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言葉のチカラ 第1週

2015年5月4日(月)

言葉のチカラ
第1週「ドリアンさんと行く!言葉探しの旅 “足りない”からスタート!」

「ドリアンさんと行く!言葉探しの旅 “足りない”からスタート!」

5月の未来塾は「言葉のチカラ」!講師は、「叫ぶ詩人の会」で一世をふうびした詩人であり、パフォーマーでもある、ドリアン助川さんです。ドリアンさんは3年前、折り畳み自転車で東北を旅し、肌で感じた震災を雑誌やステージで表現してきました。一貫して言葉にこだわり続けているドリアンさんから学ぼうと、6人の塾生が集まりました。言葉を使った表現の世界に興味を持つ若者たちです。ドリアンさんと行く、“言葉探しの旅”始まります!

岩手県釜石市のとある海岸。「改めて言葉に挨拶し直して、付き合い方を意識的に直していこう」と語るドリアンさんが、自己紹介代わりに『あめふらし』という詩を朗読してくれました。この詩は、よく見ると少し変わったところがあります。「虹」という漢字が妙に小さいし、「がんばる」ではなく、「がんぱる」となっています。一体どういうことでしょう?ドリアンさんはその理由を教えるため、塾生たちを釜石の中心部にある印刷所へと連れていきます。

ここでは震災前、鉛でできた活字を使った“活版印刷”を行っていました。しかし震災により、活字の多くが壊れ、処分されることに…。その時、がれき撤去のボランティアに来ていた人がまだ使えるものを選び出し、あるプロジェクトが生まれました。「足りない活字のことば」展。ドリアンさんをはじめ、12人の詩人が東北への思いを込め、生き残った活字で詩を作ったのです。『あめふらし』も、この足りない活字を使って作られた詩だったのです。

言葉探しの旅のスタートにあたって、ドリアンさんは塾生たちに、足りない活字を使った詩の創作に挑戦させます。例えば「あ」は、ひとつの詩の中で6回しか使えません。自由に書こうと思っても活字が足りません。これは結構負荷です。詩のテーマは「今の自分」。「今の自分に"足りない"と感じるところがある」と語る塾生たち。苦戦しながらも、創作すること4時間。詩を完成させた人から、活字をハンコのように使って作品に仕上げました。

完成した塾生の詩に対し、ドリアンさんは「予定調和」だと指摘。そして、「借り物の言葉ではダメ。与えられた言葉を疑って、自分の言葉で、言葉の地図を作り直してほしい」とエールを贈りました。塾生の後藤大希さんは、「こいつ一癖も二癖もあるな、と思われるような奥深い言葉を発していきたい」と気合い十分です。言葉探しの旅は、まだまだ始まったばかり。塾生たちはドリアンさんのアドバイスを胸に、どんな言葉を紡いでいくのでしょうか?

ドリアン助川さんのまとめ

「言葉を疑ってほしいんだ。幸せとか、正義とか、目標とか、全部疑ってほしい。で、自分で地図を作り直してほしい。自分の言葉で。歓喜を感じさせるにしろ、不安を感じさせるにしろ、とことんやってほしい。ノワール(暗黒)なものを書いてもらってもいいです。これ、NHKで放映できんのかしら、そんなノワールなもの書いてもらってもいいです。なぜなら、それがみんなの言葉であれば、それでいいんです。」

ゴールデンルール

「言葉を疑い “言葉の地図”を作り直せ!」

ドリアン助川さん(52歳) 作家/詩人/パフォーマー(道化師)

1962年生まれ。90年代、「言葉の復権」をテーマに、世の中の森羅万象をロックに乗せて独自のスタイルで叫ぶバンド「叫ぶ詩人の会」で活躍。世界を旅したことから生まれた言葉で歌をつむぐ。深夜ラジオや雑誌で相談者の重い悩みと正面から向き合い、人生相談の達人として若者たちから支持を得ている。著書『クロコダイルとイルカ』や『あん』は映画化。作品の執筆のみならず、朗読劇や創作教室など、言葉を使ったあらゆる活動を展開している。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

ドリアン助川さん、熱いです!厳しいです!予告から感じてましたけど(笑)。厳しい言葉がバンバン出てきますが、全部納得できるんです。さすが、「言葉のチカラ」の講師ですね!私は詩が大好きで、自分でも詩をつくります。だから、ドリアンさんの講義は興味深かったです。言葉には"華"が大事って、分かります。人を引き付ける一言は、名言にもなりますよね。私も大事にしている名言があります。その言葉に引き付けられたんです!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】いやー、ドリアンさん厳しいね!
【伊達】だけどしっかり愛情も感じましたよ。
【富澤】次回は、足りない文字でコント考えるんだよね。
【伊達】コント考えません。足りない文字はもういいんです。バスで南へ向かいます。ドリアン助川といく言葉探しの旅です!

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