NHK旭川放送局 旬 あさひかわ

旭川放送局が制作した音楽番組、
「旭川発・故郷のうた
“Frozen Stars In Your Eyes”」が、
2018年12月1日から始まる
NHKスーパーハイビジョン“BS4K”の番組として
随時、全国に放送されます。


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その制作に関わった方々をご紹介するシリーズ。
第2回は、サックス奏者の
河田健(かわた・けん)さんです。


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河田さんは、関西を拠点に活動する
ジャズ・ミュージシャン。
関西ジャズ界の名門ビッグバンド
「アロージャズオーケストラ」に所属。
これまでに、内外の著名なミュージシャンと
セッションやレコーディングを重ね、
数多くのステージに立ち、
アルバムを発表してきました。


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そんな河田さんと出会ったのは、
ある番組がきっかけです。
日本のジャズ発祥の地と言われる神戸は、
去年、港が開かれて150年の節目を迎えました。
当時、大阪放送局に勤務していた私は、
関西のミュージシャンの演奏を、
神戸・北野坂にあるジャズクラブで
ライブ・レコーディングし、
5夜連続で全国放送する番組を企画。
その時、お迎えしたミュージシャンの一人が
河田さんでした。


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河田さんのサックスは、息を吹き込んで
メロディを奏でる楽器らしい生命感に満ち、
ジャズのコード進行を踏まえながら
生み出されていくフレーズは、
艶やかさと色彩感、陰影を伴って、
深く心に響きました。

人柄も温厚でジェントルマン。
昭和の時代の素敵な
「ジャズメン」を髣髴とさせる
ミュージシャンです。

「いつかまた、番組で、ご一緒させて下さい」

そうお伝えして、私は関西を離れたのですが、
旭川に赴任して間もなく
「故郷のうた」を制作することになり、
早速、河田さんにお声掛けしました。

「良いですね。私も北海道、大好きです。
 是非、参加させて下さい」
電話の向こうで、河田さんは、
快くオファーを受けて下さいました。


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レコーディングは、2018年2月4日(日)、
東京・渋谷の放送センターにある
音楽専用スタジオ“
CR-506”で行いました。

アレンジャーの森さんからの注文は、
「前半の4小節は譜面のメロディで。
後半の4小節はアドリブで」
というシンプルなもの。
ジャズ・ミュージシャンである河田さんの即興性を
大事にしようという狙いです。


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午後2時過ぎ、録音が始まりました。
河田さんはヘッドフォンから
聴こえてくるオケに合わせて
前半は譜面通りに、後半は独創的に、
メロディを奏でていきます。


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「録音、おっけーです」

副調整室にいるディレクターの声が
トークバックを通して
スタジオの河田さんに伝わりました。
サックスのソロパートの録音は、
20分足らずでOKになりました。

「今度は、フルート、お願いします」

えっ、フルート?
実は、河田さん、フルートもお手のもの。
マルチ・プレーヤーなのです。


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「今度は、8小節、全部、お任せでーす」
河田さんは、魅力的なフレーズを
全てアドリブで生み出していきます。

「ありがとうございます。おっけーです」

副調整室から、河田さんのパートは
全てOKの連絡が届きました。

「どれでも、お好きなテイクを使って下さい」
「了解です。お疲れさまでした」


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こうして、河田さんのレコーディングは、
無事、終了しました。

今回のレコーディングを振り返って、河田さんは
「スケールの大きな、
 北海道に相応しい演奏にしたい。
 美しい景色を音楽で表現し、
 それを感じて欲しい。
 
この楽曲を通して、全国の皆さんに
 北海道の素晴らしさ、雄大さ、美しさを
 改めてお伝え出来れば幸せです」
と話しています。


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河田さんのサックス&フルートのおかげで、
「旭川発・故郷のうた
“Frozen Stars In Your Eyes”」は、
ジャジーなテイストが加わった
おしゃれな楽曲に仕上がりました。

河田さん、ありがとうございました。

(文/星野豊、撮影/川﨑有紀・安部遼)

◇次回は、歌手の
 松本優香(まつもと・ゆうか)さんです。