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- 対象校種:中学校・高校
- 対象教科:社会・総合・学級活動
- 放送日:2018年7月31日
- 放送時間:25分
内容紹介
2018年夏の西日本豪雨は、死者が200人を超えた。大規模な浸水で51人が犠牲になった岡山県倉敷市真備町では、その9割が高齢者だった。行政の避難情報だけでは避難が進まない実態がある。また、犠牲者が最多だった広島県では、4年前の土砂災害を教訓に対策を進めていた地域で被害が起きた。それはなぜか、生死を分けたのは何だったのか、避難情報のあり方、住民の日頃の自覚などを考える。
コラム(藤村裕一)
死者が200人を超え、平成最悪の水害となった西日本豪雨。大規模な浸水のために51人が犠牲になった岡山県倉敷市真備町では、亡くなった人の9割が高齢者。行政が避難情報を出すだけでは高齢者を救いきれないという、厳しい実態が見えてきました。また、最も犠牲者が多かった広島県では、4年前の土砂災害を教訓にさまざまな備えを進めていた地域でも被害が起きていたことが分かりました。「これまで大丈夫だったから」という正常性バイアス、「みんなも逃げていないから」という同調性バイアスの危険性、避難勧告などの情報を正しく生かす姿勢の重要性、災害弱者を含めて守るコミュニティ防災の、現象後追い型から事前対応型への防災対策転換の必要性などについて考えることができます。