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演劇のチカラ 第4週

2015年4月27日(月)

演劇のチカラ
第4週「教えてオリザ先生!生きる希望ってどこにあるの?」

「教えてオリザ先生!生きる希望ってどこにあるの?」

「演劇のチカラ」集大成!塾生たちが、自ら作った演劇を福島県いわき市で公演します。題材は、「今の福島」。観客は、塾生たちが取材させてもらったいわき市の人たちです。講師の平田オリザさんは、いま起きていることを劇にして、当事者に伝えることに意味があると言います。「演じてもらうことによって、自分たちのことを客観的に見ることができる」。果たして、福島の人たちが納得する演劇をつくることができたのか?いよいよ幕が上がります!

塾生たちが2チームに分かれて、被災地・福島が抱える問題を取材して作った15分ほどの演劇。本番3時間前、最終チェックをする平田オリザさんの表情が、1チームの演劇をみているうちに厳しくなってきました。「無駄な記述が1個もないから、物語に膨らみが出ない」。10か所以上もダメ出しを受け、本番2時間前にして修正です。会場は、福島県立いわき総合高校。公演30分前には続々とお客さんがやってきて、80人収容の客席は満員御礼です!

まずは、原発事故で避難して来た人と受け入れ側の住民との対話劇。塾生の佐藤真喜子さんの体験談がモチーフです。とある集会所で、避難して来た人と地元の住民が交流するためのお祭りを企画しています。しかし、友達のことで複雑な思いを抱える、避難者の娘・ひなは、このお祭りに気が乗らない…。ラストシーンは、観客を背景に集合写真を撮ります。原発事故が人々の間に生んでいるあつれきを、全員で乗り越えてほしいとの願いを込めました。

続いては、オリザさんの指摘でセリフを修正した、チーム「赤べこ」。仮設商店街閉鎖をめぐる行政側と住民とのすれ違いを描いた物語です。帰省した大学生・ハルは、ケーキ屋を営む、つるばあが店をやめる事実を受け入れられず、行政担当者にいら立ちをぶつけます。両者の意見は隔たったまま。それでも最後は、商店街のメンバーの誕生日を、つるばあのケーキで祝福。慣れ親しんできたケーキを味わう直前で暗転し、結末は観客の想像に委ねました。

演劇で描いた問題の当事者でもある、いわき市の人たちに感想を伺いました。「勇気をいただいた」と言う人がいる一方で、「もっとわかりやすい形で、希望を描いてほしかった」という感想も。それに対してオリザさんは、「演劇は難しいところがあって、はっきりとした希望を示したら、そんなはずはないだろうと思う人もいる」と言います。そして、「日常の中にこそ希望がある。そのことをちょっと感じ取っていただけたらなと思っています」と結びました。

平田オリザさんのまとめ

「それぞれがそれぞれの問題を抱えて、ご苦労なさっていると思うんですが、一方で生活もなさっているわけですよね、当たり前のように。もう、震災直後と違って、日常を取り戻しつつ、それで面白いことあがれば笑うし、悲しいことがあれば泣くし。僕はその日常の中にしか、希望はないと思っている。できた作品の中に、みんなで誕生日を祝ったりとか、みんなで記念撮影をしたりとか。僕は、そこに希望があると思うんです。」

ゴールデンルール

「日常の中にこそ“希望”を見い出せ!」

平田オリザさん(52歳) 劇作家・演出家・青年団主宰

1962年東京生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。1995年『東京ノート』で第39回岸田國士戯曲賞受賞。日本の現代演劇界で、いまもっとも注目されている劇作家・演出家。近年は、合同プロジェクトやワークショップを通じて、フランスをはじめ韓国、オーストラリア、アメリカ、アイルランド、カナダなど海外と交流。2002年に新国立劇場が制作した日韓合同公演『その河をこえて、五月』では、日韓両国で大きな演劇賞を受賞した。

ナレーション吉本実憂のつぶやき

本番直前、講師の平田オリザさんからまさかのダメ出し。焦る塾生たちですが、限られた時間だからこそ、話し合いが効率良くまとまったように感じました。平田さんから学んだチカラを発揮し、2チームとも頑張ります。ラストシーンは、どちらも考えさせられる結末。こういう終わり方、好きです。実は今回、私も自分で考えた感想を言ったんですよ!番組のほとんど最後、わずか9秒で!塾生に負けないよう、限られた時間の中で最善を尽くしました。

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】俺たちもコントがんばっていかなきゃね。
【伊達】次書く台本は期待できそうですね。
【富澤】テーマも浮かんでますよ。
【伊達】浮かんでんの?何々?。
【富澤】ししまいの上に馬がのって、うまっしー!
【伊達】パクリじゃねえか!お前、今までナニ見てたんだよ。
【富澤】お前だけだよ。
【伊達】お♥

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