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コーディネートするチカラ 第1週

2014年6月2日(月)

コーディネートするチカラ 藤沢烈さん
第1週「“よそ者”が地域を元気にする!」

「“よそ者”が地域を元気にする!」

6月のテーマは、「コーディネートするチカラ」。講師は、復興コーディネーターの藤沢烈さんです。総勢48人のコーディネーターの代表を務めています。聞きなれない職業ですが、いま東北では、住民や行政、企業などの間をつなぐ仕事として注目を集めているんです!藤沢さんによるとコーディネーターは「東北全体、さらには日本全体でも必要になってくる仕事だ」といいます。“よそ者”が地域経済を元気にする秘けつを学びます!

藤沢さんと6人の塾生が訪れたのは、コーディネーターの団体「釜援(かまえん)隊」。釜石市から任命され、釜石の復興をサポートしています。水産業の復興や、住宅の再建、福祉の充実など、解決しなければならない課題が山積みの釜石では、さまざまな経験をもつ人材が求められています。釜援隊メンバーの前職は、流通系スーパーバイザーや議員秘書、テレビの制作会社や銀行員と、さまざまです。彼らは今、どんな活動をしているのでしょうか?

前職は商社の営業マンという中村博充さん。地元の経営者とともに、釜石の食材にこだわった中華まんじゅう「海まん」の開発に取り組んでいます。地元の魚介やみそを使い、皮には和菓子屋の技術も加わったプロジェクト。中村さんは、予算書作りや販売ルートの開拓などを担い、被災地への支援を考える大手企業との間もつなぎました。地元の人の思いを聞き、形にするコーディネーター。経営者たちは「震災後の街づくりには欠かせない」と言います。

複数のコーディネーターが関わることで新たな事業が起こり、雇用が生まれた現場もあります。大船渡市で水産加工業を営む八木健一郎さんは、コーディネーターが被災地を支援する大手企業との間をつなぐことで、五千万円の助成を受けることができました。今は、津波で職場を失った6人の女性が働き、地元の食材を使った手料理を冷凍して出荷しています。「僕たちがヒイヒイ言っている時、コーディネーターが先回りして情報をかき集めてくれた」。

藤沢さんは、コーディネーターの大事な役割は「大きく3つ」と教えてくれました。1つは、つながりを作る。2つめは、チームを作る。3つめは、立ち位置。特に、最後の「立ち位置」が重要だと言います。「コーディネーターが一歩先に出てはダメで、少し後ろ側から後押ししなければならない」。しかし、「下がり過ぎちゃうとダメなので、半歩後ろくらいで支え続ける」という「微妙なバランス」が大事だと、塾生たちに語りました。

藤沢烈さんのまとめ

「ビジネスって継続がすごく大事なんですよね。じゃ、どうすれば続くのかと言うと、コーディネーターがやりすぎてしまうと続かないんですよね。コーディーネーターがいなくなった瞬間に止まってしまうから。グッとお手伝いするんだけれども、同時にどこで引かないといけないのかを、すごく悩んでいる。そこら辺の間合いを間違えてしまうと、依存の関係になってしまうかも知れない。」
「何が次に起きるのか、何が次に必要なのかを考えながらみるという。そういう微妙なバランスがすごく大事」

ゴールデンルール

「半歩先を見ながら、半歩後ろで支えろ!」

藤沢 烈さん(38歳) 復興コーディネーター/(社)RCF復興支援チーム 代表理事

一橋大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て独立。NPO・社会事業等に特化したコンサルティング会社を経営。
東日本大震災後、RCF復興支援チームを設立し、情報分析や事業創造に取り組む。文部科学省教育復興支援員も兼務。共著に「ニッポンのジレンマぼくらの日本改造論」(朝日新聞出版)、『「統治」を創造する 新しい公共/オープンガバメント/リーク社会』(春秋社)。

ナレーション川島海荷のつぶやき

実は、テレビ番組のロケで、スケジュールなどを調整する人のこともコーディネーターと呼ぶんです。でも、東北の中小企業と、支援する企業をつなげてくれるコーディネーターもいるんですね。地元の企業が「これやりたい!」って思うだけでは実現が難しいことも、コーディネーターが客観的に見て、成功しそうかを判断し、実現する力を与えてくれるんだと思いました。さまざまな出会いをつくる“キューピッド”的な役割なんですね!

応援団長サンドイッチマン 今回の一言

【富澤】なるほど、近すぎず遠すぎず、この絶妙な距離感が大事なんだね。
【伊達】そうですね。中村さんは、地元経営者と一緒に、販売先への打ち合わせにも同行したりしているんですね。
【富澤】こうやって、一緒に考えて、一緒に走っていくんだね~。