会ったこともない人とコミュニティーをつくらなければいけない。難しい課題に、塾生たちは頭を抱えます。

学校や会社と比べて、地域コミュニティーをつくることは特に難しい、と湯浅さんは言います。その原因は、地域が持つ独特の多様性。そこで生まれたら、あるいは引っ越してきたら、もう地域の住民なのです。地域コミュニティーでは、自分と相反する人ともそれなりにやっていかなければ、物事を進めることはできない。さまざまなところに「見えない線」のある地域コミュニティー。その中で、関係を一つずつ紡いでいくことが大事だといいます。

湯浅 誠さんのまとめ

「会社は採用試験がある。とんでもない人間だったらリストラもできる。だけど、地域は、そこで生まれたら、あるいは引っ越してきたら、もう"地域の住民"なんだよね。どんだけ面倒くさい人でも。実は、地域コミュニティーの持っている多様性ってのは、会社とか学校が持っている多様性よりもはるかに、ほんとの意味で多様。いろんなところに線がある。その中で、一つ一つ、関係を紡いでいくことが大事。」

ゴールデンルール

「問題意識と勇気をもって、本音で語りあおう!」
「多様な人を抱える地域コミュニティー、絆を一つずつ紡げ!」

湯浅 誠さん(46歳) 社会活動家/法政大学現代福祉学部教授

東京都出身。「派遣切り」で年を越せない失業者が大量に出現した2008年、NPOと協力して「年越し派遣村」を立ち上げ、村長として一躍脚光を浴び、2009年には内閣府参与に就任。震災以降は、行政の立場から政策を立案した経験を生かして、被災地のコミュニティを再構築するためのアドバイザーを務めるなど支援活動を続けている。著書に『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(朝日文庫)、『反貧困』(岩波新書)、『貧困についてとことん考えてみた』(茂木健一郎と共著、NHK出版)など多数。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

私は、玄関から一歩外に出たらオンになります!見られている意識を持ちなさい、と教わりましたので。一日のうちでオンの時間が長いですけど、慣れると気になりません♪周りに流されないで自発的にオンにするって、大変ですよね。ちなみに、今回のナレーションでは、周りの空気を読んで、挑戦したフレーズがあります!恥ずかしかったけど、キレッキレで頑張りました!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】地域のコミュニティーのメンバーっていうのは、自分じゃ選べないもんね。
【富澤】俺もしょうがないから、お前と調子合わせてるだけだからね。
【伊達】あーそうなの?次回は塾生たちが、2チームに分かれて、村の人たちに話を聞きに行くんです。講師の湯浅さんは同行しません。
【富澤】えっ!湯浅さん、居なくて大丈夫?

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