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東北発☆未来塾スペシャル

2014年9月1日(月)

東北発☆未来塾スペシャル 永田宏和さん
「復興するチカラ in アメリカ」

「復興するチカラ in アメリカ」

日本と同様、ハリケーンや地震などの災害が多発する国、アメリカ。今回は、実際に現地を訪ね、復興する力を学ぶ55分スペシャル!講師は防災・減災研究のスペシャリスト、関西大学准教授の永田宏和さん。塾生は、東日本大震災を体験した3人です。永松さんは、復興するために一人一人がしなやかに立ち上がる力、"レジリエンス"が必要だと言います。カギとなるのは、市民主体の災害に強い街づくり。その先進例を学びに、Let's Go!

まず訪ねたのは、9年前にハリケーン・カトリーナの深刻な被害を受けたニューオーリンズ。フェリス・グイモントさんが住んでいたロウワーナインス地区は、復興が進まず、約7割の住民が離れてしまいました。自宅を再建したいと考えていたフェリスさんも、十分な支援を受けられず断念。一方、半年でほとんどの住民が戻ったのが東ニューオーリンズ地区です。ベトナム系住民が多く、人々は政府の助けを待つことなく自分たちで家を再建しました。

同じ街なのに、どうして差が生まれたのでしょう?塾生たちは、原因は住民一人一人が「自分もリーダー」という気持ちを持つかどうかだと感じました。災害が起きたとき、個々の住民が立ち上がり、街を何とかしようと動き出す力を「レジリエンス」と呼びます。「レジリエンス」は、ニューオーリンズの経済にも影響しました。カトリーナ以降、小さな会社が次々と生まれ、人口に占める起業家数が全米トップクラスになったのです。

次の目的地は、サンフランシスコ。周辺に活断層がいくつもあり、行政と住民とが一体となって地震に備えた街づくりをしています。市役所職員のダニエル・ホームジーさんは、言葉や文化の異なる住民たちが一緒に防災に取り組めるよう、さまざまな工夫をしてきました。近所の人どうしで一緒に夕食を食べる会や、「銃犯罪」「熱中症対策」など、住民の最大の関心事について語る会。皆の距離が近くなったところで、初めて防災について話し合います。

今回は、塾生たちが話し合いに挑戦。街の災害予想マップに防災のアイデアを書き込みます。水の浄化装置や家庭菜園、地区が孤立したときに使うゴンドラ…。とっぴな発想でも、気にせず発言することが大切。自分たちのアイデアなら、実現に向けてがんばれます。最後に、塾生たちが感想を発表します。「僕たちがやらないとダメ」「私が行動を起こすことで、相手にも行動が生まれる」。永松さんは、「日本にレジリエンスがないわけではない。僕らが意識していないのは、社会がまだバラバラになっていない裏返し」と語りました。

永田宏和さんのまとめ

「君らの学んだことには、ある一定の普遍性があると思っています。世界のどこに行っても、君らが出した答えは、通用すると思っています。ぜひ、それをいろんな人に伝えながら、これからの人類のために(活動してください)。きっとそういう役割は、君らに回ってくると思うので、今回学んだことを発揮していってもらえたらなと思います。」

ゴールデンルール

「住民一人一人が立ち上がる レジリエンスで復興を加速せよ」
「街づくりが復興力を高める 全員が町のオーナーだ!」

永田宏和さん(42歳) 災害経済学者/関西大学 社会安全学部准教授

1972年福岡県北九州市生まれ。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程退学、同研究科助手。2002年より神戸・人と防災未来センター専任研究員。2007年より独立行政法人防災科学技術研究所特別研究員を経て2010年より現職。日本計画行政学会奨励賞(2007年)、主著『減災政策論入門』(弘文堂2009年)にて日本公共政策学会著作賞。村尾育英会学術奨励賞。『キャッシュ・フォー・ワーク』(岩波ブックレット2011年)など。
一般社団法人キャッシュ・フォー・ワーク・ジャパン代表理事。
専門は防災・減災政策、災害経済学。

ナレーション川島海荷のつぶやき

「未来塾スペシャルin アメリカ」!災害対策って、大切なことは世界共通なんですね。例えば、近所づきあい。海外の人は年齢問わず陽気な人が多いから、コミュニティ活動を盛んにするのも上手だと思いました。一方、私たち日本人は、ち密な長所を生かして、お互い協力し合うといいですよね。さて、最近ナレーションにいろいろ挑戦中ですが、今回は55分の特別編。元気なアメリカの皆さんにつられて私のテンションも上がってます!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【伊達】今回の経験を持ち帰って、ぜひ東北の復興に生かしてほしいね
【富澤】うん。俺、アメリカがこんなに防災の意識高いとは知らなかったわ
そうだ、お前んちに、俺の分の防災グッズ置いといてよ。
【伊達】お前んち、遠いじゃねえか!
【富澤】何かあったらそれ持って助けに来いよな。
【伊達】行かねえよ!

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