証言記録 東日本大震災
第74回 宮城県石巻市 希望をつなげ 壁新聞

防災

  • 対象校種:小学校高学年・中学校・高校
  • 対象教科:総合
  • 放送日:2018年5月27日
  • 放送時間:43分

活用のポイント·学習展開例

内容紹介

東日本大震災で4000人が犠牲になった宮城県石巻市。石巻日日新聞は津波で社屋が冠水し輪転機も止まったが、手書きの壁新聞を避難所に届けると決断、通信・交通が途絶する中、記者たちは水につかって奔走した。掲げた編集方針は「被災者の心を励ます記事」。しかし現実には、「壊滅」や「五千人行方不明」という情報が次々に…。「地元紙として伝えるべき真実」とは何か、7日間の葛藤の記録。

コラム(藤村裕一)

東日本大震災で、一自治体として最も多い4千人が犠牲になった宮城県石巻市。石巻日日新聞は津波で社屋が冠水し輪転機も止まりましたが、手書きの壁新聞を避難所に届けると決断しました。記者たちは通信や交通手段も途絶する中、水につかって奔走し、今こそ地域に役に立つ情報を発信しなければならないと、手書きの壁新聞をはり出します。最初は記者たちが取材した被害情報をできるだけ詳しく載せましたが、壁新聞第3号を出すに当たって、これまでの内容をガラリと変えます。被災して不安な日々を生きる人たちの気持ちに寄り添い、少しでも希望が持てる情報を発信することを選んだのです。大規模災害時の正確な情報の大切さと、前向きに考えることの大切さについて考えることができます。

活用のポイント·学習展開例