ぼっけ汁、食べにきてけらいん!

2015年12月放送開始
※NHKサイトを離れます

今回おじゃましたのは~宮城県・七ヶ浜町(しちがはままち)~

宮城県七ヶ浜町は、仙台市内から車で約1時間弱、塩釜市・多賀城市の隣りに位置し、豊かな漁場に囲まれた小さな町です。
東北で有数のサーフスポットやセーリングポイントがあり、県内外から海好きが集まる場所としても知られています。

『ボッケと収穫祭』とは・・・?

宮城県七ヶ浜町で毎年11月初旬に開催されるお祭り。地元で取れた新鮮な魚介や野菜の格安販売が大好評で、県内外から毎年4,000人以上もの人が訪れる大きなイベントです! この祭りのメインは「ボッケの直売」 と「ボッケ汁の試食」。 2,000食用意するボッケ汁は、毎年あっという間になくなってしまうほど人気なんですって!

朝7時、元気な声に誘われて会場の奥に行くと、
忙しく働いているお母さんたちがいました。

 そう、このお母さんたちが・・・

宮城県漁協七ヶ浜支所女性部のみなさん

約200人のメンバーで組織された七ヶ浜支所女性部のみなさん。七ヶ浜町は松ヶ浜・菖蒲田浜・花淵浜・吉田浜・代ヶ崎浜・東宮浜・湊浜と「浜」がつく七つの地区に分かれていて、普段は地区ごとに活動をしています。
仙台市で開かれる“仙台なべ祭り”への出店や“ボッケと収穫祭”などの大きなイベントの際には、各地区のお母さんたちが集合!!七ヶ浜の名物「ボッケ汁」をPRしています。

 宮城県漁協七ヶ浜支所のみなさんとパチッ!

ご主人と一緒にボッケ漁に出ていたという
松ヶ浜地区女性部部長の熊谷はつ子さんに
会場を案内してもらいました。

ぎゃ~!これがボッケですか!?

ボッケの標準和名は「ケムシカジカ」。
そう、カジカ科のお魚です。ボッケと呼ばれているのは東北地方の
一部のみで、地方によって呼び名はさまざま。北海道・東北・北陸の
深海に生息しています。

それにしてもすごい外見!!
背びれはトゲトゲだし、口の中には小さい歯が無数にあって、
泣く子も黙りそうな衝撃的な容姿。周りの環境に合わせて体色が
青や赤に変わるという特徴も持っています。

身は白身で淡泊なので、鍋や煮つけ料理に合い、新鮮な
ボッケは刺身で食べるのがポピュラーなんですって。

七ヶ浜では、10月の終わり頃から「ハマギク」が
咲き始め、ちょうどその頃、ボッケは旬を迎えます。

ちょうどこの時期になると、いつも深海にいるボッケたちは、
卵を産みに磯にやってきます。
メスはお腹にたくさんの卵を抱えているため、オスに比べて
どっしりと大きくなります。

こうして磯に近づく子持ちのボッケが取れるのは、11月初旬
から中旬の2週間だけ。だから町の人はこの時期をすごく楽しみに
しているんですって。

パクッ!

たくさんのボッケがやって来た!!

開場1時間前。
外にはすでに長蛇の列が!
そんな中、1台のトラックが
やってきて・・・

宮城県漁協七ヶ浜支所の
鈴木祥さん

到着したのは、生きたボッケ600kg!

一匹ずつ重さを量り、
400円~2,000円の値段がつけられます。

たくさんのボッケがやって来た!!

9時です。花火の音を合図に開場!
来場者は足早に、新鮮なボッケが並ぶ売り場へ!

やはり、卵をたくさん抱えたメスは人気です。

なんと一匹300円!

CLICK

「このあたりの旬の味だよ」と、熊谷さんからいただいた生のりで、
『しゃぶしゃぶ』 『海苔スープ』『生海苔納豆』 『佃煮』と、いろいろ料理して楽しみました!
地元のお母さんのおすすめ、生のりのしゃぶしゃぶは、
温かくふわっふわの食感で磯の香りが立ち、ポン酢と絶妙な相性です。
(箸がどんどん進んでしまい、写真を撮り忘れました・・・残念無念)
佃煮は小一時間煮込んでも繊維が
まったく切れず、細かいのりの筋の
ままの佃煮が出来上がり♪
数日後、佃煮にお湯を注いで、
のりスープも簡単に。
桂島 のり
のり

塩釜神社の末社である吉田神社の獅子舞が、
大漁祈願・海上安全・家内安全を願って
迫力の舞!

ボッケ汁の試食は大行列!

やっぱりこのイベントのメインはボッケ汁の試食!

仙台から初めてお祭りに来たという方を先頭に、
大人も子どももワクワクして待っていました。

今回で16回目というだけあって、
お母さんたちは慣れた手つきで
ボッケ汁を振る舞います。

みんなの笑顔が見たいから・・・

七ヶ浜の母ちゃんたちは、2,000食のボッケ汁を
作るために祭りの前日から準備をしていました。

野菜を切るのも
大変な作業です。

- 七ヶ浜も震災の被害が大きかったそうですね。

町の4割近くが津波に飲みこまれました。
私の家は残ったのですが、船や道具は全部流されました。
「これからどうしよう」って思いましたよ。
そんな時に、ボランティアのみなさんや、いろんな方にお世話になりました。炊き出しとかいろんな事をしてもらって。元気になりましたね。

私も当時は海を見るのが本当に嫌だったの。自分の家からも海が見えるんだけど、「今日は波が荒い、やだなぁ」と感じていました。でもみなさんから元気をもらって、これに負けていられないと思って。
去年、お父さんに「船に乗って行こう」って言われて、震災後初めて海に出られたんです。

-震災でお祭りはどうなったんですか?

その年は中止でした。
翌年、やっぱりやんなきゃだめだって。みんなから元気もらわないと私たちも元気がでないっていって。たくさんの方の助けを借りてやっと開催。今に至ります。お祭りには、元地元の人も来てくれるし、良かったなと。

-お祭りがひとつのきっかけになるんですね?

そうですね。被災した時は、家が無くなっている人にどうやって声をかけたらいいか、そういうのも結構悩みましたけど、こういったイベントがあれば話をするきっかけにもなるのでね。
それに、町外からも七ヶ浜を応援してくれるみんなが来てくださるので、私たちも元気になれるんです。

-ボッケ汁を食べている皆さんの顔を見て、どうですか?

笑顔で食べてくれるのがすっごく嬉しいです。見ているこっちも体も心もホッとします。
今年で16回目ですけど、これからも長く続くように、私たちも頑張らなきゃね。

熊谷さんにうかがいました・・・

では、お待たせしました~、クッキングスタート!

どんこ汁の作り方

宮城県漁協七ヶ浜支所の
渡辺敏(さとし)さんに
ボッケをさばいてもらいました!

-

ボッケの頭を切り落とし、エラを外します。

-

メスからは、両手から
はみ出るほどたっぷりの卵が!

胴体から内臓を取り出し、卵(メス)、白子(オス)、
肝、胃袋に分けます。

オスからは白子が!

胃袋は裏返して
胃の中にあったものを
こそげます。

それぞれ食べやすい大きさに切ります。

-

身は3枚におろし、
ぶつ切りにします。

-

水をはった鍋に、だし・調理酒(適宜)、大根・人参を入れて
火にかけます。

大根・人参に火が通ったら、卵・肝・白子・胃袋・身・頭を
入れて煮ます。 

-

④が煮立ったら、みそを溶かし入れ、
豆腐を加えて再度ひと煮立ちさせ・・・

-

斜め切りにしたネギを入れたら・・・

出来上がり♪

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