放送内容

これまでの放送へ

言葉のチカラ 第2週

2015年5月11日(月)

言葉のチカラ
第2週「ドリアンさんと行く!言葉探しの旅 気仙沼から石巻へ!」

「ドリアンさんと行く!言葉探しの旅 気仙沼から石巻へ!」

6泊7日の言葉探しの旅!ゴールの東京に向けて、いよいよバスツアーが始まりました。釜石を出発する前、講師のドリアン助川さんがバスに貼る横断幕に書いた言葉は、『東京までいろいろあったとしても無事に着きますように』。しかし、旅の内容は波乱万丈です!宮城県気仙沼、石巻では、いろいろな人たちと出会い、塾生たちは“言葉のチカラ”を磨いていきます。そして最後にドリアンさんが語る、“本当の言葉のチカラ”とは?

バスは宮城県気仙沼市へ。かさ上げ工事が進む町を見て、「震災の記憶は“忘れる”ではなく、“重ねる”」と語る気仙沼出身の塾生・小野里海さん。小野さんは仲間とともに、震災前の風景を写した写真に、地元の人の言葉をそえた本を作りました。市内の仮設商店街にある一軒のカフェバーにもこの本が置いてあります。店で働く小野さんの友人・佐々木愛香さんは、「(小野さんの本が)震災の記憶を重ねていく、立派な土台になる」と話してくれました。

ドリアンさんは震災から1年が過ぎた頃、自転車で東北を旅しました。旅で感じたことを雑誌などで発信していましたが、ある風景と出合い、大きな迷いを抱えたと言います。焼け焦げた小学校の校舎の前で野球をする子どもたちの姿に、「自分がわかったようなことを言うのが、おこがましく感じてしまった」。自分のやっていることに迷い、立ち止まってしまったドリアンさん。しかし、ある人の姿を見て、再び進みだす勇気をもらったと言います。

その人は、石巻市内の道の駅で7年間、オルガンを奏で続けている石川明さんです。ドリアンさんは石川さんのひたむきな姿に、「自分の信じることをやり続けていいんだ、という勇気をもらった」と言います。そんな石川さんの原動力は、道の駅駅長・太田実さんから贈られた「奏で続けなさい」という言葉。太田さんは石川さんに、演奏する場所と食事を無料で提供しました。石川さん曰く、「今オルガンを奏でられるのは、この言葉が根底にあるから」。

もう一人、似顔絵描きの熊谷祥徳さんは、3年前のドリアンさんとの出会いが救いになったといいます。震災後、熊谷さんは似顔絵描きを再開しますが、心に大きな負担を抱えることに。描けなくなる直前のときに出会ったドリアンさんに、思いを打ち明けました。ひたすら耳を傾けてくれたことに「感謝している」と語る熊谷さん。ドリアンさんは、「言葉のチカラは発信することだけではなく、もっと大事なことは、"聞く"こと」だと教えてくれました。

ドリアン助川さんのまとめ

「私たちは1人では生きていけないので、つながって生きていくのだと思います。じゃあ、つながるって何だろうか。どんなに素晴らしい表現をしていても、聞いてくれる人がいないと、言葉って成り立たないんだよね。イコール、我々も聞くということがものすごく大事。“言葉のチカラ”っていうと、一方的に伝える、表現する、そういうことばっかり考えちゃうんですけど、そうじゃなくて、もっともっと大きなチカラは、“聞く”。大きな耳で、相手の言葉を聞く。共有するってことだと思います。」

ゴールデンルール

「大きな耳で聞き 思いを共有せよ!」

ドリアン助川さん(52歳) 作家/詩人/パフォーマー(道化師)

1962年生まれ。90年代、「言葉の復権」をテーマに、世の中の森羅万象をロックに乗せて独自のスタイルで叫ぶバンド「叫ぶ詩人の会」で活躍。世界を旅したことから生まれた言葉で歌をつむぐ。深夜ラジオや雑誌で相談者の重い悩みと正面から向き合い、人生相談の達人として若者たちから支持を得ている。著書『クロコダイルとイルカ』や『あん』は映画化。作品の執筆のみならず、朗読劇や創作教室など、言葉を使ったあらゆる活動を展開している。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

言葉を通じて、人との出会いを感じられる、すてきな回です。“私たちは1人では生きていけない”という言葉は、お仕事をさせて頂いていると、強く実感しますね。今回も、講師のドリアン助川さんの言葉は熱いです!そして、最後にちょっとだけ厳しいです。私は日ごろから、気になったことは、メモを取るようにしています。未来塾のナレーションのときも、心に響いた言葉はメモしてるんですよ。塾生たち、メモを取りましょう!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】次回からは旅の後半戦です!バスは福島県、そして栃木県へ。
【富澤】しっかり起きて、メモが取れるか。
【伊達】原発事故の被害に苦しむ人々から、話を伺って言葉探しの旅が続きます。
【富澤】しっかり起きて、メモが取れるか!
【伊達】ゴールの東京秋葉原で待つのは、東北で感じ取った言葉の発表会!塾生たちにプレッシャーが襲いかかります
【富澤】寝てて、メモ取ってなかったからだ。
【伊達】次回、しっかり起きてメモが取れるのか、お見逃しなく!

※NHKのサイトを離れます