証言記録 東日本大震災
第58回 千葉県浦安市
液状化の衝撃 水と闘った1か月

防災

  • 対象校種:小学校高学年・中学校・高校
  • 対象教科:総合
  • 放送日:2016年11月20日
  • 放送時間:43分

活用のポイント·学習展開例

内容紹介

埋め立て地の多い千葉県浦安市は、東日本大震災の際市の3/4で深刻な液状化が起きた。大量の泥が噴出、家は傾き、体調も悪化。上下水道も随所で破壊され、トイレは使えず、病院の治療にも支障が。市は自衛隊の給水船で水を確保、「1か月」と期限を切って、新技術で下水管の泥の除去に挑んだ。しかし、再発を防ぐための地盤改良案にも費用などの問題が…。液状化に立ち向かった町の姿を描く。
コラム(藤村裕一)
市の3分の2を埋め立て地が占める千葉県浦安市は、東日本大震災で世界最大級の液状化現象に見舞われました。大量の泥が噴出し、道路は割れ、家は傾き、住宅街は無残な姿に一変しました。しかし、最も深刻な被害は、地下のいたる所で破壊された上下水道だったのです。約1万世帯が、断水ばかりか、下水の被害によりトイレも使えない日々を耐え忍びました。自衛隊の給水船派遣と、前代未聞の復旧工事に挑んだ延べ2千人の下水道のプロたちの必死の努力で、不可能と思われた1か月以内の復旧を実現しました。一方、再液状化を防ぐための地盤改良工事をめぐっては、住民間の対立も生まれました。都市型の災害であるライフライン被害に対する事前の備えと、支え合うコミュニティの人間関係の重要性について考えることができます。

活用のポイント·学習展開例