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震災と向きあうチカラ 第4週

2015年3月23日(月)

震災と向きあうチカラ 開沼博さん
第4週「開沼博のスタディーツアー 原発から20キロの町 そして…」

「開沼博のスタディーツアー 原発から20キロの町 そして…」

社会学者・開沼博さんのスタディーツアー、今回訪ねるのは楢葉(ならは)町です。東京電力福島第一原発に近く、日中の出入りはできるものの、いまだに居住は許されていません。出会った町の人たちに“今の思い”を尋ねる塾生たち。町で見聞きしたことをもとに、開沼さんと福島の復興について意見を出し合います。しかし、開沼さんからは繰り返し厳しい追及が。これには、「福島と向き合う」ための重要なヒントが隠されているというのですが…?

楢葉町は、そのほとんどが原発から20キロ圏内にあります。塾生たちが向かったのは、原発収束にあたる作業員の拠点、Jヴィレッジ。震災前までは日本最大のサッカー施設でしたが、現在は事故を起こした原発の処理の拠点になっています。1日6千人もの作業員が集まり、24時間体制で原発の廃炉作業に向かっています。これから作業に入るという人に、話を聞くことができました。全国から集まった作業員には、単身赴任の人も多いそうです。

楢葉町は、原発事故直後は警戒区域に指定されましたが、2年半前に規制が緩和。立ち入りが許されている昼間、塾生たちは、町で出会った人に話を聞いてみることにしました。荷物を取りに来たという女性は、「帰って来る気はない。ライフラインが整っても、それだけでは生活ができない」と、話してくれました。一方で、大切な盆栽を守るために避難先から通い、「1日でも早く帰りたい」と言う女性とも出会いました。

開沼さんの知人である加藤大蔵(だいぞう)さんは、去年から仕事の合間を縫って、自宅のリフォームを進めています。「自分の人生を立て直すためにも、早くここをきれいにして気持ちを落ち着かせないとダメ」。家を離れている息子さんにも自分で整理させるため、子ども部屋は震災当時のままに残しているそうです。故郷に戻ろうとする人の思い、去ろうとする人の思い…。「福島と向き合う」とはどういうことなのか、塾生たちの迷いは深まっていきます。

開沼さんの最終講義。「福島の復興のために何ができるのか」を話し合います。塾生の遠藤寛幸さんは、新しい住民を見つけることを提案しますが、「(福島に)自分が住めって言われたら住みますか?」という開沼さんの問いに即答できません。開沼さんが、あえて厳しく質問する理由は…。「(福島と向き合うことは)単純な話じゃない。それでもなお向き合い続けることはできる」。開沼さんは言います、「思考停止をしないでほしい」。

開沼博さんのまとめ

「できることは極めて少ない。でも、できることは少なくても、それでもなお、向き合い続けることができるんだ、という気づきもあったと思います。その中で、思考を停止しないで、どういう風に思考し続けるのか。たぶん単純な話ではない。その単純な話じゃないことに向き合い続けることって、とても不快なことなのかもしれないけれども。たぶんマラソンと同じで、ちょっと苦しいかもしれない。でも、走り終わった後の充実感すごいよね、っていうところに持っていくってことだと思うんですよね。」

ゴールデンルール

「不快でも向き合い続けろ 『思考停止』だけは絶対するな!」

開沼博さん(31歳) 社会学者

1984年福島県いわき市生まれ。東京大学文学博士課程在籍。
代表著作は、震災直後に出版した『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)、『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)など。
今も、福島に赴き、様々な媒体でルポ・評論・書評などを執筆。これまでに、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)ワーキンググループメンバー(2011-2012)などを歴任。

ナレーション川島海荷のつぶやき

楢葉町を歩いたのは、ものすごく風が強い日でした。人の気配がほとんどなくて、原発事故で本当に大変なことが起きたと肌で感じました。そして、生活が取り戻されるまでには、ものすごく長い時間がかかることも。Jヴィレッジには、事故から4年たった今も全国から多くの人が原発処理の作業に来ています。作業員の方から「みんなで仲良く町で飲んだりする」と聞いて、少しずつでも、周辺の町が活性化すると良いなと思いました。

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】俺たちも思考停止せず、新しい漫才のネタをどんどん考えなくちゃいけないですな。
【富澤】俺にコントの台本を書かせているお前は、ずーっと思考停止だけどな。
【伊達】そんなこと言うなよ。
【富澤】さぁ次回は、未来塾のスペシャルバージョン。3月の講師、塾生が集まって、東北の未来について語り合います。
【伊達】サンドウィッチマン一押しの復興スポットも紹介します。

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