さけのさつま揚げ、食いさきとがんせ~!

2015年11月放送開始
※NHKサイトを離れます

捨てられていた?!メスザケの悲しいおはなし・・・

サケは川で生まれ大海原に出て成長し、生まれた川に再び帰ってきます。この習性を利用して行われているのがサケのふ化放流事業。

ふ化放流事業では、まずサケを捕獲し、メスから採った大量の卵(イクラ)とオスの精子を受精させてふ化させます。その後、稚魚がある程度大きくなるまで育てたところで川に放流。すると、3~5年後には多くのサケが帰ってくるという訳です。

捕獲されたオスは、脂がよくのって味が良いため、消費者の元へと流通していきます。ところがメスは、卵に栄養が取られ脂のりが悪く味が劣ることから、採卵された後は新巻鮭にして食べるか飼料にする以外は用途がなく、捨てられることも多々あるといいます。

今回おじゃましたのは~岩手県岩泉町小本(おもと)~

岩泉町は本州で一番面積の広い町。日本三大鍾乳洞のひとつで、澄んだ湧水で有名な「龍泉洞」や、日本最長の洞窟「安家洞(あっかどう)」でも知られます。町のいたる所で清流が湧き出る水の町です。
小本川の河口にある大きな三角の龍甲岩(たっこういわ)は、小本のシンボルとなっています。
岩手県釜石市尾崎白浜

「そんなメスザケを何かに役立てられないものか」と、新たに料理を開発したかあちゃんたちがいると聞き、岩手県岩泉町小本を訪ねました!

阿部きくみさん

約70名が所属する小本浜漁協女性部。震災前には100名以上の組合員がいたといいます。本業はほかにあるけれど、家族が漁業に従事していることから漁協女性部に所属する方も数多くいらっしゃいます。普段は町のイベントでワカメや昆布の販売などを行って、海産物のPR活動をしています。

小本浜漁協女性部部長工藤洋子さん

地元のために!メスザケのために!!

小本のかあちゃんたちが作ったのは、メスザケのすり身で作る「さけのさつま揚げ」。小本浜漁協女性部部長の工藤洋子さんが考案しました。

2014年11月、小本の津波被災跡地に物産館の建設計画が持ち上がり、漁協女性部に「海の幸を使った特産品を作れないだろうか」という相談が寄せられました。長年、捨てられてしまうメスザケを何とか利用できないものかと考えていた工藤さん。すぐに「さつま揚げ」のアイデアがひらめいたといいます。被災した地元を盛り上げたい!と女性部のメンバーと試行錯誤を重ねて完成させました。

女性部のみなさんは「さつま揚げ」を物産館で販売する事業案を練り、「沿岸漁業リーダー女性育成支援事業」に応募。そして、見事に全国で13選出される支援事業のひとつに選ばれました!補助金で業務用のフードプロセッサーとフライヤーを購入すると、手始めに今年3月から「道の駅いわいずみ」の食堂で「おもと浜っこ揚げ」定食として提供を開始。来年オープンする物産館では目玉商品となりそうです。

走り出したら止まらない。Go! Go! かあちゃん!

かあちゃんたちの開発熱はさつま揚げにとどまらず、サケのお好み焼き棒、名付けて「鮭ん坊」という一品も誕生。これを10月30日に行われた「いわての浜料理選手権 宮古予選大会」に出品したところ、見事最優秀賞に!来年1月、4者が競う決勝戦に出場が決まりました!!

小本川のサケ漁へ!

小本川で行われているサケ漁は「川止め漁」。
見ての通り竹を組んで網を張り、川を遡上するサケが
「箱」と呼ばれる網で囲われたスペースの中へ
自然に入りこんでしまう仕組み。

「川止め漁」は毎年10月~翌年1月まで行われます。

朝8時ごろ。
社会科見学にきていた
岩泉中の1年生5人に混ざって、
漁を見せてもらいました。

まずはボートで箱へ。

箱の両側から漁師さんたちが網を手繰り寄せていくと、
いました!いました!水しぶきが飛びます!!

一度、全てのサケを舟(B)に上げます。

次に、メスだけを隣の舟(C)の水槽に移します。

サケのおなかをちょっと触っただけで
すぐにオスかメスか判別できる漁師さんたち。
あっというまに仕分けが進んでいきます。

この日は雌雄合わせて100匹取れました。

この後、ふ化場で採卵と
受精が行われました。

こうしてたくさんの
稚魚が生まれるんですね。

この日、参加していた中学1年生たちに、サケ漁の感想を聞いてみました。
では、お待たせしました~、クッキングスタート!

 さけのさつま揚げの作り方

サケを三枚におろし、

骨を取り除いたら、

皮から肉をそぎます。

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①の肉を包丁でたたきます。

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②をすり鉢に移し、
粘り気が出るまですります。

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つなぎに、長イモ・卵を入れて
軽く混ぜます。

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みそ・ごま油・砂糖・魚しょう・おろしショウガ・
刻んだネギ・片栗粉を入れ、よくすり混ぜます。

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粗く刻んだ生の茎ワカメを湯通しします。
水にさらした後、細かく刻んで、

⑤に入れて混ぜ合わせます。

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⑥をお好みの形に成形します。

※ここでは、直径約8cmの木型を使っています。

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150℃の油で5分ほど
揚げます。

こんがりきつね色に
なったら完成♪

しょうゆにワサビ・ショウガ・からし・・・
どれも相性よし!

三枚におろしたときに出たアラで、
サケのあら汁もできました♪

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