お知らせ

「現地発・明日へブログ」は、2016年5月を持って更新を終了いたします。
長い期間にわたりご愛読ありがとうございました。
ブログを書いていただいたみなさんにも現地の今を伝えていただき、ありがとうございました。
復興に向けた、喜び、悲しみ、様々な思いがよせられた貴重な記録です。

東日本大震災プロジェクト事務局
ボランティアでリハビリテーションの支援されている理学療法士さん
この場所の前の記事 この場所の次の記事
2013年01月22日
宮城県気仙沼市
ボランティアでリハビリテーションの支援されている理学療法士さん

村上充

宮城県気仙沼市

気仙沼便り 「必要な医療支援」

皆様お久しぶりです、更新がだいぶ遅れました。
今日は草の根の医療支援についてお伝えいたします。

私は昨年の5月から仮設住宅に医療支援をコーディネートしています。
そんな私は医療関係者ではなく一般人ですが、
「何故、医療支援を?」、「そして今も?」と思われるかもしれません。
当初支援物資から始まった活動でしたが、ニーズの変化で健康&医療にシフトしてきました。 

130122_01.jpg

毎月2回実施している仮設住宅での医療支援
前回は風邪の方が目立ちました。

130122_02.JPG

週1回、ボランティアナースの個別健康訪問もお願いしています。

130122_03.JPG

山間のこの仮設住宅は高齢者の独居の方が多いのですが、バス停まで1kmもあり、
冬になればこうした凍結した道路をお年寄りが歩いていくのは大変で、
ちょこっと受診、ちよっこっと相談にというわけにはいかないのです。

130122_04.JPG

気仙沼市は震災前から医療機関が全国平均の半分でした。
それが震災後さらに減り深刻な状況になりました。
また仮設住宅は93カ所あるのですが、市内から遠く離れた所にも点在していますので、
交通手段が乏しい仮設住宅では通院もままならない高齢者の方も多いです。
そして受診控えの問題も起きています。また仮設住宅と言っても環境の違いもあり、
ある山間の仮設では全世帯のうち7割近くがお一人暮らしの独居世帯です。
そしてバス停まで1kmも離れていて坂道を歩くのは大変です。
そうした所では孤立を防ぐ「見守り」、「心の問題」、「健康と医療」のケアは不可欠だと思うのですが
行政による医師の巡回もありません。
基本的には仮設住宅の住民同士による支援、つまり被災者の方たちがお互いに支援することが普通なのです。
特に仮設住宅の自治会長や役員の方の負担は大きく、昨年の5月に要請があって、
医師、看護師、理学療法士で草の根のボランティアの医療チームを結成して医療支援を開始し今に至っています。
そして先生の診療で地元医療機関に繋いだ例が複数あります。
中間支援のボランティア医療チームが地元医療機関へ繋ぎ、仮設住宅の皆さんの安心感となり、
気付かないまま症状が悪化するようなことは防ぎたい、
特に独居の方が多い仮設では孤立死などの問題もあるからです。

130122_05.JPG

ボランティアでリハビリテーションの支援されている理学療法士さん。
訪問リハビリ職の不足のため要請で定期的に来られています。

こちらは医療機関の不足だけでなく医療従事者の不足も大きな問題になっています。
慢性的な看護師不足、介護職の不足、リハ職の不足、在宅診療の医師、そして訪問看護師の不足と、
ほんとに不足の連鎖状態です。
TwitterやFacebookで支援を呼び掛けてきましたが、
ある人は震災に便乗して無い物ねだりしていると言う人もいました。
しかしそれは被災地の現状を見ないで言える見当違いな意見だと思いました。
これは支援と言うよりも、震災のダメージによる社会的不利な状況がこれ以上広がらないよう、
普段の活動として捉えるべきだと、こちらに定期的に来られている医師の方は話されました。
私もそう思います。
昨年、19兆円の復興予算の多くが被災地以外に流れたという報道がありましたが、
何故、被災地のこうした現状を置き去りに出来るのでしょうか、
とても悔しいです...正念場が続いています。
ボランティアの医療チームによる支援は続けなければなりません。

130122_06.JPG

先日行われた支援医師の健康相談会

一昨日は支援医師の先生と仮設住宅で健康相談会を開きました。
そこでは血糖値が270を超えている方がおられました。
その方は震災後、経済的な余裕、心の余裕も無くなり、
具合が悪いと思いながら受診されていなかったといいます。
そのためすぐ受診を促したのですが、まだ先が見えない状況のなかで、
知らぬ間に体調を壊されている方がどのくらいいるのでしょうか...。

村上充


コメント

コメントブロックシャドー

いつも村上さんの活動はボラ宿熊谷さん宅でお聞きし、
ボランティアの皆さんからも伺っています。
私が滞在中、日程が合えばお手伝いさせていただきたいといつも思っております。
市街地から離れた仮設では医療機関に行く手段がなかなか無く困難な状況も、
実際現地へ6回訪れて実感しています。
皆さんが深刻な状況になる前に発見、医療機関へ送る事が理想的なことです。
少しでも理想に近づけるように活動している村上さんを応援したいです。

投稿日時:2013年12月29日 12:29 | 二宮知子

コメントブロックシャドー
コメントブロックシャドー

震災前から医師不足の地が震災で更に打撃を受け
仮設住宅での孤独死を危惧しています。
個人や地方自治体では限界があります!
どうして「復興庁」が本腰を入れて取り組まないのか?

投稿日時:2014年03月25日 07:58 | 谷 寛子

コメントブロックシャドー

コメントの投稿

ブログと関連がないコメントや、個人・団体への誹謗中傷、宣伝と受け取れるものなど、
NHKが不適切と判断した場合は掲載できませんのでご了承ください。

震災関連の情報をお伝えする番組やサイト

みんなの関心

ページの一番上へ▲