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言葉のチカラ 第4週

2015年5月25日(月)

言葉のチカラ
第4週「ドリアンさんと行く!言葉探しの旅 栃木からいよいよ花の都へ」

「ドリアンさんと行く!言葉探しの旅 栃木からいよいよ花の都へ」

ドリアン助川さんが塾生たちに与えた課題は、「一週間の言葉探しの旅で、自分の中に見つけた本当の言葉を詩にして紡ぎ出すこと」。舞台は、東京・秋葉原のライブハウスです!岩手県釜石市から始まり、津波被害の大きかった海沿いの町でひたむきに生きる人々と言葉を交わし、原発事故に直面する福島や栃木では、知られざる苦しみを言葉にして発信する人々と出会った塾生たち。どんな詩を完成させたのか?「言葉のチカラ」感動の最終回です!

トップバッターは三木利隆さんです。詩のタイトルは「スポンジ」。大学3年間、気仙沼でボランティアを続けてきた三木さんは今回の旅で、気仙沼以外の被災地のことを知らない自分に改めて気付かされたといいます。旅の2日目、石巻で出会った石川明さんが奏でる手回しオルガンの音を聴いて、感じた思いを詩にしました。「自分の興味のあることだけでははく、いろいろなことにアンテナを張っていけたら、世界がまた少し変わるのかもしれない」。

続いて、気仙沼出身の小野里海さん。震災当時、アメリカに留学していたため、故郷が大変なときに何もできず、その後ろめたさがずっと残っていると言います。「自分には泣く資格がない」と、人前で涙を見せてこなかった小野さん。しかし、今回の旅の途中で見た木に、自分が重なりました。果実を取りやすくするために、低くせん定されたその木は、涙を我慢している不自然な自分の姿。「泣きたいなら、泣けばいい」。そんな思いを詩にしました。

塾生のトリを飾るのは、納富洸司さん。宮城県塩釜神社を訪れたとき、旅の疲れから体調を崩していました。そんな納富さんの前にそびえ立つ202段の階段。他の塾生たちに遅れをとりながらも必死で上りました。そのとき、ある光景と出会います。「意識がボーッとする中、上った先にフキノトウが咲いていて、美しかったことが印象に残った」。これから先、自分はどうしていこうか、そして、小さな命の輝きを見て、少し前を向けたことを詩にしました。

すべての発表を終えた後、興奮冷めやらぬ塾生たちに、ドリアンさんは言葉を紡ぎ始めました。「52年の経験から一番きつかったのは、自分が汚れて、もうまっとうな人生じゃないと思ってしまうとき」。そう語るドリアンさんは、「そんなときでも記していく言葉が、必ず君たちを支えてくれる」と塾生たちにエールを送り、言葉探しの旅を締めくくってくれました。「以上を持ちまして、『言葉のチカラ』チーム、解散いたします。よく頑張りました」。

塾生たちの詩はディレクターblogにて掲載

ドリアン助川さんのまとめ

「いろんな困難が、人生の間には降りかかります。外からやってきた困難っていうのは立ち向かえます。でも、自分が52年の経験からしてきつい時は、自分が汚れちゃったときなんです。自分が汚れて、もうまっとうな人生じゃないと思うような時もあるかもしれない。そういう時が一番きついんです。だけど、これから毎日でも記していくメモや言葉があれば、それは必ず君たちを支えてくれます。これをきっかけに、言葉でもって世界とつながってください。」

ゴールデンルール

「いちばんキツい時こそ 本当の言葉で世界とつながれ!」

ドリアン助川さん(52歳) 作家/詩人/パフォーマー(道化師)

1962年生まれ。90年代、「言葉の復権」をテーマに、世の中の森羅万象をロックに乗せて独自のスタイルで叫ぶバンド「叫ぶ詩人の会」で活躍。世界を旅したことから生まれた言葉で歌をつむぐ。深夜ラジオや雑誌で相談者の重い悩みと正面から向き合い、人生相談の達人として若者たちから支持を得ている。著書『クロコダイルとイルカ』や『あん』は映画化。作品の執筆のみならず、朗読劇や創作教室など、言葉を使ったあらゆる活動を展開している。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

旅の最初では厳しいダメ出しをされた塾生たちでしたが、ゴールはすばらしいステージになりました!私も塾生の詩から、すてきな"言葉"を見つけました。そしてやっぱり、講師のドリアン助川さんの詩はすごいです。「言葉のチカラ」全4回のナレーションが、私はとっても楽しかったです。ドリアンさんの講義はもちろん、塾生たちと一緒に旅をしている気分を味わうことができたからです!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】いやー。塾生達がんばった!小野さん、泣けてよかったね。
【伊達】気仙沼の子ですよね。最後、後藤君もいいコメントしてましたね。
【富澤】うん?そういえば後藤君たち3人の詩、ほとんど聞いてないぞ。
【伊達】放送時間の都合上、誠に恐縮ですが、割愛させていただきました。あしからずご了承ください。
【富澤】HPに全員の詩をアップしますので、そちらをご覧くださいませ。

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